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マウントゴックス弁済期限、2024年10月末まで1年延長

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

弁済期限は2024年10月まで延長

2014年に経営破綻した暗号資産(仮想通貨)取引所、マウントゴックス(Mt Gox)の債権者へのビットコインや現金による弁済の期限が、1年延長されることが21日に確認された。

2023年4月6日、債権者からの弁済方法の選択や情報の登録期限を迎え、当初弁済期限は2023年10月31日に設定されていた。しかし、再生管財人は弁済の実施に向けた準備において、債権者情報の確認や関連する銀行・業者との調整が予想以上に難航しているという。

再生管財人は東京地方裁判所の承認のもと、弁済期限を2024年10月31日(日本時間)まで延期した。情報提供が未完了の再生債権者にはまだ弁済できない状態とし、情報の提出を引き続き求めていく。一方、情報が提供されている債権者に関しては、年内に弁済を開始する可能性もあるとしている。

マウントゴックスの債権者は、弁済方法について早期一括弁済を利用するか否かを選択。「早期一括弁済」では、債権額の90%を受け取る。ビットコイン70%、現金30%の割合で弁済期限までに引き渡される。

債権のより高い割合を回収したい場合は早期一括弁済を選択しないことになるが、その場合は、破産に関する民事訴訟の終了を待つ、さらに5年以上の期間がかかるとも予想される。

関連:マウントゴックス、債権者の弁済情報の登録期限が満了 弁済開始の準備へ

マウントゴックスとは

マウントゴックスは2010年から2014年にかけて運営された、東京を拠点とする(当時)世界最大級の仮想通貨取引所。2011年に発生したマウントゴックスからの仮想通貨流出と、その後の2014年の経営破綻により、約127,000人のマウントゴックス・ユーザーが影響を受けた。同取引所は、当時の金額で4億6,000万ドル(約526億円)に相当する85万ビットコインを失ったとされている。

2019年9月の再生管財人の報告によれば、マウントゴックスの資産は現預金として約693億9760万円、仮想通貨として14万1,686 BTC(4,250億円)と14万2,846 BCH(約23億円)を有している。

現在、マウントゴックスの債権者への弁済プロセスは、2021年11月16日に東京地方裁判所による認可決定が確定した再生計画に基づいて行われている。マウントゴックスの動きは、ビットコイン(BTC)の売り圧材料とされ、一部仮想通貨投資家からの関心が高まっていた。

関連:マウントゴックス最大債権者、弁済予定のビットコイン「売却しない」意向=報道

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