CoinPostで今最も読まれています

Coinhive(コインハイブ)のマイニングは違法or合法?|警察とユーザーの主張

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Coinhive利用者が検挙、Coinhiveでのマイニングは違法か?
Coinhiveの提供するコードをサイトに埋め込み、サイト閲覧者のCPUを無許可に使用してマイニングを行なったとして、16人のユーザーが警察に検挙されています。これに対し、Coinhiveのマイニングは従来のインターネット広告の仕組みと変わらないとして、一部の人々が合法性を主張しています。
Coinhiveとは
サイトの運営者がサイト訪問者に仮想通貨をマイニングさせることで、収益を得るサービス。閲覧者のCPUを動作させて得られた仮想通貨Moneroはサイト運営者とCoinhiveで山分けされる。サイト運営者にサイト運営の対価を与えるインターネット広告に取って代わる方法として、期待されている。

▶️CoinPost:仮想通貨用語集

Coinhiveを利用してサイト運営を行なっていた16人が検挙された騒動では、Coinhiveのマイニングの合法性を指摘する意見が出ています。

サイト閲覧中のマイニングに対しては、規制する法律の解釈が十分に定まっておらず、合法性について議論を呼んでいます。

Coinhiveとは

Coinhiveとは、サイトの運営者がサイト訪問者に仮想通貨をマイニングさせることで、収益を得るサービスです。

サイト運営者はHTMLにCoinhiveが提供する数行のコードを埋め込むことで、サイト閲覧者のブラウザからCPUを動かし、モネロのマイニングを行うことができます。

獲得したモネロは、サイト運営者7割、Coinhive3割の比率で山分けされます。

閲覧者がサイトを閲覧している間に閲覧者のPCでモネロがマイニングされ、その一部をサイト運営者が獲得することで、サイト運営者がサイト閲覧の対価を受け取ることができる仕組みとして、注目を集めています。

Coinhive利用者の検挙に関する一連の騒動

Coinhiveのサービスをめぐっては、サイト閲覧者のPCが本人の同意を得ないまま利用されるケースが全国で相次ぎ、全国の警察が摘発を進めてきました。

警察庁によると、閲覧者のPCを無断でマイニングしたとして、現時点で全国10の県警が合計で16人を検挙しており、さらにそのうちの3人が逮捕されています。

検挙されたのは18歳から48歳の学生や会社員などで、閲覧者のPCを無断で利用したとして、不正指令電磁的記録供用などの疑いがもたれています。

指摘されている問題点

警察庁によると、今回の摘発の罪状は「不正指令電磁的記録取得・保管罪」となっています。

  • 不正指令電磁的記録取得・保管罪(不正指令電磁的記録取得等)
  • 第168条の3
  • 正当な理由がないのに、前条第1項の目的で、同項各号に掲げる電磁的記録その他の記録を取得し、又は保管した者は、2年以下の懲役又は30万円以下の罰金に処する。

Coinhiveサービスの問題点としては、閲覧者がサイトを見ただけで、そのPCが本人の同意のなく、マイニングに利用されていることが挙げられます。

また、閲覧者が気づかぬままマイニングをしていたことで、閲覧者が余分に電気代を負担しなければならないことや、閲覧者のPCが消耗するという問題も指摘されています。

警察庁は、閲覧者に無断で行われるこうした行為が社会的な合意を得ているとは言えないとして、摘発を進めています。

Coinhiveでのマイニングは合法or違法?

今回の検挙の報道に関し、Coinhiveでのマイニングが違法であるか否かの論争が広がっています。

Coinhiveのユーザーは、インターネット広告を引き合いに出して、Coinhiveサービスの合法性を主張しています。

彼らは、従来のインターネット広告も、サイト利用者に広告掲載の許可を取っていないと指摘しています。

また、現在のCoinhiveのサービスでは、閲覧者がサイトを訪問した際に閲覧者のPCを利用する許可を求める案内を表示しています。

一方で警察庁は、閲覧者に無断で行われるこうした行為が社会的な合意を得ているとは言えないとしており、「閲覧者に無断でマイニングツールを設置した場合、犯罪になる可能性がある」と注意を呼びかけています。

セキュリティ研究者としてブログやツイッター上で頻繁に意見を述べている高木浩光氏は、自身のブログ上で、今回の騒動のマイニングに違法性はないとする自説を展開しています

