PayPalとUSD.AIの提携
米決済大手
PayPal
およびUSD.AIプロトコルの開発を担う
Permian Labs は、AIインフラ調達の高度化を目的とした新たな提携を発表した。今回の取り組みでは、PayPalのステーブルコイン「PYUSD」とUSD.AIの「USDai」を統合し、AI関連インフラ費用の決済および資金供給モデルの接続を図る。
両ステーブルコインの相互運用性を確立することで、AI企業はGPU調達やデータセンター投資(CapEx)、レンタル費用、さらにはAIエージェントによる自動決済といった用途において、安定的かつプログラム可能なドル建て資金を利用できるようになる。
日本市場における意義
日本においてPayPalは、越境ECやデジタルサービス分野で広く利用され、高い認知度と信頼性を有する決済手段として定着している。
USD.AIとPYUSDの統合は、オンチェーンの信用・資金供給モデルを既存の決済インフラへ接続する取り組みと位置付けられる。
日本市場では暗号資産の直接利用に一定のハードルがある一方、PayPalのような既存決済を介することで導入障壁の低減が期待される。こうした動きは、「ステーブルコイン×既存決済」の融合モデルとして、今後のデジタル金融の一形態として注目される。
AIインフラ需要拡大とステーブルコインの役割
Morgan Stanley
の試算によると、AIインフラ関連支出は2029年までに約6.7兆ドル規模に達すると見込まれている。GPU需要の拡大に伴い、迅速性・透明性・グローバル対応を兼ね備えたドル建て決済基盤へのニーズが高まっている。
PYUSDは決済用途を前提に設計されており、プログラム可能な支払い機能を備えることで、USD.AIが提供する複数年のローン構造やAIインフラ投資サイクルと親和性が高いとされる。
また、両社はエコシステム拡大を目的に、最大10億ドルまでの預入に対して年率4.5%のインセンティブプログラムを導入予定であり、2026年初頭の開始が見込まれている。
資金供給と決済の一体化モデル
今回の連携により、USD.AIが発行するローンはPYUSDで提供され、借り手は資金を直接PayPalアカウントで受け取ることが可能となる。これは既存のPayPalの商取引フローに近いユーザー体験を維持しつつ、レンタルやサブスクリプション、エージェント主導の決済などに対応する柔軟な支払い設計を実現するものとされる。
USD.AIは現在、約6.5億ドル規模のGPU関連資産をオンチェーン上で担保として取り扱っており、本統合により以下のような機能強化が想定されている:
- PYUSDとUSDaiの統合的な決済・資金フロー
- トークン化された実物資産に基づく即時決済および透明性
- AIエージェントによる自動決済(x402標準への対応)
- DeFiにおける担保・流動性・利回り機能への活用
今後の展開
両社は今後、以下の分野において連携を強化する方針を示している:
- PYUSDによるGPU設備ローンおよびリース
- データセンター投資および運営費用の資金調達
- 計算リソースのレンタル・サブスクリプション決済
- PayPalビジネスアカウントへの直接送金
プロジェクト概要
Permian LabsはUSD.AIプロトコルの開発および技術提供を担い、GPUなどの計算資源を担保とした資金調達市場の構築を推進している。
また、USD.AI Foundationはケイマン諸島に設立された財団として、GPUを担保とする合成ドルシステムを基盤に、グローバルなAIインフラ向けの資金供給を支えるプロトコルの運営・ガバナンスを担っている。
本記事は、USD.AI公式サイト(https://usd.ai/insights/pyusd-paypal-usdai-integration)に掲載された2025年12月18日付の発表内容に基づいている。なお、本取り組みはすでに実装段階に入っており、現時点におけるTVL(総預かり資産)はすべてPYUSDで構成されている。
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