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国内約40行、トークン化預金で相互送金実証=日経

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

この記事のポイント
  • 8月中にも実証実験開始
  • 英国・中国でも同種のデジタル通貨競争が進行中

全銀システム介さず直接決済

全国約40の銀行が、ブロックチェーン上で流通する「トークン化預金」を活用した相互送金の実証実験に参加する。日本経済新聞が25日に報じた。GMOあおぞらネット銀行が中心となり、株式会社DCP、アビームコンサルティングと共同で8月中に実証を始める計画だ。

りそな銀行や商工組合中央金庫、横浜銀行などがオブザーバーとして加わる。既存の全国銀行データ通信システムを介さず、24時間365日低コストで即時決済できるインフラの構築が狙いだ。DCPは2027年度の実用化を見込むとしている。

関連記事:トークン化預金元年、金融・産業・政策が交差する日本の挑戦|WebX2026

WebX2026「トークン化預金元年」セッションレポート。Digital Platformer松田一敬氏、DCP平子惠生氏、財務省鳩貝淳一郎氏が登壇。北國銀行のトークン化預金事例やDCJPYのマルチバンク化、金融庁PIPの実証実験、地方創生への活用、AIエージェント時代の耐久性まで、日本のトークン化預金の最前線を解説する。

トークン化預金とは何か

トークン化預金とは、銀行預金をそのままブロックチェーン上のトークンとして流通させる仕組みを指す。法定通貨を裏付けに民間企業が発行するステーブルコインとは異なり、預金そのものであるため、マネーロンダリング対策など既存の預金規制を応用しやすい。

すでにゆうちょ銀行やほくほくフィナンシャルグループ傘下の北陸銀行が、トークン化預金の発行を目指している。企業間決済や給与振り込みでの活用が広がれば、異なる銀行間で資金をやりとりする必要が生じる。今回の実証はその受け皿となる決済インフラを先行して整える取り組みだ。

2方式を検証、海外でも競争激化

実証では2つの方式を検証する。銀行同士が預金口座を持ち合い、送金額に応じて残高を調整する方式と、ステーブルコインを介して送金する方式だ。三菱UFJ銀行など3メガバンクが共同発行を目指すステーブルコインの活用も念頭に置く。

同様の取り組みは海外にも広がる。英国では業界団体UK Financeが主導し、ポンド建てのトークン化預金「GBTD」の実証が進む。中国はデジタル人民元のパイロット運用エリアを拡大する方針で、通貨のデジタル化をめぐる主導権争いは世界的な様相を帯びている。

日本は預金や株式などをブロックチェーン上で取引する「オンチェーン金融」で米国に後れをとっているとされる。三菱商事は米銀最大手JPモルガン・チェースの基盤を使い、海外拠点間で預金を送金する実証を進めており、2026年度にも実用化する見込みだ。

関連記事:新たに8行が中国デジタル人民元に参加、地域サービスや貿易の分野を補強

中国人民銀行がデジタル人民元の認可運営機関に平安銀行など8行を追加し、合計30行になった。地方の中小企業向けサービスの拡充などが期待される。

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