WebX完全ガイド
TOP 新着一覧 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨ハッキング被害額、6月は120億円で前月比7%減少 ヒューマニティプロトコルが最大

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

この記事のポイント
  • ヒューマニティとKelp DAO、同一犯関与の疑い
  • 2025年累計被害額は40億ドル超で過去最高

Kelp DAOと同一犯人が関与の可能性も

ブロックチェーンセキュリティ企業ペックシールド(PeckShield)は1日、6月に発生した暗号資産(仮想通貨)ハッキング事件について報告した。月間40件で被害総額は7,590万ドル(約123億円)であり、5月の8,170万ドルからは7.1%減少している。

6月には、生体認証型の分散型IDプロジェクト、ヒューマニティプロトコル(Humanity Protocol)の被害額が最大で、約3,100万ドル(約50億円)が流出した。

この事件では、犯人が韓国の仮想通貨取引所ビッサムになりすましたフィッシングメールを同プロトコルの役員に送付し、悪意あるファイルを開封させることで遠隔操作マルウェアを端末へ侵入させている。

ペックシールドは、犯人はヒューマニティプロトコルから盗み出した資金をビットコイン(BTC)、ソラナ(SOL)、ハイパーリキッド(HYPE)、BNBなどのブロックチェーンで資金洗浄したと分析した。

また、一部の資金がKelp DAOへの攻撃に関連する資金と混在していたことから、これら両方の攻撃の背後に同一の犯人・組織が存在する可能性があるとしている。4月に発生したKelp DAOへのハッキングでは北朝鮮系ハッカー集団の関与が指摘されているところだ。

関連記事:北朝鮮ハッカーがKelpDAOハックか、DeFi預かり資産総額が2兆円超急減

レイヤーゼロが北朝鮮系ハッカー集団の関与を示唆。KelpDAOエクスプロイトの余波でDeFi全体のTVL(預かり資産総額)が約132億ドル(約2兆1,000億円)減少し、アーベなど主要プロトコルに深刻な被害が波及した。

次に被害額が多かったのはSyscoin Bridgeへの攻撃で、約1,000万ドル(約16億円)だった。検証プロセスの不備を突かれたものであり、犯人は対応するトークンのバーン(焼却)を行うことなく、裏付けのないSYSトークンを数十億単位で不正に発行した。

三番目としては、MEVサンドイッチ攻撃を行うことで知られるMEVボット「JaredFromSubway.eth」が、750万ドル(約12億円)の被害に遭っている。

なお、MEVサンドイッチ攻撃とは分散型取引所で発生する市場操作の一種。ユーザーの大口取引を予測し、その「直前」と「直後」に取引を挟み込む(サンドイッチする)ことで、価格変動を利用して利益をかすめ取る手法だ。

2025年は盗難被害額が過去最高に

ペックシールドによると、昨年一年間は、中央集権型インフラの構造的な脆弱性と、標的を絞ったソーシャルエンジニアリングへ攻撃がシフト。これに伴い、仮想通貨関連の盗難被害額が過去最高を記録した。

2025年の総被害額は40億4,000万ドル(約6,600億円)を超え、2024年の30億1,000万ドルと比較して約34.2%増加している。内訳としては、ハッキングによる被害が26億7,000万ドル(前年比約24.2%増)、詐欺による被害が13億7,000万ドル(前年比約64.2%増)だった。

特に詐欺被害による増加が目立つ。このことについては各国の当局も対策を強化しており、米FBIは5月、アジア・中東に展開する詐欺拠点を一斉摘発し、1.2兆円相当の仮想通貨を押収している。米政府史上最高の押収額となった。

ペックシールドは、2025年に盗まれた仮想通貨のうち約3億3,490万ドル(約540億円)分が回収または凍結されたとも報告している。2024年は4億8,850万ドルだった。

