- Huaweiがブロックチェーン
- 今回Huaweiがローンチを発表したBlockchain-as-a-service(Baas)は、ブロックチェーン技術開発の企業、開発者向けに開発されているプラットフォームです。
HuaweiがブロックチェーンサービスBaasをローンチ
Tensentと並ぶ中国の大手通信端末企業、そして世界第三位のスマホメーカーであるHuaweiが4月17日に、ブロックチェーン技術を応用したサービスをローンチすることを発表しました。
Hyper ledger内のプロジェクトの一環として開発されています。
Hyper ledger内では3月に開発を発表したブロックチェーンの性能チェックツール「Caliper」に続くサービスの開発発表になります。
Huaweiはこれ以外にも、ブロックチェーン技術を応用した、P2Pの配信ネットワーク機能の特許を2016年に出願、最近ではブロックチェーン技術を応用したOS「Sirin」を開発するスタートアップSirinとの会合などが発表されています。
また、HuaweiがSirin Labsと提携して、ブロックチェーン技術を活用したスマートフォンを開発しているという情報が伝わっています。
サービスの概要
今回Huaweiがローンチを発表したBlockchain-as-a-service(Baas)は、ブロックチェーン技術開発の企業、開発者向けに開発されているプラットフォームです。
X as a service(Xには様々な言葉が入る)とは、インターネットを通じてソフトウェアなどコンピュータ処理に使うものをサービスとして提供する概念のことです。
今回のHuaweiのBaasでは、オンライン上でブロックチェーン開発の手助けをするプラットフォームを出す、ということです。
Huawei cloudとブロックチェーン技術の利点を活かし、Huawei Cloud上でオープンで安価、かつ高いセキュリティ体制で開発が可能になるとHuaweiは発表しています。
Hyper ledgerプロジェクトの一部
今回のこのHuaweiの新たなサービスはLinux Foundationによって2015年に設立された、100社以上が参画するオープンのブロックチェーン運営コミュニティー「Hyper ledger」のプロジェクトの一つとして行われました。
Hyper ledgerは100以上の金融、通信事業者が参画するコミュニティで、多数の企業が提携を結ぶなど、この業界の中では最も活発に活動を行っているコミュニティの一つです。
Hyper ledger自身もこれら100以上の企業と共同で、分散型台帳を構築しており、これら参画企業が、より容易に取引を行えるようにするために、技術的な支援を行っています。
Huaweiは中国ブロックチェーン業界での地位を確立出来るのか?
繰り返しになりますが、Huaweiはこれまでも仮想通貨関連で様々な取り組みを発表しています。
ですが、本格的なサービスのローンチはまだ行われていませんでした。今回が初めてのことなのです。
これは非常に大きな一歩といえます。
同じく中国大手企業であるTencentも以前から仮想通貨事業に乗り出すことを発表していますが、Rippleへの20億ドル規模の出資、intelとの提携は発表するものの、実際のサービスローンチはいまだ行っていません。
ただし、もう一つの競合であるJD.comはスタートアップ「Devery」との提携を発表するなど精力的に活動を行っています。
また、ブロックチェーン関連のスタートアップの開発事業を促進するためのプログラム「AI Catapult」を3月に開始し、Huaweiと同じくBlockchain-as-a-service(Baas)のプラットフォームも発表済みです。
ブロックチェーン技術に対する各社の取り組みは日を重ねるごとに活発化しています。