CoinPostで今最も読まれています

マウントゴックスから返済開始か、SNSで報告される債権者へ現金弁済の事例

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

「2023年内に現金での返済を開始」

2014年に経営破綻した暗号資産(仮想通貨)取引所であるマウントゴックス(Mt Gox)に関して、債権者への現金部分の弁済の進展が見られている。

ソーシャルメディアプラットフォームRedditにおいて、マウントゴックスの債権者が法定貨幣で返済されたという情報が次々と寄せられている。特に「r/mtgoxinsolvency」というカテゴリでは、PayPalアカウントを通じて円で債権返済が行われたという投稿が増えている。

出典:Reddit

あるRedditユーザー「Free-end254」は、PayPalの決済レシートが含まれたEメールのスクリーンショットを添付し、「マウントゴックスから資金を受け取った」と投稿した。最初は疑ったが、PayPalアカウントに実際に資金が入金されていたと述べている。

この情報は、2021年12月21日に匿名のXユーザーから初めて公開されたと報じられている。このXユーザーは、銀行振込により日本円で債権返済が行われたと明らかにしていた。

ただし、現時点でのソーシャルネットワーク上の情報によれば、「マウントゴックスの債権返済」は、現金償還を選択した債権者に限定されているようだ。

その他の弁済方法については、「早期一括弁済(ビットコイン70%、現金30%)」、あるいは5年ほどの期間を擁すとされる「仮想通貨」での弁済がある。

マウントゴックスの再生管財人は2021年11月21日、債権者に向けて電子メールを送り、「2023年内に現金での返済を開始するよう努力している」と述べていた。しかし、債権者の数が多いことを考慮すると、返済は2024年まで続く可能性が高いとされている。

元々の弁済期限は2023年10月31日だったが、債権者情報の確認や関連する銀行・業者との調整が予想以上に難航しており、1年延長された。

関連:マウントゴックス、債権者への現金弁済まもなく開始へ

マウントゴックスとは

マウントゴックスは、2010年から2014年にかけて東京を拠点として運営されていた、当時世界最大級の仮想通貨取引所だった。2011年の仮想通貨流出と2014年の経営破綻により、約127,000人のユーザーが影響を受け、当時の金額で約4億6,000万ドル(約526億円)に相当する85万ビットコインを失ったとされている。

再生管財人は2019年に、マウントゴックスがビットコインを14万1,686BTC(現レートで約8,600億円相当)、ビットコインキャッシュ(BCH)を14万2,846BCH(同48億円相当)保有していると報告していた。

現在、マウントゴックスの債権者への弁済プロセスは、2021年11月16日に東京地方裁判所によって確定された再生計画に基づいて進行している。マウントゴックスの動きは、ビットコイン(BTC)の売り圧の材料ともみなされ、一部の仮想通貨投資家から注目を集めている。

