はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン8.7万ドル台に反発 トランプ関税の緩和示唆で市場心理が改善

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

マクロ経済と金融市場

24日の米NY株式市場は、ダウ平均株価が前日比+597.97ドル(1.42%)の42,583ドル、ナスダック株価指数は+404.54ポイント(2.27%)の18,188で取引を終えた。東京株式市場では、日経平均株価の前引けは前日比+258円(0.69%)の37,866円で推移している。

米国株の暗号資産(仮想通貨)関連銘柄は軒並み上昇し、マイクロストラテジーが前日比+10.4%と急反発、コインベースが+6.9%、マラホールディングスが+18%と高騰した。

この株高の背景には、トランプ大統領が4月2日に発表予定としていた「相互関税」について、一部の国に対する適用除外や軽減措置を講じる可能性があることを示唆したことが挙げられる。この発言が市場の懸念を和らげ、投資家心理の改善につながった形だ。

仮想通貨市況

暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン(BTC)は、前日比+5.25%の1BTC=86,960ドルに。

BTC/USD日足

関連:ビットコイン50万円上昇も現物やオプション市場で弱気継続|仮想NISHI

アナリストのRekt Capital氏は、ビットコインが21週指数移動平均(21週EMA)に接近していると指摘した。

Rekt Capital氏は、ビットコインが21週EMAを上回り、この水準をサポートとして確立できれば、価格は93,500ドル付近までのブレイクアウトが期待できるという。

過去の相場サイクルでは、2021年中頃や2023年後半にもビットコインが21週EMAを回復した後に大幅な上昇相場を形成したことがある。

先物市場では、ビットコイン価格の上昇により24時間で1億5,800万ドル以上のショートポジションがロスカット(強制清算)された。9万ドルの水準を突破した場合、さらに6億ドル規模のショートスクイーズされる可能性がある。

ビットコインのOI(未決済建玉)は過去24時間で4.17%上昇し、過去1か月での最高水準に達した。バイナンスで売買を行うトレーダーの約54%がショートポジションを保有していたことからも、市場心理は弱気予想に傾いていたことがうかがえる。

一方、オンチェーン分析会社CryptoQuantはレバレッジ主導の価格上昇に警鐘を鳴らしている。

ビットコインが87,500ドルまで上昇する中、未決済建玉が記録的な水準に達したことで清算連鎖のリスクも高まっているという。「上昇が続けば、FOMOが急激な価格変動を促す可能性がある。しかし、強気派が制御を失えば、過剰レバレッジのポジションが消滅し、急激な調整が予想される」と主張した。

Mt.Goxの売り圧か

破産した仮想通貨取引所マウントゴックスが月曜日、約10億1,000万ドル相当の11,501.58BTCを移動させたことが、アーカム・インテリジェンスのデータで確認された。

マウントゴックスは10,608.16BTC(約9億2,750万ドル)を送金し、残りの約893BTCをホットウォレットに移した。アーカム・インテリジェンスによれば、これらの資金は現時点でまだ使用されていないという。

過去にもマウントゴックスからのビットコイン移動は、債権者への返済に先行する形で行われてきた。しかし、今回の大規模な資金移動が今後の債権者分配に関連するものかどうかは現時点で不明だ。

マウントゴックスは2024年7月から700億円相当の保有資産(14万2,000BTC、14万3,000BCH)からの債権者返済を開始している。一部の債権者はすでにクラーケンやビットスタンプといった取引所を通じて返済を受けているが、返済期限は2025年10月31日まで延長されていた。

アーカムのデータによれば、マウントゴックスは現在も約35,583BTC(31億ドル相当)を保有しており、この数量は3月12日以降変動していない。市場関係者は、今回の資金移動が債権者への大規模な返済準備である場合、一時的な売り圧力が高まる可能性に注目している。

