はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

金価格3300ドル突破、ビットコインの強気と弱気相場の分岐点は? Glassnodeの市場展望

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

金価格、BTC長期保有者など

世界経済が不確実性を増す中、金価格が史上最高値となる3,300ドルを記録し、ビットコインも8万ドル台を維持するなど、「ハードアセット」と呼ばれる実物資産が堅調な動きを見せている。16日公開のGlassnodeレポートによると、世界的な貿易関係の再構築が進行中の経済環境において、リスク回避の動きが伝統的な安全資産へ資金を流入させている。

米国債券市場と株式市場で高いボラティリティが観測される中、ビットコインは先週一時的に7万5000ドルまで下落したものの、今週は8万5000ドル付近まで回復。一方、金は従来の安全資産としての役割を果たし、3,300ドルの新高値を突破した。Glassnodeは「世界が変化する貿易関係に適応する中、金とビットコインはグローバルな中立的準備資産として中心的な存在になりつつある」と指摘している。

ビットコインは2023年からの上昇サイクルにおいて最大の調整局面を迎え、史上最高値である108,786ドルから22%以上の下落を記録した。しかし、この下落幅は過去の強気相場における調整の典型的な範囲内にとどまっているとされる。過去の経済的混乱時にはビットコインは50%以上の暴落を経験することが多かったことを考えると、今回の相対的な耐性は注目に値する。

関連:「今のビットコイン市場は過去の下落相場とは異なる」Bitwise幹部、マクロ経済好転で価格上昇を予測

市場の未実現損失は下落局面で4,100億ドルという過去最高を記録。しかし、投資家個人レベルでは多くが約24%までの含み損を抱える程度にとどまっており、2021年5月や2022年のベアマーケット時に比べて、投資家へのプレッシャーは比較的に小さいとGlassnodeは分析している。流通量の75%が依然として利益状態にあるという事実は、古参ではなく、価格上昇の天井付近で参入した新規投資家が損失の大部分を抱えていることを示唆している。

出典:Glassnode

注目すべきは、利益状態にあるBTC供給量の割合が長期平均値に近づいていることだ。Glassnodeによると、この水準は歴史的に強気相場と弱気相場を分ける重要な分岐点となっている。強気相場では一般的に利益状態の供給量が長期平均を上回り、この水準で定期的に価格のサポートが形成されるパターンが観測される。一方、弱気相場は長期平均を下回る深く持続的な期間を特徴とし、この水準での反発失敗が収益性低下を確認する兆候となる。現在の価格水準が長期平均値のサポートラインで反発を見せれば、市場にとって明らかな強気シグナルになると分析されている。

出典:Glassnode

Glassnodeによると、世界経済が不確実性の中で変化する中、金とビットコインという二つのハードアセットの底堅さは、金融システムの基盤が移行期に入る中で「興味深いシグナル」として捉えることができるという。現在の市場環境下で、これらの資産が示す耐性は、投資家の信頼感の高まりを反映していると分析している。

関連:Glassnodeが読み解く仮想通貨市場の構造変化 ビットコインとイーサリアムに広がる格差

関連:金(ゴールド)価格に合わせて動く仮想通貨とは?市場の広がりとこれから

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/19 水曜日
13:55
ブラジル、仮想通貨のクロスボーダー決済に課税検討 規制強化で抜け穴封じ=報道
ブラジル政府が仮想通貨を利用したクロスボーダー決済への課税を検討している。中央銀行は2026年2月から新規制を施行し、ステーブルコインを含む国際送金を外為取引として扱う方針だが、税収漏れ対策として金融取引税(IOF)の対象とする案が浮上している。
13:35
サークルが「xリザーブ」発表、USDC担保型ステーブルコインを展開可能に
サークルがブロックチェーン間でUSDC担保型ステーブルコインを展開可能にする相互運用インフラ「xリザーブ」を発表した。
13:15
米SEC、2026年度検査で仮想通貨監視を重点項目から削除 規制緩和加速
米SECが2026年度の検査優先事項から仮想通貨監視を除外。トランプ政権下で規制姿勢が執行重視から対話重視に転換。コインベースやリップルとの訴訟解決など、業界への軟化姿勢が鮮明に。
11:35
イーサリアム財団、レイヤー2を単一チェーンのように操作できる「相互運用レイヤー」構想
仮想通貨イーサリアムの財団が複数のL2を単一チェーンのように操作できる相互運用レイヤー(EIL)の構想を解説。現在開発中のEILへの参加を呼びかけている。
10:50
コインベース上のモナドICO、開始23分で65億円弱調達も販売ペース鈍化
コインベースで開始されたモナド(Monad)のトークンセールは、開始23分で64.5億円を調達したが、その後失速。高いFDV評価額やVC比率の高さが投資家の慎重姿勢を招いたとみられる。
10:33
全米初のビットコイン担保地方債、米ニューハンプシャー州が承認
ニューハンプシャー州が全米初のビットコイン担保地方債を承認した。1億ドル規模の債券でデジタル資産が140兆ドル規模の世界債券市場に参入する道を開く可能性が出た。
10:00
ハイパーリキッド・ストラテジーズ、ナスダック上場に向けた合併が延期に
ソネット・バイオセラピューティクスらの合併によるハイパーリキッド財務企業の上場が延期された。株主投票の賛成票が必要数に達していない形だ。
09:45
ビットコインとイーサリアムの現物ETF、資金流出が継続
仮想通貨ビットコインとイーサリアムの現物ETFは、資金が純流出する日が継続している。この点について、ソラナやXRPなどのETFに資金が循環している可能性が指摘された。
08:50
テザー、ビットコイン担保融資企業レドンに戦略投資
テザーがビットコイン担保融資のリード企業Lednに戦略的投資を実施した。Lednは設立以来28億ドル超の融資を実行し、2025年だけで10億ドル超と見込まれている。
08:00
GMOトラスト、Japan Smart Chainと提携し日本法準拠ステーブルコイン発行を検討
GMOトラストがJapan Smart Chainと提携 AltXリサーチは18日、日本向けレイヤー1ブロックチェーン「Japan Smart Chain(JSC)」において、…
07:15
資産運用大手6社、日本での仮想通貨投資信託の提供を検討
資産運用大手6社が、日本での仮想通貨投資信託の開発を検討していることがわかった。米国でビットコインの現物ETFが認可されたこともあり、日本でも仮想通貨投資信託の誕生に期待する声は多い。
07:05
クラーケンがシタデルから2億ドル調達し企業価値200億ドルに、IPO前に資金基盤強化か=報道
クラーケンがシタデル・セキュリティーズから2億ドルの戦略的投資を確保し企業価値200億ドルと評価された。9月の6億ドル調達に続きIPO前に資金基盤を強化している。
06:35
米通貨監督庁、銀行に「ガス代支払い用」の暗号資産保有を承認
米財務省通貨監督庁が国法銀行によるブロックチェーンネットワーク手数料支払いのための仮想通貨保有を正式承認した。トランプ政権下で仮想通貨に対する規制姿勢が転換している。
06:20
サイファーパンクが28億円相当のジーキャッシュを追加購入、保有量は総供給量の約1.43%に
ウィンクルボス兄弟率いるサイファーパンクが2万9869ZECを追加購入。保有総額は23万3644ZECとなり、総供給量の1.43%を保有している。
06:05
ビットコインの調整終了を予測、年末に向けた上昇がベースシナリオ=スタンダードチャータード銀
スタンダードチャータード銀行のアナリストが仮想通貨ビットコインの調整終了を予測した。複数の市場指標が極端な水準にリセットされ、年末に向けた上昇がベースシナリオだと話した。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