はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

リップル技術を導入した韓国企業「現状では仮想通貨XRPを利用するxRapidは法律上利用できない」

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

韓国企業がxRapid導入に関する見解を示す
先日リップル社送金ソリューションxCurrentを導入したCoinoneの子会社が提供する送金モバイルアプリ兼WebサービスCrossは公式ツイッターにて、「現状リップル社のxRapidは、韓国の法律上利用することができない」との見解を示した。

韓国企業がxRapid導入に関する見解を示す

韓国取引所の運営も行うCoinone社が提供する(正確には子会社Coinone Transfer社)送金モバイルアプリ兼Webサービス「Cross」は18日、同社公式ツイッターにて「現状リップル社のxRapidは、韓国の法律上利用することができない」との見解を示した。リップル社の送金ソリューションに関するユーザーの返信で明らかになった。

当サービスでは、大韓民国政府の指針により現状では暗号通貨を送金業に利用することはありません。 クロスが利用発表を行なったxCurrent 送金ソリューションとは異なり、xRapidは暗号通貨XRPをベースとした送金を行うため、現状では利用できません。

同社は、リップル社のxCurrentをCrossに導入、韓国初のブロックチェーン基盤の送金サービス提供を開始しており、明確にリップル社の技術を利用した企業がxRapidの導入に関する見解を示したのは初の事例となる。

また、現在の導入は難しいとの見解を示しつつも、韓国政府の規制次第では、前向きな検討を行うことを合わせて言及している。

仮想通貨利用決済プラットフォームの導入障壁

大韓民国政府(韓国)は、Coinoneを含む韓国最大規模を誇る仮想通貨取引所5社と韓国政府間で同国初の公式な会合を開催したばかりであり、一時は強硬的な姿勢を示していた政府も、仮想通貨やブロックチェーン関連法案の策定へと動き始めている。

しかし、問題点や税収に関係するICO法案や税制の導入などは2018年韓国のメイントピックに挙げられているものの、今回焦点となった金融機関の取引における明確なルールは未だ提示されてない。

xRapidは、各銀行がXRPのウォレットを保有する事で、送金元の資金をXRPに変換した上で受取側に送金、受取側が自国通貨に再変換することで、コストを大きく抑える送金ソリューションであるが、今回のCoinoneの事例は、法令遵守は大前提の金融機関への導入に法律の整備化が必要性と、ソリューションの導入障壁になっていることがより明確になった一例と言えるだろう。

リップル社プロダクト(RippleNet、xCurrent、xRapid、xVia)の違いと採用企業まとめ
リップル社のプロダクト(RippleNet、xCurrent、xRapid、xVia)と採用企業をまとめました。Rippleのプロダクトのうち、XRPが利用されるのはxRapidです。提携企業がどのプロダクトを採用するかに注意が必要です。

xRapidは2018年、金融機関への提供に関する商用化が進んだだけでなく、xCurrent4.0の発表で、XRPを利用する決済ソリューションxRapidへも接続が容易になる事が明らかになったが、導入企業数ではxCurrentと比較してかなり少ない状況は続いており、継続的な導入実績は残せていない。

裏を返せばこれからブロックチェーンの導入企業の増加や、仮想通貨決済需要に対する明確な法令が出てきたときに、導入事例も相次ぐ可能性があることを示しており、今回の決済サービスCrossの見解は今後のxRapidを見る上で重要な一例となるだろう。

▶️本日の速報をチェック

CoinPostの関連記事

銀行がリップルプラットフォームのみを採用、XRPを利用しなかったら価格はどうなるか?
銀行によってXRPが直接的に使われなかったとしても、支払いをする企業にとって、XRPは活動をより低コストで迅速にするための非常に魅力的な通貨です。今後銀行にどのような形で取り入れられても需要は上がっていき、結果価値も上昇していくのではないかと考えています。
XRPは仮想通貨ではない?|リップル否定派と肯定派の議論内容まとめ
リップル CEO Brad Garlinghouse氏は「XRPを仮想通貨とは呼ばない、通貨ではないからです」と過去に発言しています。それに関連したリップル肯定派と否定派の議論内容を全てまとめました。
CoinPostのLINE@

