はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

CMEがビットコイン先物に値幅制限を導入?値幅制限とは?

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

CMEがビットコイン先物に値幅制限を設定する方針を示した
ビットコイン先物取引を今年末までに導入予定の世界最大級金融商品先物取引所であるCMEは、ビットコインの変動を抑えるべきと認識しています。また、値幅制限の意味についても解説します。
CME名誉会長「ビットコインは新たな資産クラス」
ロイター通信社によるインタビューで、ビットコインに対して多くの肯定的な発言をしました。

先週、ビットコイン先物取引を今年末までに導入すると発表した世界最大の金融商品先物取引所であるシカゴ・マーカンタイル取引所(以下、CME)は、ビットコイン先物取引に値幅制限を設定する方針を示しました。

CMEは原油、金、株価指数先物などに値幅制限を導入済みで、ビットコインも同じく変動を抑えるべき対象として認識しているようです。

公開されている詳細情報によると、ビットコイン先物相場が前日終値より7%、13%、20%上昇、もしくは下落した場合発動するとのことです。

また、7%、13%の場合はビットコイン先物取引が2分間停止、20%の場合はより厳しい値幅制限が行われる、という可能性も示されています。

現状のビットコインの価格変動は株式等よりも激しく、1日の相場変動がで20%を超える場合もあるため、今年末までにビットコイン先物が導入された場合、この基準による値幅制限が行われることになるかもしれません。

値幅制限とは

値幅制限は、価格の異常な暴騰・暴落を防ぐために、価格が1日に変動できる上下の幅を制限するものです。

よくニュースで聞く『株価がストップ高となりました』という意味は、株の価格が急騰し、値幅制限がかかったことを意味します。

そして、値幅制限の上限まで株価が上昇することをストップ高、下限まで下落することをストップ安と言います。

値幅制限をかける基準
前日の終値を基準に、その取引所が設定する基準値を超えた時に作動する仕組みが取られています。
値幅制限の目的や効果
リミッター機能による異常な値動きを物理的に防止する投資家保護の効果、またリミッターが存在する事によって投資家の恐怖感・過熱感が和らげられ、パニック売りなど正常な判断力の失われた取引を抑制する心理的な効果もあります。

逆に仮想通貨では、市場が小さいために大きなお金を動かす機関投資家の影響が大きく、その上でこの値幅制限が設定されていないため、ボラティリティ(価格変動)が大きく、危険性を秘める相場となっています。

世界政府が仮想通貨取引を行う投資家保護を名目に禁止を示唆している理由は主にこのボラティリティにあると思われ、値幅制限がかけられていないことから、大きな利益が出る可能性がある反面、破産したり資産を大きく失う可能性や、価格変動の大きさから心理的な負荷を追ってしまう可能性もあり、そういったものから自国の投資家を保護する、という目的があります。

CME名誉会長「ビットコインは新たな資産クラス」

CMEに関して、もう一つのニュースも話題になっています。

CMEグループのレオ・メラメド名誉会長(以下、メラメド氏)が、ロイター通信によるインタビューに答え、ビットコインは単なる仮想通貨ではなく、ブロックチェーン技術に裏付けされた新たな資産クラスである、といった考えを発しました。

メラメド氏はインタビューで

「ビットコインの歴史において非常に重要な1歩だ。CMEはビットコインを規制し、制御不能でないものにする。ルールのある通常の取引商品へと統制していく」

「1970年代には通貨取引は正当な金融取引と認識されなかった。私自身、(ビットコインを)信じていなかったが、もっと知りたいと思うようになった」

「私の人生は新しいテクノロジーを中心に成り立ってきた。私はテクノロジーに決してノーとは言わない。テクノロジーにノーと言う人はすぐに死んでしまう。私は今でも、変化を少なくとも検証することを大切にしている。ビットコインはそれを示すものだ」

などと述べています。

世界最大級の金融取引所CMEがビットコイン先物取引を今年末までに導入予定
世界最大の金融先物取引所であるシカゴ・マーカンタイル取引所(CME)がビットコイン先物取引を今年末までに導入する予定と発表しました。ビットコイン投資の間口が広がり、銀行やヘッジファンドといった大手投資機関からの資金流入が期待できます。

