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米予測市場カルシがIPO協議開始、年間収益が20億ドル超に=報道

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

この記事のポイント
  • カルシが投資銀行とIPOに向けた非公式協議を開始
  • 5月の月間取引量は168億ドルでポリマーケットの2倍超

IPO協議が浮上

予測市場プラットフォームのカルシが複数の投資銀行と新規株式公開(IPO)に向けた非公式協議を開始したと、ザ・インフォメーションが19日に事情を知る関係者の話として報じた。

カルシの年間収益換算額は20億ドル(3,220億円以上)を超えた。ウォール・ストリート・ジャーナルが3月に報じた10億ドルから倍増した水準だ。NBA(米プロバスケットボール)やワールドカップの試合を対象とした取引が急増し、収益を押し上げたとされる。

カルシは5月、コートゥ主導のシリーズFラウンドで10億ドルの資金調達を完了し、評価額を220億ドルに引き上げた。ラウンドにはセコイア・キャピタル、アンドリーセン・ホロウィッツ、IVP、パラダイム、モルガン・スタンレー、ARKインベストが参加した。

関連記事:予測市場カルシ、評価額3.4兆円で1570億円調達

米予測市場最大手のカルシが5月7日、シリーズFで10億ドルを調達。コートゥ(Coatue)主導で評価額は220億ドルに到達した。過去6カ月で機関投資家取引が9倍に拡大、年換算取引高も3倍超に成長した。

取引量でポリマーケットを引き離す

カルシとオフショア市場のポリマーケットは引き続き予測市場分野の主要プラットフォームとしての地位を維持している。The Blockのデータによると、カルシの5月の月間取引量は168.1億ドルで、4月の148.1億ドルから増加した。ポリマーケットの5月の取引量は70.8億ドルで、4月の90.1億ドルから減少した。

prediction markets monthly volume comparison

出典:The Block

関連記事:米ゲーム業界、クラリティー法案で予測市場のスポーツ賭博禁止を要求

アメリカン・ゲーミング・アソシエーションなど複数のゲーム業界・労組団体が、仮想通貨市場構造法案「クラリティー法案」に、カルシ等の予測市場プラットフォームによるスポーツ賭博を禁止する条項の追加を議会に求めた。

規制・訴訟リスクが拡大

急成長する一方で、カルシは各方面からの法的・政治的圧力に直面している。米ケンタッキー州は今週、カルシとポリマーケットおよび関連法人を相手取り、無許可の違法スポーツ賭博・ギャンブルプラットフォームを運営しているとして提訴した。他にも複数の州が同様の訴訟を起こしている。

ゲーム業界団体や労働組合、先住民族ゲーミング組織の連合は今週、上院に書簡を送付し、審議中の仮想通貨市場構造法案「クラリティー法案」に、予測市場プラットフォームによるスポーツ賭博を明示的に禁止する条項を盛り込むよう求めている。

書簡の中で各団体は、予測市場が「過去18カ月間で有権者の承認も立法的な授権もなく、米国史上最大規模のギャンブル拡大を引き起こした」と主張した。

連邦規制をめぐる対立も激化している。商品先物取引委員会(CFTC)は予測市場が商品取引法上の独占的管轄下にあると主張しており、スポーツ系の予測市場プラットフォームを規制しようとする複数の州を提訴した。CFTCは先週、スポーツ関連予測市場を支持しつつテロ・暗殺・戦争に関する契約を制限するルール案も提案した。

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