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中国政府、貿易金融領域でブロックチェーンのテスト運用開始

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中国の外貨管理局が貿易金融でブロックチェーンを試行
ブロックチェーン大国と言われる中国の外貨管理局は貿易金融の効率を向上させるために共同で開発したブロックチェーンをこれから6ヶ月の間テスト利用を運行させる。

中国の外貨管理局が貿易金融でブロックチェーンを試行

国レベルにおけるブロックチェーン技術の開発・実利用が飛躍する中国では再び、ブロックチェーン関連の新たな進展が見られた。中国の国家外貨管理局(FAFE)が既存の国際貿易金融に見られる非効率を改善するために、特化したブロックチェーンシステムを開発し、試行していることが地元の証券専門誌 に報道された。

FAFEが「杭州ブロックチェーン研究機構」と連携し開発した上述のプライベートブロックチェーンはプライバシーを保護する前提に当事者企業と規制当局(税関など)の間だけで情報が開示、シェアされる仕組みとなる。

これまで中国の貿易金融は巨大な市場規模を誇りながらも、基本ペーパー書類を用い手動で行なっているため、効率が低くプロセスのミスが発生する。よって貿易金融のコストが加算されてしまうことがあり、ブロックチェーンの有用性を見出している。また、貿易に関連するデータを分散化されたプラットフォームを利用することにより、コミュニケーションミスなどから生じる錯誤などは軽減され透明性の向上が期待されているという。

なお、FAFEが特にフォーカスしている分野は「輸出債権」であり、貿易売買取引にかかる資金流動や監査、ローンなどのプロセスを潤滑に遂げるためのブロックチェーンプラットフォームだ。貿易金融は巨額な金額が動くため、ブロックチェーンを導入し数パーセントの手数料を抑えることで大きな利益が見込める。

さらに自動的に税関の書類を認証し、税金を計上した金額を提示することにより、より正確なファイナンスが確保できるという。

今回の試行パイロットは6ヶ月ほどかかり、その後は全国に展開する予定とされている。なお多くの銀行もこのプロジェクトに携わっていると言われている。中国におけるブロックチェーンのパイロットプログラムや実利用が確実に進んでおり、つい先日広州市でブロックチェーンとAI技術を実装したQRコードによる企業の営業ライセンスが初めて発行された事例など、中国は実際ブロックチェーン大国と呼ばれている。

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