スマートフォンへの「プッシュ通知」で、相場に影響を及ぼす重要ニュースをいち早く知らせてくれる「LINE@」の登録はこちら。大好評につき、登録者8,000名突破。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/25 火曜日
17:47
ギャラクシー・デジタル、ポリマーケットとカルシで流動性提供を検討=ブルームバーグ
仮想通貨投資大手ギャラクシー・デジタルが予測市場プラットフォームのポリマーケットとカルシでマーケットメイカーとして流動性提供を検討。既に小規模実験を開始しており、機関投資家の参入で市場の成熟が加速する可能性。
17:39
ビットコイン急落の背景は ETF・DAT・ステーブルコインの3大需要が逆転=NYDIGレポート
NYDIGは最新レポートでビットコイン急落の本質を明らかにした。ETF資金流出、DAT企業のプレミアム崩壊、ステーブルコイン供給減少という3大需要源の反転により、強気サイクルを支えた自己強化型ループが破綻したことが大きく影響している。
17:34
ソラナとXRPのETFが好調 資金フローの明暗が鮮明に
ビットコイン・イーサリアムETFが週次で大幅流出する一方、ソラナとXRPの現物ETFは資金流入を維持。20日連続流入のSOLや週次トップのXRPなど、資金フローの明暗を比較する。
17:05
CMEグループ、仮想通貨先物・オプション取引高が過去最高を更新
CMEグループが11月21日に暗号資産先物・オプション取引で過去最高の79万4,903件を記録。年初来の平均取引高は前年比132%増となり、機関投資家の参入拡大と市場成熟を示す。
15:38
SEC、Fuseエナジートークンを証券非該当と判断 実用型トークンに新たな道筋
SECが英Fuse Energyの実用型トークンを証券非該当と判断し、ノーアクションレターを発行。DePIN分野の規制明確化が進む中、市場規模は190億ドル(約2.9兆円)に達し、前年比270%の急成長を記録。
13:54
「プレミアムで取引されるデジタル資産トレジャリー企業は少数に」ビットワイズ見解
ビットワイズCIOがビットコインなどを保有するDAT企業の今後を分析した。プレミアムを維持できるのは一部のみで、多くはディスカウント価格で取引されると予想している。
12:13
中国、ビットコインマイニング世界3位に復活か シェアの14%を占める=ロイター
ロイター通信によると、中国のビットコインマイニングシェアが2021年の全面禁止後に約14%まで回復し、世界第3位に返り咲いた。新疆や四川で余剰電力を活用した地下採掘活動が活発化。
12:01
JPモルガン、仮想通貨企業CEOの口座閉鎖か 「チョークポイント2.0」と波紋を呼ぶ
ビットコイン決済アプリStrikeのCEOがJPモルガンの口座を閉鎖されたと訴えている。仮想通貨業界への銀行サービス拒否が続いている可能性が浮上し波紋を呼んでいる。
11:44
グレイスケール、XRP・ドージコインETFを上場開始 管理手数料は初期免除
グレイスケールがXRP・ドージコイン現物ETFを11月24日にNYSE Arcaで上場開始。管理手数料0.35%、初回3カ月間または10億ドル到達まで無料。米国初の純粋なドージコイン現物ETFとして、キャナリー・キャピタル、ビットワイズに続く市場参入。アルトコインETF市場が急拡大中。
11:35
米ビットコイン現物ETF、4週連続で資金が純流出
米上場の仮想通貨ビットコインの現物ETFは、先週の資金フローが約1,914億円の純流出だった。これで週次としては4週間連続で純流出となったが、ポジティブな見方も上がっている。
06:50
金融庁、仮想通貨交換業者の責任準備金積立を義務化へ
金融庁は仮想通貨交換業者に対し、不正流出などの事案に備えて責任準備金の積み立てを義務付けることがわかった。金商法適用の議論が進む中、投資家保護を強化する。
11/24 月曜日
17:50
ブラックロック、ビットコイン投資の本質は「デジタルゴールド」 機関投資家が重視する“真の価値”とは?
世界最大の資産運用会社ブラックロックのデジタル資産部門責任者が、機関投資家がビットコインに投資する理由を解説した。「デジタルゴールド」としての価値保存機能が重視される一方、決済手段としての利用は依然投機的との見方を示した。
11:47
ソラナのインフレ率を下げる改善提案 今後6年で2,230万SOLの発行量削減見込む
仮想通貨ソラナのコミュニティがインフレ減少率を引き上げる改善提案を公開した。目標インフレ率への到達が6年から3年に短縮する見込みだ。
10:25
「仮想通貨市場の弱体化、背景にマーケットメーカーの機能不全」トム・リーが指摘
ビットマイン会長が仮想通貨市場の下落が続いている要因を分析した。10月10日の清算イベントがマーケットメーカーを機能不全にしていると見解を示している。
11/23 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、ヴィタリック紹介のイーサリアム新ツールやXRPのステーキング導入案など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナなど主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