はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

ライトコインキャッシュとビットコインキャッシュの性質の違い

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ライトコインとライトコインキャッシュ
ライトコイン創作者Charlie Lee氏はライトコインキャッシュを「詐欺」と主張しています。
ライトコインキャッシュとビットコインキャッシュの違い
二つの違いとして、ビットコインキャッシュが競争的な技術展望をもつ人からの支持を集めたのに対し、ライトコインキャッシュにはそのような強い観念形態はないようです。
本物とフォーク
有名な仮想通貨の名前を使った「詐欺」フォークが増えているため、気をつける必要があります。

Be careful out there! (気を付けなさい!)

ライトコイン創作者Charlie Lee氏がライトコインキャッシュ実装に対して上記のようにツイートしました。

ライトコインキャッシュは総価値5位のライトコインのコードおよび取引履歴を用いた来週末実装予定のスピンオフです。

Lee氏は、そのプロジェクトを「詐欺」と呼び、ユーザーに「騙されるな」と伝えました

ライトコインキャッシュ開発者はライトコインプロジェクトとはつながりがなく、特に競争相手として見ていないと自身で認めているため、Lee氏の厳しいコメントに驚いた方もいるかもしれません。

他のプロジェクトが「フォーク」するとき同様、ライトコインキャッシュの開発者は、現存するコードベースを用いて新たなより良いオンライン取引の形を作りたいことを主張しています。

さらに、ライトコインの基礎をなすマイニングアルゴリズムをビットコインが使用するものに変えることで、放棄された古いマイニング機器をリサイクルできると考えているようです。

しかしそれが動機であると開発者が主張しても、ユーザーは「無料」のお金にしか興味がないようです。

すでに消費者に優しい取引所では購入者が殺到し、ライトコインの価格が上昇しています

なぜならフォークの仕組み上、フォーク時にライトコインを所持しているユーザーには自動的にライトコインキャッシュが与えられるからです。

「ライトコインキャッシュ」という名前はフォークの波を巻き起こした「ビットコインキャッシュ」を意識しているのでしょう。

ライトコインキャッシュの開発リーダーTanner氏はより多くの注目を引くためにそのような名前をつけたと認めています

彼はCoinDeskに対し以下のように述べました。

「どのコインでもコミュニティ関与が成功の鍵です。人にとって、『すでにそれを所持しているようですね。では、我々がやっていることも見てみませんか?』というのは良い出発点です。」

そしてライトコインキャッシュはコインの無料配布を、ビットコインよりも良いコインを作るきっかけにしたいようです。

二つの「キャッシュ」プロジェクトは異なります。

ビットコインキャッシュが競争的な技術展望をもつ人からの支持を集めたのに対し、ライトコインキャッシュにはそのような強い観念はないようです。

討論がない

はじめに、ビットコインキャッシュはビットコインコミュニティの長年の討論の末に実装されました

2017年夏、ビットコインキャッシュユーザーおよびマイナーはフォーク界の開拓者となりました。

人々が実際に使用するようなコインの作成に成功するかどうかは不明でした。

開発者が望んだように、現状ではビットコインに取って代わることは出来ていないのですが、その独特な技術ロードマップを支持するコミュニティーを作り上げたことで、今では時価総額4位の仮想通貨となりました。

ライトコインキャッシュにはそのような歴史はありません

そのためLee氏同様、ライトコインユーザーはライトコインキャッシュがビットコインキャッシュのように論争を解決するとは思っていません。

また、ライトコインキャッシュはそのような主張もしていません。

しかし、Lee氏はライトコインキャッシュがライトコインとつながっていないとしてもユーザーが混乱してしまうことを心配しています

Lee氏はCoinDeskに対し以下のように述べました:

「ライトコインがスプリットすると勘違いする人がでてきます。ライトコインコミュニティーはスプリットするつもりはありません。彼らは迅速な収入を得ようとしているだけです。そして『ライトコイン』を名前に入れることで合法性を得ているだけです」

Lee氏はライトコインコミュニティーにおいて、ライトコインキャッシュが実行しようとしているマイニングアルゴリズム(sha256)についての討論を見たことがないと述べました。

