CoinPostで今最も読まれています

配当還元型の取引所トークンを導入した仮想通貨取引所が台頭し、取引高ランキングを席巻

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨取引所ランキングに異変
利用者還元型のスキームを導入した仮想通貨取引所が急伸。世界取引高ランキングでは、Huobiの元CTOが開設した新取引所が、24時間で約4,000億円に達するなど異常値をマークしている。

仮想通貨取引所ランキング、波乱の幕開け

配当還元型の取引所トークンというマネタイズ方法を採用した新しい仮想通貨取引所が急伸、仮想通貨取引所の取引高ランキングを席巻しています。

シンガポール基盤の仮想通貨取引所であるCoinBene、そして香港基盤の仮想通貨取引所であるBit-Zは、それぞれ6月18日、6月25日に配当還元型の取引所トークンを採用したサービスを開始しました。

新サービスを提供し始めて1ヶ月弱のCoinBeneは、すでに過去24時間取引量13.2億ドル(約1,450億円)を記録。

世界有数の仮想通貨取引所で取引量9.5億ドル(約1044億円)のOKExや、7.5億ドル(約824億円)のBinance、5.9億ドル(約648億円)のHuobiを抜き去り、ランキング2位にまで浮上しています。

さらに、その新モデルの取引提供を開始してから間もないBit-Zも、過去24時間取引量で4億ドル(約440億円)に達し、ランキング6位に食い込んでいます。(6月27日現在)

また、仮想通貨取引所Huobiの元最高技術責任者(CTO)であるZhang Jian氏によって5月に開設されたばかりの仮想通貨取引所FCoinも、同様の配当還元型の取引所トークンを採用、先駆的に運用開始していました。

その取引量は、未だCoinMarketCapに反映されていないものの、中国版CoinMarketCapとも称される非小号(feixiaohao)では、過去24時間取引量が35億ドル(約4,000億円)と表示されており、仮想通貨取引所ランキングで圧倒的1位を記録しています。

配当還元型の取引所トークンとは

配当還元型の取引所トークンとは、既述の通り仮想通貨取引所における新しい収益モデルであり、仮想通貨取引において手数料を徴収する既存の取引所とは違い、以下のような、3つの特徴を持っています。

  • 仮想通貨取引所が、独自の通貨を発行している
  • 取引所で行われた取引の取引手数料の内全額、または一部を独自の仮想通貨で還元している
  • 独自のコイン保有量に応じて配当が貰える、または貰えるようになる
  • 仮想通貨取引所FCoinの場合は、自社トークンFT(FCoin Token)を発行しており、取引所FCoinで取引手数料を払うごとに、そのFTによって手数料相当分を還元。さらにそのFTを所有していることで、全体の手数料収益の80%を各保有量に応じて分配していくことを発表しています。

    世界有数の仮想通貨取引所であるOKExも、独自通貨であるOKBを50万単位以上保有している100の取引所に対し、配当還元型の取引所トークンの採用支援を行うことを発表しました。

    さらに、同じく世界有数の仮想通貨取引所BinanceのCEOを務めるChangpeng Zhao氏(CZ氏)も、一時は”取引手数料マイニング”モデルをICOと同様であり、価格操作が容易であると非難していたものの、6月22日には一転して”取引手数料マイニング”モデルに関して、1,000チームと提携を結んだことを発表。

