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ルクセンブルクの政府系ファンド「FSIL」、ビットコインETF投資が明らかに ポートフォリオの1%相当

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコインETFに投資

ルクセンブルクのジル・ロート財務大臣は、同国の政府系ファンド「FSIL」がポートフォリオの1%を暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)に投資していると明かした。財務省幹部が9日に「LinkedIn」に投稿した。

厳密には、運用リスクを軽減するために複数のETFに投資してビットコインのエクスポージャーを持っている。ビットコインETFに投資する背景には、資産として成熟してきていることやデジタル金融でルクセンブルクがリーダーシップをとりたい意図があるようだ。

エクスポージャーとは

投資家や機関の保有する金融資産のうち、価格変動リスクやカウンターパーティリスク等に直接さらされている金額や残高、比率のこと。

投稿によれば、ロート氏は2026年の予算について発表を行う中で、FSILのビットコインETF投資を明かした。投資には、FSILの新たな投資方針を適用したという。

この投資方針は、2025年7月に政府が承認した。今後も株式市場や債券市場での資産運用を継続する一方で、ポートフォリオの最大15%までを仮想通貨、未公開株、不動産などに投資することが認められている。

関連:ノルウェー政府系ファンド、ビットコイン間接保有量が7161BTCに増加 過去最大数量に

1%の配分について

今回のビットコインETF投資に対しては「あまりに投資が遅く、配分が少なすぎる」といった意見や、価格変動の大きさと投機的な側面を懸念する声があるようだ。

投稿によれば、1%という割合はFSILの特徴やミッションを考慮した上で、適切なバランスであると判断したという。そして、後者の懸念については「今回の投資はビットコインの長期的な可能性に対する明確なメッセージである」と述べている。

6月末時点の保有資産や海外メディアの報道を参照すると、ビットコインETFへの投資金額は12億円から13億円のようだ。

今回のビットコインETF投資は、国家レベルの欧州のファンドとしては動きが早いとされている。

関連:スウェーデン野党議員、ビットコイン準備金創設の動議を議会に提出

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