誰もライトコインをsha256にフォークしたいとは思いません。馬鹿げています」

Tanner氏は以下のように述べました。

「もちろん、その混同は理解できます。『詐欺』だと呼ぶ人も理解できます。

私はLee氏が自分のプロジェクトとコミュニティーを守ろうとすることは全く正しいと思います。

彼の気が変わる期待はしていませんが、最終的に我々が人々に安全を教えようとしていることを認めてほしいです」

しかし、ほとんどのユーザーは無料のお金目当てのようです。

ライトコインキャッシュTelegramチャットグループで一人のユーザーが以下のように述べました。

それが本物であれ、詐欺であれ、我々は無料コインが欲しくてフォークを望んでいるだけです

フォーク執念

Lee氏のコメントは大規模なフォーク反対の一部でしかありません。

彼が述べたように一つの理由はブランドの混同です。

すでにビットコインのフォークは「本物」とつながりがなくても「ビットコイン」という名前を用いています

最近一人の開発者が、新規ユーザーの「混乱を減らす」ためにビットコインの名前を利用したプロジェクトを訴えることを提案しました。

この考えは流行しませんでしたが、フォークに対する一般的な懐疑および開発者が状況を全く管理できてないことを証明しています。

ライトコインキャッシュは名前にライトコインを入れている理由が、単にそれが最近の一般的な手法であるからだと主張しました。

Tanner氏はこのように述べています。

「ビットコインのフォーク時期を知っている人であれば、『ライトコインキャッシュ』と聞いてライトコインのフォークであることをすぐに理解するでしょう」

そして以下のコメントを付け加えました。

「確かにこの名前を利用して騒ぎを起こそうと考えたことは否めません」

最近多くのメディアから注目を集めているため、うまく出来たと言えるでしょう。

Tanner氏は他に現れるであろうライトコインのフォークよりも際立つ存在でありたいようです。

「我々の後にみなさんを混乱させ、だまそうとするフォークが現れるでしょう」

Lee氏はライトコインキャッシュに価値があることに納得していません。

私の中ではライトコインを傷つけるただの詐欺です

No, Buying ‘Litecoin Cash’ Isn’t the Same as Buying Bitcoin Cash

Feb. 16, 2018 by Alyssa Hertig

参考記事はこちらから
ライトコインニュース一覧
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
03/29 土曜日
13:45
イーサリアム創設者ヴィタリック、L2セキュリティの進化と「2-of-3」証明システムを提案
ヴィタリック・ブテリン氏が新たなブログで、L2セキュリティの現状と将来展望を公開。ブロブスペース拡張、ZK・OP・TEEを組み合わせた「2-of-3」証明システム、証明集約レイヤーの必要性について詳細に解説。
12:55
南カロライナ州で新たにビットコイン準備金法案提出 対コインベース訴訟取り下げも
米国サウスカロライナ州が、コインベースへのステーキング関連訴訟を取り下げた。また同日には州がビットコインなど仮想通貨の準備金を持てるようにする法案が提出されている。
10:45
ブラックロックのビットコインETFを保有、トランプ大統領の息子が顧問の米上場企業
米ドミナリ・ホールディングス社がビットコイン保有戦略を開始し、ブラックロックのETFを購入。機関投資家の仮想通貨投資最新動向は。
10:00
欧州保険・年金機構(EIOPA)、保険会社が仮想通貨を100%裏付ける義務提案
EIOPAが保険会社の仮想通貨保有に100%の資本要件を提案。高リスクに対応するためとしている。欧州では特にルクセンブルクで保険会社の仮想通貨エクスポージャーが確認されている。 。
09:30
SEC、イーロン率いる政府効率化省(DOGE)と連携開始
米証券取引委員会(SEC)がイーロン・マスク氏の政府効率化省(DOGE)との連携を開始。トランプ政権下での規制機関改革と仮想通貨政策転換の最新動向を解説。
08:30
ビットコイン80万円下落、BTCメジャーSQ通過で需給悪化|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは前日比で一時80万円の下落となった。アルトコイン市場も、ビットコインの急落に連動するかたちでほぼ全面安の展開となった。
07:45
トランプ大統領、仮想通貨取引所BitMEXの共同創設者3名に恩赦
トランプ大統領は、アーサー・ヘイズ氏ら仮想通貨取引所BitMEXの3名の共同創設者に恩赦を与えたことがわかった。同氏らは、意図的にマネーロンダリング対策を導入せず銀行秘密法に違反したと告発されていた。
07:15
アバランチ現物ETF、米グレースケールも申請
VanEckの後に申請 米ナスダックは3月27日、グレースケールのアバランチ(AVAX)現物ETFに関する19b-4申請書を米証券取引委員会(SEC)に提出した。この申請は、既…
07:02
ブラジル政府高官「ビットコイン準備金は国の繁栄に不可欠」
ブラジル副大統領首席補佐官がビットコインを「デジタルゴールド」と評価し、国際準備金の5%をビットコインに投資する法案を支持する。
06:40
イーロン・マスク氏、人工知能開発のXAIがX社を買収と発表 企業価値16兆円超の巨大統合に
イーロン・マスク氏が率いるAI企業XAIが旧ツイッター社X社を全株式交換で買収。XAIを800億ドル、X社を330億ドルと評価する統合により、AIとソーシャルメディアの融合を目指す。
06:15
Bybitハッカー、40億円相当のイーサリアムを売却 ETH価格は前日比6%安
Bybitハッキング犯による40億規模のイーサリアム大量売却が仮想通貨に影響。ETHが前日比-6.3%。
03/28 金曜日
13:15
イーサリアム「ペクトラ」の実装日が4月30日と仮決定、次期「フサカ」の動向は?
カオスつうかイーサリアムのコア開発者ティム・ベイコ氏が「ペクトラ」アップグレードの実装日を4月30日と仮決定。次期開発に関しても進捗が確認された。
11:30
米司法省、ハマス関連の仮想通貨約3000万円を押収 資金調達を阻止
米司法省が、イスラム系組織ハマスからUSDTなどの仮想通貨を20万ドル相当押収した。ハマスは仮想通貨による寄付募集やマネロンを行っていたとみられる。
10:50
リップル社、アフリカの決済企業Chipper Cashと提携
リップル社は、アフリカの決済企業Chipper Cashとパートナーシップを締結。仮想通貨を活用するリップルペイメントを導入し、アフリカにおける国際送金の速さやコスト効率を向上させる。
10:45
トランプ指名のアトキンス氏が仮想通貨規制方針示す SEC委員長指名公聴会で
米上院銀行委員会が、次期SEC委員長候補ポール・アトキンス氏の公聴会を開催した。ウォーレン議員が利益相反の可能性を追及した他、仮想通貨関連の議題も俎上に上った。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