    「配当還元型の取引所トークンモデルを有する、仮想通貨取引所の構築を目指す」

    と宣言しています。

    このように、仮想通貨取引所の新しい収益モデルは、仮想通貨業界に劇的な変化をもたらし、同業界の変化のスピードを改めて実感する出来事であったと言えるでしょう。

    しかし、今後もこの仕組みが上手く機能していくか、既存仮想通貨取引所が実際どのように対応していくかは定かではありません。

    CoinPostの関連記事

    世界をリードするバイナンスが発表した「ビッグニュース」3選|1000億円規模の仮想通貨ファンド、ほか
    仮想通貨業界をリードする世界最大手取引所「バイナンス」は、Binance Labs開催のカンファレンスにて、10億ドル(1,000億円)規模のファンド設立や支援プロジェクト「Dache Chain」など、3つのビッグニュースを発表した。
    6/14(木)|仮想通貨市場はトレンド転換なるか・相場が荒れる中で順調なFcoin(FT)とは
    仮想通貨市場 仮想通貨市場は、昨日の夜中にかけ突然の下落が起こり、本日の正午前に回復傾向を見せています。まだまだ油断は出...
    CoinPost App DL
    注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
    04/26 金曜日
    14:22
    「ミームコインは危険なカジノのよう」米アンドリーセン・ホロウィッツCTOが警鐘鳴らす
    米大手VCアンドリーセン・ホロウィッツの エディ・ラザリン最高技術責任者は、ミームコインを「危険なカジノ」に例え、仮想通貨エコシステムから「本物の起業家」を遠ざける可能性があると主張した。
    14:00
    米FBI、マネロン防止ルール非遵守の仮想通貨サービスに注意喚起
    米連邦捜査局は、マネーロンダリング防止基準を遵守していない仮想通貨送金サービスを利用しないよう、アメリカ国民に対して呼びかけた。
    12:55
    BTC半減期後に最初に採掘されたSatoshi、3億円超で落札
    仮想通貨ビットコインの半減期後に最初に採掘されたSatoshiがオークションで3億円超で落札。Ordinalsの誕生によって、今はレア度の高いSatoshiに需要が生まれている。
    12:32
    ビットコインの反騰失速、ブラックロックのETF(IBIT)への資金流入が初めて途絶える
    暗号資産(仮想通貨)市場では、自律反発のビットコインが日足50SMAを抜けられず再反落。ブラックロックのビットコインETF「IBIT」への資金流入は、ローンチ後71日間で初めて途絶えた。
    10:15
    著名な「Buy Bitcoin」のサイン、1.6億円で落札
    「Buy Bitcoin」と書かれた著名な法律用箋が、オークションで1.6億円で落札された。仮想通貨ビットコインで入札され、正確な落札価格は16BTCである。
    09:40
    フランクリン・テンプルトンの600億円規模「BENJI」トークン、P2P送信可能に
    米大手資産運用企業フランクリン・テンプルトンは、米国政府マネーのトークン化ファンドFOBXXで資産のピアツーピア送信を可能にしたと発表した。
    08:30
    強気相場継続の兆しか? パンテラが新たな仮想通貨ファンドで1500億円以上調達計画
    2024年の仮想通貨相場感が2023年から好転しておりVCの調達案件も着実に増えている状況だ。昨日、野村グループのLaser Digitalが主導するラウンドで、zkSync Era基盤のWeb3ゲーム開発会社Tevaeraは500万ドルを調達した。
    07:35
    ETHの証券性巡りConsensysがSECを提訴
    仮想通貨イーサリアムは証券ではないとの判断などを裁判所に要請するため、 Consensysが米SECを提訴。同社は事前にウェルズ通知を受け取っていた。
    07:15
    米SEC、イーサリアム現物ETF申請を非承認する可能性高まる
    イーサリアム現物ETFの米国での承認は不透明。SECとの一方的な会合や訴訟の影響で、2024年後半までの承認延期が予想されETH今後の価格に下落圧力がかかっている状況だ。
    06:50
    米Stripe、ソラナやイーサリアムでUSDC決済を導入予定
    Stripeは2014年に初めて仮想通貨ビットコインの決済を導入した経緯がある。しかしその4年後の2018年にビットコインのバブル崩壊を受け同社はその取り組みを中止した。
    05:50
    モルガン・スタンレー、ブローカーによるビットコインETF勧誘を検討
    最近の仮想通貨ビットコインETF資金流入状況に関しては昨日、ブラックロックのIBITが1月11日ローンチ以来初めて資金流入がゼロとなり、71日連続の流入記録が終了したことが確認された。
    04/25 木曜日
    17:42
    ワールドコイン、仮想通貨WLDのトークンセールを計画
    Worldcoinが個人認証に基づくベーシックインカムプロジェクトの拡大へ、機関投資家限定で暗号資産(仮想通貨)WLDのプライベートセールを計画。市場価格に近い価格で提供し、転売禁止やロックアップ措置を導入する。
    15:00
    ビットコイン強気相場継続の根拠、アーサー・ヘイズ氏語る
    仮想通貨取引所BitMEXの創業者で元CEOのアーサー・ヘイズ氏は、世界各国で法定通貨の供給量が拡大し続ける中、ビットコインをはじめとする仮想通貨の強気相場は今後も継続するとの考えを示した。
    13:20
    2028年の半減期に向けてビットコイン価格など5つの予測=Bitwise
    Bitwiseの最高投資責任者は次の半減期までにビットコインに起こる5つのことを予想。ビットコイン価格は約3,880万円以上になるとする予測も含まれる。
    10:25
    ビットコインの供給インフレ率、金を下回る=レポート
    Glassnodeは4回目の半減期についてレポートを発表。ビットコインの供給インフレ率がゴールドよりも低くなり、希少性が増したと述べた。

    通貨データ

    グローバル情報
    一覧
    プロジェクト
    アナウンス
    上場/ペア
    イベント情報
    一覧
    2024/04/25 ~ 2024/04/26
    東京 国立新美術館
    2024/04/27 10:30 ~ 20:00
    東京 東京都渋谷区
    2024/04/27 10:30 ~ 20:00
    東京 東京都渋谷区
    重要指標
    一覧
    新着指標
    一覧