特集:米国の仮想通貨「準備金」構想

過去に掲載したマーケットレポート一覧はこちら

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/26 金曜日
06:55
トラストウォレットで9億円以上不正出金、数百人のユーザーが被害か=報告
オンチェーン探偵のザックXBT氏が、トラストウォレットの複数ユーザーから資金の不正流出報告があったと明らかにした。クローム拡張機能のアップデート後に発生し最低でも600万ドル以上が盗まれたと推定。
06:40
金融庁、仮想通貨の担当部署を「課」に昇格へ
金融庁は、2026年7月の次期事務年度に仮想通貨の担当部署を「課」に昇格させる方針を固めたことがわかった。金融サービス変革への対応能力を強化する。
05:45
ロシアの主要証券取引所、2026年の規制発効で仮想通貨取引提供開始へ
ロシアのモスクワ証券取引所とサンクトペテルブルク証券取引所が、2026年に予定される仮想通貨規制の発効後に仮想通貨取引の提供を開始する準備ができていると発表した。
12/25 木曜日
18:01
Komlock labと東証上場TDSE、AIエージェントによる自律決済の実証実験開始
TDSEとKomlock labがAIエージェントによる自律決済の実証実験を開始。日本円ステーブルコイン「JPYC」を活用し、AIが人間を介さず決済する「Agentic Commerce」の実現を目指す。
18:00
アルトコインを保有する上場企業一覧|ETH・SOL・XRPなど主要銘柄別に分析
イーサリアム、ソラナ、リップル社開発のXRPなど、ビットコイン以外の仮想通貨をトレジャリー戦略で保有する上場企業が急増中。銘柄別一覧とともに投資効率や保有動向をわかりやすく分析。
17:38
日銀総裁、利上げ継続示す 30年ぶり高水準更新へ
日銀の植田和男総裁が25日の講演で利上げ継続方針を表明。政策金利は既に30年ぶりの0.75%水準に達しており、今後の追加利上げによる円キャリートレード巻き戻しが仮想通貨市場に与える影響が注目されている。
16:21
SBI VCトレードとアプラス、USDCによる店舗決済の実証実験を来春開始
SBI VCトレードとアプラスが米ドル建てステーブルコインUSDCを活用した店舗決済の実証実験を2026年春に開始。大阪・関西万博のデジタルウォレット成果を発展させ、QRコード決済でインバウンド顧客向けに新たな決済モデルを創出する。国内唯一の電子決済手段等取引業者であるSBI VCトレードと、豊富な加盟店ネットワークを持つアプラスが協力し、ステーブルコイン決済の社会実装を加速。
14:55
量子コンピュータは仮想通貨の脅威か 専門家が語る「共存」の可能性
量子コンピューティングが仮想通貨業界に与える影響について、楽観論と懸念論が交錯する中、専門家は「共存」の可能性を指摘。ビットコインベテラン投資家やマイクロストラテジー会長は量子が仮想通貨を強化すると主張する一方、開発者は5~10年の移行期間が必要と警告。ソラナやイーサリアムなど主要ブロックチェーンは既に量子耐性技術の実装を開始している。
13:50
アステリア、JPYC企業利用支援の「JPYCゲートウェイ」発表
アステリアは企業向けJPYC入出金管理サービス「JPYCゲートウェイ」を発表。ウォレット管理やガス代負担など企業利用の課題を解消し、100以上の既存システムと連携可能。2026年1月よりβ版提供開始。
13:30
2025年世界仮想通貨浸透率ランキング、日本は47位
Bybitは2025年世界仮想通貨ランキングで、79カ国をユーザー浸透度、取引利用度、制度整備度、文化的浸透度の観点から相対的に評価。シンガポールと米国が上位にランクインし、日本は47位となった。また国別の一人当たりGDPから分析したところ、投資主導型と実用主導型の二つの採用パターンが明確となった。
12:13
ビットコイン価格予想が二極化 来年の37000ドル悲観論と最高値更新説の根拠は
仮想通貨市況 暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン(BTC)は前日比+%の1BTC=87,850ドルに。 ビットコインが一時的に88,000ドルを上回ったことは、米国上場…
11:44
仮想通貨投資大手が大規模取引か、ワールドコインに3000万ドル投入の可能性
マルチコイン・キャピタルと関連するウォレットが24日、ワールドコイン(WLD)6000万トークンを約46億円で購入した疑いが浮上。オンチェーンデータ分析サービスが報告。WLD価格は史上最高値から95%下落中。
10:30
個人投資家が計22億円の詐欺被害に、米SECが仮想通貨企業などを起訴
米SECは、複数の個人投資家から最低でも計約22億円をだまし取ったとして仮想通貨企業などを起訴。詐欺の手口を説明し、投資家に注意喚起を行っている。
10:22
Aave、所有権紛争でDeFiガバナンスの課題が表面化
大手DeFiプロトコルAaveで深刻なガバナンス対立が発生。年15億円超の収益配分とブランド資産の所有権をめぐり、DAOとAave Labsが対立。Snapshot投票では反対が過半数を占め、DeFi業界のガバナンス課題を浮き彫りに。
10:05
2026年の仮想通貨市場に期待できることは? Presto Researchがビットコイン16万ドル予想
Presto Researchが2026年の仮想通貨市場を展望。ビットコイン16万ドル到達の可能性、量子耐性議論、アルトコイン投機時代の終焉など様々なトレンドを予想している。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