- 公式見解ではないものの、米国商品先物取引委員会(CFTC)がICOを監査対象とする可能性を示唆
- 10月始め約47万円台だったビットコイン価格は、2週間後には65万円台を突破する程好調を維持していましたが、このニュースに市場は敏感に反応し、10月に入って初めての大幅な価格下落を見せました。
- 現在10月18日より開催中の中国の党大会も要注目
- 中国の取引所閉鎖という情報によって仮想通貨全体が大暴落し、その後上昇の要因の一つとなる中国人の国外取引所流出、取引継続がありましたが、今回で正式な取り扱いなどを発表する可能性があるためです。
米国商品先物取引委員会(CFTC)がICOを監査対象にする可能性?
2017年10月19日、米国商品先物取引委員会(CFTC)がICOも監査対象に入る可能性があるといった見解を示しました。
米国商品先物取引委員会(CFTC)ICOも監視対象に。これを受けビットコインが一時急落
— CoinPost -仮想通貨情報サイト- (@coin_post) 2017年10月19日
約9%で10月一番の下落を記録。
なおBitcoinは、10月13日に年初から約6倍、9月の最安値から約90%の上昇を記録していました。https://t.co/LyWMHq89uc
2015年に既に仮想通貨が商品や金融派生商品(デリバティブ)と見なす見解を示していましたが、ICOに関しては不明だったために話題となっています。
ただし注意が必要なのが、この発表があった報告書は仮想通貨関連の情報提供のためのものであって、今回も可能性を示唆しただけです。
つまり公式見解ではないという事です。確定してはいません。
また、米国商品先物取引委員会(CFTC)の管轄はビットコイン先物等のマージン取引であり、現物取引は管轄外のものであることも知っておくべき情報です。
Bitcoin Just Had Its Biggest Drop in a Month
Oct 18,2017 By Constantine Courcoulas
参考記事はこちらから
10月は好調だったビットコイン価格がこれを受け一時急落
公式見解ではないとは言え、新たな規制の可能性を示唆した情報に市場は敏感に反応しました。
10月始め約47万円台だったビットコイン価格は、2週間後には65万円台を突破する程好調を維持していましたが、10月に入って初めての大幅な価格下落を見せました。
10月の主なビットコイン価格上昇要因についてはこちら↓
また、仮想通貨投資家にとっての重要なイベントとして、仮想通貨全体の価格に影響する可能性もある、現在開催中の中国の党大会にも注意が必要です。
中国の党大会について
中国はまたビットコイン価格を下落方向に持っていくことができる
— CoinPost -仮想通貨情報サイト- (@coin_post) 2017年10月16日
5年に一度行われる中国共産党の党大会は10月18日に開催
トップが集う最重要会議にて、正式な仮想通貨の取り扱いについて発表される可能性があり世界が注目しています。https://t.co/4q1XuS75d9
日程 | 2017年10月18日から |
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注目通貨 | ビットコイン、仮想通貨全般 |
中国党大会は5年に1度開催される、最高指導部(政治局常務委員)の人事や党の基本路線を決める最重要会議で、会期は約1週間です。
2期目に入る習近平国家主席は、側近の登用や自らの政治思想を盛り込む党規約改正などを実現させ、権力集中を目指しています。
この会議が何故仮想通貨にとって大事かを説明すると、中国の取引所禁止によって大暴落した仮想通貨に関して、正式な取り扱いなどを発表する可能性があるためです。
内容によっては中国市場が緩和され、世界の市場に大きくプラスの材料となる可能性もある反面、さらに規制を強化というケースもあります。
つまり、世界市場に逃げて取引を継続している中国人を、完全にオンラインアクセスを禁じることで中国資本の流出を止めに入る可能性もあるからです。
この会議は世界の金融業界が注目しています。大暴落からの上昇の要因の一つとなる中国人の国外取引所流出、取引継続が大きな意味をもっていましたが、完全なる規制が起きた場合相場は再度下落する可能性もあるため、注視すべきものであることは間違い無いでしょう。
数ヶ月間の仮想通貨価格に関わる可能性がある大型カンファレンスや国の会議についてはこちら↓