関連:マウントゴックス弁済期限、2024年10月末まで1年延長

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
11/01 金曜日
07:50
RWAトークン化企業セキュリタイズ、オンチェーン資産10億ドル突破
大手トークン化企業セキュリタイズが、オンチェーンでトークン化された資産の総額が10億ドルを突破したと発表した。この成長は主に、ブラックロックのBUIDLファンドの成功に牽引されたものだ。
07:25
CZ氏、バイナンスのイベントに登壇
刑務所の看守から購入すべき仮想通貨を質問されたエピソードも明かすなど、バイナンス前CEOのCZ氏がイベントに登壇。現在も長期的には仮想通貨に非常に強気だと語っている。
06:45
コインベース、2026年の米中間選挙に向け約40億円を政治献金へ
米大手仮想通貨取引所コインベースは2026年の中間選挙に向けて親仮想通貨候補を支援するため、スーパーPACのフェアシェイクに追加で2500万ドルの寄付を行うことを10月30日に宣言した。
06:20
ビットコイン・ホワイトペーパー公開記念日、トランプ氏も祝辞
仮想通貨ビットコインの作成者である「サトシ・ナカモト」がホワイトペーパー(論文)を公開してから昨日10月31日で16年が経った。今年は最高値更新や大統領選のテーマとなったことなどより高い注目を浴びている。
10/31 木曜日
18:00
ドージコイン・シバイヌを対象としたキャンペーン、SBI VCトレードが開始
SBI VCトレードは11月1日より、人気ミームコインのDOGEとSHIBを対象とした総額22万円相当のキャンペーンを開始。愛犬写真の投稿で11万円分のAmazonギフト券、取引で11万円分の暗号資産が当たる2本立ての施策を展開。
17:00
米投資会社がソラナETF申請、DeFiの成長性アピール
暗号資産投資会社Canary Capitalが米SECにSolana(SOL)の現物ETF申請を行った。VanEckに続く2社目と見られる。
15:30
「ステーブルコインの成長が短期国債の需要増加に寄与」=米財務省
米国財務省は、ステーブルコインの急速な成長により、米国短期国債の需要が増加した可能性が高いと指摘。ステーブルコインの担保として約18.4兆円相当の米国債が保有されている現状に触れ、金融安定性への懸念から規制の必要性を強調した。
13:30
ビットコインETF、30日に1,370億円の純流入
米国ビットコイン現物ETF市場で記録的な資金流入が続いている。BlackRockのIBITが1日で1,340億円の流入を記録し、運用資産は4.6兆円を突破。市場全体では6取引日連続のプラスとなり、FOMOによる買い需要の加速が指摘されている。
12:00
NOT A HOTEL COIN(NAC)の買い方、GMOコインのIEO参加方法
NOT A HOTEL COINの資金調達 2023年11月、不動産関連事業を営む日本企業が、不動産を裏付とするRWA(現実資産)トークン「NOT A HOTEL COIN(N…
12:00
マイクロストラテジー、ビットコイン戦略などで6兆円調達へ
マイクロストラテジーが3年間で420億ドル(約6兆円)の資本調達計画「21/21プラン」を発表。210億ドルを株式、210億ドルを債券で調達し、ビットコインの財務準備資産としての活用などを目指す。BTCイールドは年初来で17.8%を達成。
11:06
「NOT A HOTEL COIN(NAC)」IEO申込開始へ 注目される理由と長期保有のメリットは?
GMOコインでIEO上場する暗号資産(仮想通貨)「NOT A HOTEL COIN(NAC)」とNOT A HOTEL DAOについて、主な特徴と長期保有のメリット、売り圧力などの詳細を初心者向けに解説。NACの投資判断の参考にして下さい。
10:15
米マイクロストラテジー、新会計基準でビットコイン含み益計上か 黒字転換の可能性
米マイクロストラテジーは、新会計基準適用により保有ビットコインの含み益計上が可能になり、2025年に黒字転換する可能性がある。
10:00
「BTC20万ドル到達に米ドル崩壊は不要」Bitwise幹部
米ドルが崩壊しなくてもビットコインの価格は20万ドルに到達できるとの見方を、仮想通貨運用企業Bitwiseの最高投資責任者が示した。その根拠を説明している。
08:30
Bitwise幹部、米大統領選の仮想通貨への影響を分析
仮想通貨運用企業Bitwiseの幹部は、イーサリアムなどのアルトコインにとっては、米大統領選でトランプ氏が勝利する方が相場の追い風になるとの見方を示した。ビットコインより上昇する可能性があるとも述べている。
10/30 水曜日
16:00
フロリダ州、年金基金でのビットコイン投資を提案 CFOが州投資委員会に検討要請
フロリダ州が約2,050億ドル規模の年金基金でビットコイン投資を検討。Patronis CFOが州投資委員会に実現可能性の調査を要請。ウィスコンシン州に続く動きで、DeSantis知事のCBDC反対政策とも連動。2025年3月までに結論へ。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/12/01 09:30 ~ 20:00
東京 墨田区文花1丁目18−13
重要指標
一覧
新着指標
一覧