ビットコイン先物、値幅制限を導入か 米CME

2017年11月8日 Alexander Osipovich

参考記事はこちらから

インタビュー:CME名誉会長、ビットコインは「新たな資産クラス」

2017年11月8日 ロイター通信社

参考記事はこちらから
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/18 木曜日
15:08
ハイパーリキッド、約1557億円相当のトークンをバーン認定へ 供給量13%削減目指す
分散型デリバティブ取引所ハイパーリキッドが約1,557億円相当のHYPEトークンをバーン認定する提案を発表。承認されれば流通供給量の13%が永久除外される。取引手数料の99%を自動買い戻しに充てるアシスタンスファンドのトークンが対象で、秘密鍵のないアドレスに保管され引き出し不可能。バリデーター投票は12月24日締切。
13:45
ソラナ、テストネットで耐量子署名を導入 量子コンピュータ対策で業界をリードか
ソラナ財団は量子コンピュータの脅威に備え、テストネットに耐量子署名を導入した。Project Elevenとの提携により実証実験に成功し、実用的な量子耐性が確認された。
13:15
仮想通貨詐欺対策強化 米上院議員、セーフクリプト法案を提出
米上院議員がビットコインなど仮想通貨関連の詐欺に対策する法案を提出した。米財務省や規制当局が連携するタスクフォース設置を目指している。
12:35
バイナンス、7つの個人・団体をブラックリスト入り
バイナンスが7つの個人・団体をブラックリスト指定。詐欺行為の通報者に最大500万ドルの報奨金。内部情報漏洩事件を受け、上場プロセスの透明性を強化。
11:55
ビットコイン一時9万ドル回復も急反落、市場の脆弱性露呈と日銀会合への警戒感が台頭
ビットコインがFRBハト派発言で9万ドルまで急騰後、88,500ドル付近に反落した。過去2日間でBTC・ETHのETFから10億ドル超の純流出を記録し、市場構造の脆弱性が露呈。日銀利上げ観測と米CPI発表を控え、短期的な下押し圧力が継続する見通し。
11:25
米SECが「仮想通貨証券」の保管規則を明確化、ブローカーディーラー向けに指針を提示
米SECが仮想通貨証券の保管に関する見解を発表しブローカーディーラーが物理的保管とみなされる条件を明確化した。分散型台帳技術の評価や秘密鍵の保護、緊急時の対応計画などが求められている。
10:53
イーロン資産が93兆円突破、トム・リー「CEO個人価値のトークン化」構想とは?
イーロン・マスク氏の資産が史上初の6000億ドル(約93兆円)を突破。スペースX急騰が背景に。一方、トム・リー氏が提唱する「CEO個人価値のトークン化」構想が注目を集めている。企業価値から経営者の影響力を分離して投資できる革新的手法とは。
10:45
ブータン、ビットコインを特別行政区「GMC」に拠出へ
ブータンの特別行政区GMCは、ブータンが国としてGMCの長期的な発展を支援するために最大1340億円相当の仮想通貨ビットコインの拠出を誓約したと発表。今後の計画について説明した。
10:30
「ビットコインは脆弱な構造の中で推移」グラスノードの最新レポート
グラスノードの最新レポートによると、仮想通貨ビットコインは需要衰退で脆弱な構造の中取引されている。今後は10万ドル回復が上昇の鍵だと分析している。
10:10
ビットコイン乱高下、日銀政策決定会合を控え警戒感高まる|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは直近24時間で約80万円の乱高下となった。米株式市場の取引開始前、FRBのウォーラー理事が今後も利下げを継続すべきとの見解を示したことを受け、リスク資産全般が買われ、一時は9万ドルを突破した。
09:45
カリフォルニア州知事がトランプ大統領の仮想通貨関連恩赦を批判、CZ氏ら含む
米カリフォルニア州のニューサム知事がトランプ大統領による仮想通貨関連の恩赦決定を批判している。バイナンス創設者CZ氏やシルクロード創設者ロス・ウルブリヒト氏、ビットメックス共同創設者らへの恩赦が対象となっている。
08:35
米コインベースが株式・予測市場など新サービス展開、総合取引所へ移行
米コインベースが単なる仮想通貨取引を超えた大規模拡張を発表した。株式取引、予測市場、ソラナDEX統合、カスタムステーブルコインなど複数の新機能を導入し多様な資産を扱う総合プラットフォームを目指す。
07:50
米連邦準備制度理事会、仮想通貨関連銀行への制限的規制指針を撤回
米連邦準備制度理事会が2023年の仮想通貨関連銀行規制指針を撤回し、新たな政策声明を発表した。監督対象銀行が革新的活動に従事する道を開くが、リスク評価に基づく裁量権は維持。
07:30
XRPの実用性を拡充へ SBI Ripple AsiaとDopplerが提携
SBI Ripple AsiaとDoppler Financeがパートナーシップを締結。XRPL上で、仮想通貨XRPベースの利回りインフラやRWAのトークン化に関する協業を模索すると説明している。
07:30
メタマスクにログインできない時の対処法|パスワード忘れ・機種変更も解説
メタマスクにログインできない時の対処法を解説。パスワードを忘れた場合のリカバリーフレーズでの復元方法、機種変更時のウォレット移行手順まで、状況別にわかりやすく説明します。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