関連記事:バイナンス・リサーチ、仮想通貨の不正資金回収率、法定通貨の55倍と分析

バイナンス・リサーチが2025年データを分析。仮想通貨の不正資金回収率は約11%と、法定通貨の55倍に達することが明らかになった。

Google Newsでフォロー
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
08/17 月曜日
16:24
米消費者信頼感が最低水準、ビットコインは資金流入蚊帳の外=グラスノード
オンチェーン分析のグラスノードは17日、米消費者信頼感が過去最低水準に落ち込む一方で株式市場が最高値を更新していると指摘した。資金は株式・AI関連銘柄・コモディティへ向かい、ビットコイン(BTC)はこの流れの外に置かれているという。
15:08
イスラエル最大の規制下仮想通貨ブローカー「Bits of Gold」で顧客情報流出の可能性 
イスラエル最大手の仮想通貨ブローカーBits of Goldで、外部委託システムへの不正アクセスにより顧客の氏名・連絡先・本人確認情報などが流出した恐れがある。資金や仮想通貨、秘密鍵への影響はないが、漏洩したデータを利用したフィッシング詐欺などへの注意を呼びかけている。
12:52
ハーバード大学、ビットコインETF「IBIT」の売却停止 チューダー氏ファンドは増加
2026年4~6月期の開示で、ハーバード大学基金がビットコイン現物ETF売却を停止したことが判明。UAE政府系ファンドやポール・チューダー・ジョーンズ氏のファンドの動向も解説する。
11:13
SafePal、注文追跡プラグインに不正アクセス 約4万人に影響
仮想通貨ウォレットのSafePalが、注文追跡プラグインの認可不備で顧客情報に不正アクセスがあったと公表した。影響は約39,798人で、氏名や住所、電話番号などが流出したという。シードフレーズや秘密鍵は無事としている。
10:42
JPモルガン、ポリマーケット口座解消 IPO関与に意欲=報道
JPモルガン・チェースが2025年10月、ポリマーケットとの銀行取引を打ち切っていたと英FTが報道。同社は移管先を非公表としつつ、JPモルガンとは「緊密な関係」を維持しているとコメント。IPO実現時の引受関与も視野に入れているという。
09:38
macOS「画面共有」脆弱性が悪用され不正マイニング被害、アップルは緊急パッチ公開
オランダ当局が、macOSの脆弱性悪用により、侵害端末でプライバシー仮想通貨モネロの不正マイニングが行われていたと報告した。アップル社は8月6日に緊急パッチを公開している。
08:34
ビットコイン含み益比率53%に回復、需要回復は未確定=アナリスト
オンチェーンアナリストのアクセル・アドラー氏が分析。BTCの含み益保有者比率は過去1カ月で48%から53%に回復したが、コールドカード被害によるLTH供給の減少も影響しており、需要回復の確証はまだ得られていないと指摘した。
07:51
10年以上未移動のビットコイン、供給量の約18%に 紛失の可能性も
ビットコイン(BTC)の発行済み数量が2,007万BTCを突破する中、10年以上移動していないBTCは356万BTCに達し、流通供給量の約17.7%を占めた。CryptoQuantアナリストの分析とCZ氏の見解から、実質的な供給量の縮小が市場で改めて注目されている。
08/16 日曜日
11:30
ビットコインCPI通過も中東リスクで上値重く、来週も軟調継続か|bitbankアナリスト寄稿
bitbankアナリスト長谷川氏による週次レポート。米CPI・PPIのインフレ鈍化で9月利上げ観測は後退したものの、米・イラン和平進展なく原油高リスクが継続。先物資金調達率の上昇によるロスカットリスクにも警戒が必要な局面を解説。
09:25
週刊仮想通貨ニュース(8/14)|ヘイズの相場分析・BTCのフォーク・ETHのロードマップ刷新のまとめ
今週は、アーサー・ヘイズ氏の仮想通貨ビットコインの相場予想、ビットコインのeCashフォーク、イーサリアムのロードマップ大幅刷新に関する記事が関心を集めた。
08/15 土曜日
13:45
イーサリアム、ポスト量子暗号のハッシュ関数を従来型へ転換方針
イーサリアム財団のドレイク氏が、L1の耐量子コンピュータ暗号で使うハッシュ関数を従来型のSHA2などへ切り替える方針を発表した。セキュリティと開発速度の両立が期待される。
13:10
米上場ハイパースケール・データ、685BTCのビットコイン売却しAIデータセンター拡張へ
米ハイパースケール・データは685BTCのビットコインを売却し約4300万ドルを確保、負債を約3000万ドル分圧縮した。資金はミシガン州データセンター拡張に充当し、マイニングは継続する方針だ。
11:25
コンヴァノ、保有暗号資産の売却を完了 損失は約3億円
上場企業コンヴァノは13日、保有する仮想通貨について8月10日付で売却を完了したと発表した。売却損は約2億9,800万円で、2027年3月期第2四半期の連結会計期間に計上する予定だ。
10:30
メタプラネットが「BitBonds」創設、初回社債発行完了
メタプラネットが社債発行プログラム「BitBonds」を創設し、総額約2億円の社債発行を完了した。2026年12月期中間決算は増収増益もビットコイン評価損で純損失となった。
10:05
ヴァンエック、「ビットコインは底打ち近い」と見解
米資産運用会社ヴァンエックがビットコイン市場停滞は4年サイクルの一部であると述べ、独自フレームワークを基に底打ちが近い可能性を指摘した。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