はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

イオレ、約160億円規模の資金調達でビットコイン購入とNeo Crypto Bank戦略を推進

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

大規模資金調達でビットコイン戦略を本格化

イオレは9月9日開催の取締役会において、SBI証券、日本アジア投資株式会社(JAIC)、JAICクリプトアセット株式ファンド投資事業有限責任組合(JAICクリプトファンド)、およびダイナミックソリューショングループ株式会社(DSG)を割当予定先とする第三者割当による第14回および第15回新株予約権の発行を決議したと発表した。

第14回,第15回の新株予約権の資金調達は合わせて約160億円規模となり、調達した資金は全額ビットコイン購入に充当される。支出予定時期は2025年9月26日から2027年9月27日にかけてで、取得は主にSBI VCトレード株式会社を通じて実施する予定だ。

割当予定先はSBI証券が第14回新株予約権を引き受けるほか、日本アジア投資株式会社、JAICクリプトアセット株式ファンド投資事業有限責任組合、ダイナミックソリューショングループ株式会社が第15回新株予約権を引き受ける構成となっている。

SBIグループはSBI VCトレードによる暗号資産取引所の運営に加え、SBIインベストメントを通じて暗号資産関連企業への積極的な投資を展開している。これらの既存インフラとノウハウが、イオレの「Neo Crypto Bank」構想の実現にどのように関与してくるかが注目される。

SBI証券を割当予定先として選定した理由について、同社はSBIグループが暗号資産金融事業を複数手掛けており事業上の連携が期待できること、SBI証券が同社上場時の主幹事を務めるなど従前より信頼関係を築いていること、株価への影響や既存株主の利益に配慮した円滑な資金調達が期待できることなどを挙げた。

Neo Crypto Bank戦略で収益基盤を強化

調達した資金で購入するビットコインは単純保有にとどまらず、レンディング等の資産運用手法を活用して収益基盤を強化する戦略を掲げる。

イオレは背景について、「近年、世界的なインフレーション懸念や法定通貨に対する不安から、機関投資家や企業において暗号資産をトレジャリー資産として活用する動きが加速している」との認識を示し、今回の資金調達を暗号資産をベースとした分散型金融プラットフォーム「Neo Crypto Bank」構想の第一ステップと位置付けている。

取得するビットコインは四半期ごとに時価評価を実施し、評価損益を営業外損益に計上する。一方、暗号資産レンディング事業は2026年3月期第3四半期までに開始予定で、レンディング収益は売上として計上する会計処理を採用する。

ビットコインの価格変動リスクについては「価格下落により含み損が生じる可能性がある」としつつも、「短期的な市場変動に左右されることなく、長期的な視点からビットコインの保有を継続する」方針を示し、段階的かつ分散的な取得を通じて適切なリスク管理を徹底するとしている。

暗号資産トレジャリーや暗号資産運用に関する「Neo Crypto Bank戦略」の詳細については、10月に開催予定の戦略発表会で公開される見込みだ。同社は8月14日に発表した中期経営計画において暗号資産領域における専門性とマーケティング力を活かした事業戦略を掲げており、今回の発表はその具体化の第一歩となる。

関連:ビットコインを保有する上場企業ランキング|日本・米国の注目企業を解説

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
09/09 火曜日
19:13
リップル社、BBVAとスペインで協業 仮想通貨保管を支援
BBVAスイスはRipple傘下Metacoの「Harmonize」を導入。高水準セキュリティとマルチチェーン対応でカストディサービスを強化。
18:08
イオレ、約160億円規模の資金調達でビットコイン購入とNeo Crypto Bank戦略を推進
イオレ社が約160億円の資金調達を発表し、全額をビットコイン購入に充当する。SBI証券を中心とする第三者割当増資で、Neo Crypto Bank戦略の展開を目指す。ビットコインの長期保有とレンディング事業で収益基盤を強化し、暗号資産を活用した分散型金融プラットフォームの構築に関する詳細は10月の戦略発表会で公開予定。
13:10
不正コード混入で仮想通貨オンチェーン送金にすり替えリスク、専門家指摘
ハッカーがNPM開発者アカウントを乗っ取り、週10億ダウンロードのライブラリに仮想通貨盗難コードを仕入込んだ。ウォレットアドレス置換による新たな攻撃手法が明らかに。
12:35
プーチン露大統領顧問が米国批判「仮想通貨を国家債務削減に利用」
ロシアのプーチン大統領顧問が米国のステーブルコイン戦略を批判した。国家債務を減少させるために金融ルールを変更していると主張している。
10:40
米初のチェーンリンクETF申請、ステーキング機能付き
グレースケールがSECにチェーンリンク現物ETFのS-1登録届出書を提出した。GLNK銘柄でNYSE Arcaに上場予定で、ステーキング機能による追加利回りも検討している。え
10:20
イーサジラがETH保有量増加報告、約120億円の資金調達で自社株買い促進へ
イーサジラが仮想通貨イーサリアムの保有量増加を報告した。カンバーランドとの資金調達契約で自社株買いを加速させる。リステーキングで利回り向上も計画している。
10:15
カザフスタン大統領「仮想通貨準備金の創設が必要」
カザフスタンの大統領は演説で仮想通貨準備金創設の必要性を主張。新しいデジタル金融システムにおいて将来性のある仮想通貨を備蓄すべきだと述べている。
08:15
米歳出法案、財務省に戦略的ビットコイン準備金の報告を指示
米議会が歳出法案で財務省に戦略的ビットコイン準備金の報告義務を規定。連邦政府バランスシートへの記載方法、カストディ計画、没収基金への影響を調査。
07:55
オープンシー、10月にSEAトークン発行の詳細公表へ
NFT電子市場オープンシーは、独自仮想通貨SEAトークンの生成イベントについて、10月初めにオープンシー財団が詳細を発表すると説明。100万ドル規模のNFT保有プログラムも発表した。
07:20
米上場ライオン・グループ、SOLとSUIをハイパーリキッド(HYPE)に転換
取引プラットフォーム運営のライオン・グループは仮想通貨ソラナとスイ資産をHYPEに戦略的に転換。HYPEトークンの価格上昇も一因か。
07:00
スイスボーグで61億円相当ソラナが不正流出、自社資金で補償計画
スイス仮想通貨プラットフォームのスイスボーグがパートナーAPI侵害により約19万3000SOL(4100万ドル)流出。自社のソラナ資金で利用者補償を計画。
06:40
トム・リー予測「ビットコイン年内20万ドル到達」、FRB利下げ観測高まる
ビットマインのトム・リー会長がビットコイン年内20万ドル到達を再び予想。雇用市場軟化とFRB利下げ観測を背景に、第4四半期の仮想通貨大幅上昇を見込む。
05:50
ビットマイン、ワールドコイン財務会社エイトコに30億円投資 株価は一時50倍暴騰
ビットマインがワールドコイン投資戦略のエイトコ・ホールディングスに2000万ドル投資を発表。エイトコ株価は1.43ドルから77.92ドルまで54倍急騰を記録。
05:30
ナスダック、トークン化株式の取引承認を申請 一年後に米国初の実現目指す
米ナスダックがSECにトークン化証券の取引承認を申請。従来証券と同一オーダーブックでの取引を目指し、2026年第3四半期の開始を計画。
09/08 月曜日
21:19
ネイルサロン運営コンヴァノ、200億円規模のビットコイン購入を決議 
コンヴァノは取締役会で総額200億円のビットコイン購入を決議。累計購入額は約314億円、国内保有ランキング5位で、2027年までに21,000BTC保有を目指す計画の実行を加速する。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