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
04/19 金曜日
18:00
2024年注目の仮想通貨10選 セクター別の主要銘柄
暗号資産(仮想通貨)市場を代表する、注目銘柄10選。ビットコイン現物ETFが承認され半減期を迎える2024年。RWAやAI銘柄などセクター毎に投資活動が活発化。年初来の騰落率を含む各種データを網羅。ソラナのミームコインやエアドロップの効果は業界全体に影響している。
13:53
Yuga Labs、NFTゲームの知的財産権をゲームスタジオ「Faraway」に売却
著名NFTコレクション「Bored Ape Yacht Club」で知られるYuga Labsは、同社が開発するNFTゲーム「HV-MTL」と「Legends of the Mara」の知的財産権を、ゲームスタジオ「Faraway」に売却したと発表した。
11:54
中東情勢緊迫化で株やビットコインなど急落、リスク回避の動き強まる
中東情勢を巡りイスラエルのイランへの報復攻撃が伝わり、日経平均株価や仮想通貨ビットコインなどリスク性資産が暴落した。先行き懸念からリスク回避の動きが強まっている。
11:30
Ondo Finance、米国債建てトークンUSDYをコスモスで展開へ
資産トークン化企業Ondo Financeは、Noble Chainと提携して米国債建てトークンUSDYなどの資産をコスモス上で展開すると発表した。
11:00
テザー社、USDT超えて最先端技術提供へ 4つの新部門立ち上げ
USDTを発行するテザー社は事業部門を4つに再編する計画を発表した。ステーブルコインを超えた、より包括的なソリューションを提供していく計画だ。
10:10
「BTC半減期後の相場はマクロ経済が主導」10x Research分析
仮想通貨ビットコインの半減期後の相場を主導するのはマクロ経済であると10x ResearchのCEOが指摘。現状ではビットコインの今後価格が5万ドルまで下がる可能性もあると述べている。
09:35
Aptos開発企業、マイクロソフトやSKテレコムなどと提携
アプトス・ラボが数社と共同で開発するAptos Ascendは、金融機関向けのデジタル資産管理プラットフォームだ。この製品はAzure OpenAI Serviceを使用する。
07:55
仮想通貨取引所バイナンス、ドバイで完全な事業ライセンス取得
バイナンスは昨年同局からMVPライセンスを取得したが、同ライセンスには3段階のプロセスがあり、今回は最終段階をクリアしたことになった。
07:20
「半減期後にBTC価格は下落する可能性」JPモルガン
半減期後に仮想通貨ビットコインの価格は下落する可能性があると、JPモルガンのアナリストは分析。17日のレポートで分析の根拠を説明している。
06:30
バイナンス、新たな仮想通貨ローンチパッド「メガドロップ」発表
最初に選ばれたプロジェクトは仮想通貨ビットコインのステーキングプラットフォーム「BounceBit」で、168,000,000 BBトークンがMegadropを通して配布される予定だ。
06:00
コインベース、ソラナミームコイン「WIF」の永久先物提供へ
米仮想通貨取引所大手コインベース(およびインターナショナル取引所)は19日、ソラナ基盤のミームコイン「WIF」のパーペチュアル先物取引を新たに提供する予定を発表した。
04/18 木曜日
17:05
Flare Network、PFP NFT生成AIサービスの一部機能を公開
Flare Network(フレアネットワーク)はデータに特化したブロックチェーンとしてAIを強化。Atrivと提携してコードなしでNFTを生成するプラットフォームを提供。このプラットフォームは、デジタルアートの取引と集大成を容易にし、安全なクロスチェーン取引をサポートする予定。
17:00
ビットコインの新トークン標準「Runes」が注目される理由
仮想通貨 ビットコイン新たな代替トークン基準「Runes」にコミュニティの注目と期待が集まっている。ビットコイン版NFTの発行を可能にしたOrdinalsの開発者が、設計した新たなプロトコルで、ビットコインの半減期に合わせてローンチされる。
16:25
ソラナのDEX「Drift」、18万ユーザーに1億トークンのエアドロップ実施へ
ソラナのDEXプロトコル、Driftが1億トークンのエアドロップを実施予定。取引量200億ドル超のプラットフォームで、ユーザー活動に基づくトークン配布が行われる。新たな暗号資産(仮想通貨)DRIFTの詳細を解説。
15:00
コンサル大手EY、イーサリアム基盤の契約管理サービスを立ち上げ
世界四大会計事務所の一つ、アーンスト・アンド・ヤングは、ブロックチェーン技術を活用した企業契約管理ソリューション「EY OpsChain Contract Manager」の立ち上げを発表した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/04/20 ~ 2024/04/21
大阪 京セラドーム大阪
2024/04/25 ~ 2024/04/26
東京 国立新美術館
重要指標
一覧
新着指標
一覧