はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

世界最大級の金融取引所CMEがビットコイン先物取引を今年末までに導入予定

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

世界最大の金融商品先物取引所であるCMEがビットコイン先物取引を今年末までに導入する予定と発表
ビットコイン投資の間口が広がり、銀行やヘッジファンドといった大手投資機関からの資金流入が期待できます。
しかし、懸念点も指摘されている
間口を広げたことにより、ビットコインに対してマイナスイメージを持つ投資家達が多数参入し、先物取引による相場下落への賭けが増える可能性もあります。

世界最大の金融商品先物取引所であるシカゴ・マーカンタイル取引所(以下、CME)を運営するアメリカのCMEグループが、ビットコインの先物取引を今年末までに導入する予定と発表しました。

これによってビットコインへの投資の間口が広がり、今まで仮想通貨分野に投資していなかった投資家からの資金流入が期待出来ます。

特に銀行やヘッジファンドといった大手投資機関が事業をする際に、標準化された投資方法が生まれたことで、使える様になることが大きいでしょう。

目次
  1. シカゴ・マーカンタイル取引所とは
  2. 今回のニュースによるビットコイン価格への影響
  3. ビットコイン先物取引についての詳細
  4. ビットコイン価格への影響(長期的)

シカゴ・マーカンタイル取引所とは

アメリカのシカゴにある、商品先物、金融先物を提供する取引所です。

農産物や通貨、金利や株価指数だけではなく、日経平均株価の先物、オプション取引も取り扱っています。

先物取引業界では世界最大級の規模を誇っているため、今回のニュースは市場が大きく反応を見せました。

今回のニュースによるビットコイン価格への影響

今回の発表により、10月に入って高騰を続けていたビットコイン価格は更に上がって、最高値では約75万円台を記録しました。

セキュリティ面に不安があるビットコインゴールドのハードフォークが完了し、Segwit2xによる次のビットコインハードフォークを間近に控えながらも上がり続けるビットコイン市場には力強さを感じます。

ビットコイン先物取引を監査するCFTCについて

まず前提知識として、アメリカでの先物取引は商品先物取引委員会(以下、CFTC)によって規制されています。

CFTCは先物等といったマージン取引を管轄し、不正な取引等を取り締まる機関です。ちなみに、現物取引は管轄外です。

2017年10月19日にCFTCがICOも監査対象に入る可能性があるといった内容が含まれた報告書を公開し、ビットコイン価格がそれを受けて下落したことも記憶に新しい出来事です(なお、この報告書は仮想通貨関連の情報提供のためのものであって、公式見解ではありません)。

ビットコインが10月一番の下落/価格上昇から一転した原因と中国の党大会にも注目
ビットコイン価格が10月に入って一番の下落を見せました。公式見解ではないものの、米国商品先物取引委員会(CFTC)がICOを監査対象とする可能性を示唆したためと思われます。ビットコイン価格については、現在開催中の中国の党大会にも要注目です。

ビットコイン価格への影響(長期的)

先物取引という明確化されたルールが導入されることで、市場へ参入する投資家は増えるでしょう。

それによって、ボラティリティー(価格の変動度合い)はある程度下がる可能性があります。というのも、株式などの市場に比べて現状のボラティリティーはあまりにも高いためです。現状のビットコイン市場は大き過ぎるレバレッジをかけることはあまり向いていません。

同時に、先物取引によって今後相場下落に賭ける投資家が増える可能性もあります。

ブロックチェーン技術に対しては肯定的な意見が大多数を占めるように感じられますが、その技術を使った通貨であるビットコインに対しては、ウォールストリートでも意見が割れていることからも分かるように、一定数のマイナスイメージを持つ人々が存在しています。

ビットコイン投資の間口が広がったことにより、そういった人々をも引き寄せるでしょう。

ビットコインにとってマイナスなニュースが飛び込んできた場合に、先物取引から参入したネガティブな投資家達の動向は、価格に大きく影響するかもしれません。

ただ、上記したような状況になったとしても、ビットコイン価格を暴落させるようなことにはならないかもしれません。

先物取引の拡大によるプラス材料として、大手銀行もビットコイン市場への参入が容易になります。よって、ビットコイン投資が他の主流な投資分野と匹敵するまでに成長する可能性があります。

つまり今回のニュースは間違いなくプラス材料ではあるのですが、懸念点も指摘されているといった状況です。

CoinPostでは、こういったビットコインの価格情報に関するニュース等を随時更新していきますので、TwitterやFeedlyなども合わせてご活用下さい。

仮想通貨ビットコイン最新ニュースまとめ:価格に関する情報を随時更新
仮想通貨ビットコイン(BTC)のニュースをまとめた特集記事です。価格の下落や高騰についても触れていきます。

Bitcoin Moves Toward Mainstream, Poised to Join Oil, Gold in Futures Trading

Oct,31 2017 by Alexander Osipovich

参考記事はこちらから

米CME、ビットコイン先物を年内に上場 取引拡大に弾み

2017年10月31日 日経新聞

参考記事はこちらから
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/07 月曜日
12:07
ビットコイン高値圏で推移、取引所の流入・流出比率は3年ぶり低水準に
ビットコインは109,060ドルで小幅上昇。取引所流入・流出比率が0.9まで低下し、2023年弱気相場以来の最低水準を記録。昨年11月の米大統領選以降、約20万BTCが取引所から流出し、残高は280万BTCと7年ぶりの低水準となった。これは投資家の長期保有志向の強まりを示しており、短期投機から長期価値投資へのシフトが鮮明になっている。
09:22
米シークレットサービス、過去10年間で犯罪関連の仮想通貨580億円相当を押収
米シークレットサービスが過去10年間で4億ドル相当の仮想通貨を押収した。米国では豚解体詐欺による銀行破綻も発生しており捜査当局は仮想通貨が関連する犯罪への対処を進める。
07/06 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、ETH価格特化の新組織誕生や米国初のソラナ現物ステーキングETF上場など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン週次レポート:1600万円台を窺う展開、トランプ減税法案通過で相場底堅く推移|bitbankアナリスト寄稿
今週のビットコイン(BTC)対円相場は1600万円を窺う底堅い展開。トランプ減税法案上院通過で1520万円台で下げ渋り、ADP雇用レポート下振れによる早期利下げ観測で1570万円台に回復した。bitbankアナリスト長谷川氏は下降チャネル突破も11万ドル乗せに苦戦と分析。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|BitwiseのBTC20万ドル到達予測維持に高い関心
今週は金融アドバイザーの推奨ポートフォリオ、Bitwiseのビットコイン20万ドル到達予測維持、アリゾナ州知事による押収仮想通貨の準備基金法案への拒否権行使に関するニュースが最も関心を集めた。
07/05 土曜日
13:40
トランプ一族の「World Liberty Financial」、WLFIトークンの取引開始を提案
World Liberty Financialが仮想通貨WLFIトークンの譲渡可能化を提案。早期支援者のトークンがアンロックされる見込み。
13:00
リップル社、シンガポールでXRPLの起業家育成プログラム開催へ 最大20万ドル資金提供
リップル社がシンガポールでXRP台帳基盤の起業家育成プログラムを開始する。RWAトークン化・DeFi・AI分野などに焦点を置き、最大20万ドルの資金提供を予定している。
10:20
1兆円相当ビットコインが移動も、構造的売り圧力は限定的か=Bitcoin Vector分析
14年以上動かなかった8万ビットコイン(約1.2兆円)が8個のアドレスから移動。仮想通貨取引所への売却ではなくOTC取引との見方も。
09:45
ロシア国営ロステック、トロンでステーブルコインRUBx発行へ 制裁回避狙いも
ロシア国営企業ロステックがルーブル建てステーブルコインRUBxを年内に発行する予定だ。決済プラットフォームRT-Payも立ち上げる。経済制裁回避の意図もあるとみられる。
08:20
Mercado Bitcoin、XRPレジャーで約300億円の資産トークン化計画
ブラジルの仮想通貨取引所Mercado BitcoinがXRPLで実世界資産トークン化を拡大。南米機関による最大規模の取り組み。
07:10
英上場ゴールド探査会社Hamak Gold、ビットコイン財務戦略導入で247万ポンド調達
ロンドン上場のHamak Goldが仮想通貨戦略転換を発表。カタール王族系投資ファンドも参加し株価6%上昇。
06:55
14年以上動かなかったビットコイン、合計1兆円相当が移動 警戒感高まる
14年以上動かなかった合計1兆円相当の仮想通貨ビットコインが、8個のアドレスから移動したことがわかった。当時からどのくらい価値が増えているのかも明らかになっている。
06:30
Ondo Finance、米SEC登録のOasis Pro社買収でトークン化証券市場に本格参入
RWAトークン化プラットフォームOndoが規制準拠のOasis Proを買収。米国投資家向けトークン化証券サービス拡大へ。
06:21
初心者向け|仮想通貨取引所のKYC手続きとは?スマホでできるeKYCの流れと注意点
口座開設の必須手順 暗号資産(仮想通貨)取引所を利用し始めるには、口座開設時に「KYC(本人確認)」と呼ばれる手続きが必要です。これは、ユーザーの身分確認や、利用目的の確認を通…
06:10
スウェーデン、違法収益による仮想通貨の押収を強化
スウェーデンのストレマー司法相が警察や税務当局に仮想通貨を含む犯罪収益の押収強化を指示。昨年11月導入の欧州最厳格な没収法により840万ドル相当を押収済み。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