はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨ステラ(XLM)の将来性・おすすめ取引所・買い方を解説

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
※このページには広告・PRが含まれます

仮想通貨ステラルーメン(XLM)とは

ステラルーメン(XLM)は、国際送金や決済インフラとしての実用化が進んでおり、2025年初来の騰落率は+30%を記録(8月時点)するなど、注目を集めている暗号資産(仮想通貨)の一つです。

直近では、決済大手のPayPal(ペイパル)、Visa(ビザ)といったグローバル企業によるステラネットワークへの対応で、さらなる進展がありました。

さらに、米国ではトランプ政権の復帰により、仮想通貨に対する規制環境の整備が進みつつあり、ステラのような米国に軸足を置く決済インフラ系プロジェクトにとっては特に追い風となる可能性があります。

本記事では、ステラ(XLM)の注目点、取り扱いのある国内仮想通貨取引所や買い方、そして注意すべきリスクについて、わかりやすく解説していきます。

💡この記事でわかること
  1. ステラ(XLM)の基本情報・価格推移
  2. ステラの注目点:ビザ・ペイパルの採用事例
  3. ステラの買い方・おすすめ取引所比較表
  4. ステラの開発戦略と技術ロードマップ
  5. リスクと注意点

ステラルーメン(XLM)とは?

ステラルーメン(XLM)は、2014年にリップル社の共同創業者であるジェド・マケーレブ氏によって立ち上げられたブロックチェーンネットワークと、そのネイティブ通貨です。「世界中の誰もが、簡単・安価・高速にお金をやり取りできる仕組み」の実現を目指しています。

世界銀行の「Global Findex 2025」によると、銀行口座を持たない「アンバンクト(Unbanked)」は世界に約13億人いるとされており、特に新興国の人々や中小事業者が既存の金融インフラにアクセスできない状況が続いています。

非営利組織であるステラ開発財団(米国拠点)は、こうした人々が仮想通貨を通じて資金をやり取りできる環境を整備し、「金融包摂(Financial Inclusion)」の実現をミッションとしています。

XLMトークンの基本情報

項目 詳細
通貨名 XLM
公開日 2014年7月31日
流通供給量 約315億枚
最大供給量 500億枚
価格 約0.4ドル(約59.4円)
時価総額 125億ドル(市場12位)
過去最高値 2018年1月:約0.93ドル(約137円)
関連組織 ステラ開発財団(米国)
*データ出典元:コインマーケットキャップ(2025年8月5日時点)、チャート:TradingView
XLM価格チャート

ステラルーメン(XLM)に投資したい方に

ステラの注目点:企業・行政による採用事例が続出

ステラの特徴は、「実需のある決済インフラ」としての採用が進んでいる点です。特に、米ドルなどの法定通貨と価値が連動するステーブルコインを活用した決済ネットワークとして、大手企業からの採用が加速しています。

また、ロシアによるウクライナ侵攻に際しては、国連(UNHCR)が難民支援の一環として、ステラ上で発行されたステーブルコインを活用するなど、公共・行政の分野でも実用例も。ステラは「社会課題に応えるブロックチェーン」としても注目されており、今後のさらなる成長が期待されています。

ペイパル:PYUSDの3番目のチェーンに採用

ペイパルは2025年6月、同社が発行する米ドル連動型ステーブルコイン「PYUSD(PayPal USD)」のステラネットワーク対応を発表しました。

PYUSDはこれまでイーサリアムおよびソラナ上で発行されており、ステラは3番目の対応チェーンとなります。

この動きに連動し、米決済大手Visa(ビザ)も、自社のステーブルコイン決済プラットフォーム*にステラを追加対応。同プラットフォームで利用可能なブロックチェーンは、既存のイーサリアム、ソラナに加え、ステラとアバランチを含む全4種類となりました。

*ビザは自社のインフラ全体を「Visa Tokenized Asset Platform(VTAP)」と称しており、ステーブルコインに加え、銀行パートナー向けのトークン化された預金にも対応する包括的なトークン化ソリューションを展開しています。

関連:ビザ、ステーブルコイン決済で3銘柄と2ブロックチェーンを追加

マスターカード:ステーブルコイン市場の基盤を狙う

ステラとマスターカードの連携 ステラ開発財団は、MCCにおける唯一のネットワークパートナーとして参加 出典:Stellar

ステラは、Mastercard(マスターカード)が展開する暗号資産ソリューション「Mastercard Crypto Credential(MCC)」と提携しています。MCCは、本人確認済みのユーザー名(Credential)で仮想通貨の送受金ができる仕組みで、従来の複雑なウォレットアドレスを置き換えることで、利便性と規制対応を両立します。

誤送金を防ぐ資産対応チェックや、トラベルルールへの対応など、利用者保護と法令順守を兼ね備えた設計が特徴です。

マスターカードは、MCCをステーブルコインやデジタル資産の普及を支える中核インフラと位置付けており、2025年7月に米国で可決された「GENIUS法」による規制整備を追い風と捉えています。

MCC等を軸に、「インフラ整備」「標準化」「パートナー連携」の3本柱で、ステーブルコインの本格普及に向けた基盤づくりを加速しています。

コラム:ジーニアス法案とは

米国では2025年、トランプ政権の復帰により仮想通貨関連の規制整備が加速。その中核となるのが「ジーニアス法案」であり、1:1で担保されたステーブルコインの発行や保管に関する明確なルールを定め、その流通と実用化を後押しする内容となっています。

ステラの買い方・おすすめ取引所の比較表

ステラルーメン(XLM)を取引する際は、自身の目的や投資スタイルに合った取引所を選ぶことが大切です。たとえば、長期保有を前提とするなら出庫手数料や信頼性、短期トレードを重視するなら取引手数料や流動性などを比較するとよいでしょう。

ここでは、日本国内でステラ(XLM)の取引に対応している主要な取引所を紹介します。

おすすめ
取引所
おすすめポイント 販売所 銘柄数 取引所 銘柄数 取引所手数料
(BTC参考)
入金手数料 出金手数料 出庫手数料(XLM) 詳細 備考
1
仮想通貨取引所 SBI VCトレード
SBI VCトレード
入出金・出庫手数料無料 35 8 Maker:-0.01%
Taker:0.05%
※XLMは販売所でのみ購入可能
無料 無料 無料
2
仮想通貨取引所 bitbank
ビットバンク
国内アルトコイン取引量No.1** 44 44 Maker:-0.02%
Taker:0.12%
無料 550円(3万円未満)/
770円(3万円以上)
0.01XLM *2024年1月〜2025年4月のJVCEA統計情報自社調べ
3
仮想通貨取引所 コインチェック
コインチェック
未経験者にも
使いやすいUI/UX
34 24 無料
※XLMは販売所でのみ購入可能
0円~1018円 407円 0.01XLM

ステラの開発戦略と技術ロードマップ

DeFi対応ブロックチェーンへの進化

ステラはこれまで、「高速・低コストな国際送金ネットワーク」として利用されてきましたが、近年は機能拡張も進んでいます。2024年にはスマートコントラクト機能「Soroban(ソロバン)」を導入し、DeFi(分散型金融)や分散アプリケーション(dApps)の構築にも対応可能なブロックチェーンへと進化しました。

TVL推移 出典:DefiLlama

2024年3月には、1億ドル規模の開発支援プログラム「Soroban Adoption Fund」を立ち上げ、開発者や新規プロジェクトを支援。2025年7月時点で、ステラ上のTVL(預かり資産総額)は1億ドルに達しています。

より高速かつ信頼性の高いネットワークへ

ブロックチェーンが社会インフラとして定着するために、「処理速度」と「信頼性」の両立が欠かせません。ステラは、これらを強化する技術アップデートを進めています。

  • Protocol 23 アップデート
    2025年に予定されている「Protocol 23」では、処理の並列実行が可能となり、より多くの取引を短時間で処理できるようになります。
  • 分散性とセキュリティの強化
    ネットワークの中核を担う「Tier-1組織(バリデータ)」を、現在の7社から13社へと拡大予定。特定のノードに依存しない、より分散的で持続可能なネットワークを目指しています。

金融包摂に向けた取り組み

ステラは、「誰もが使える金融インフラ」の実現を掲げており、その具体的な取り組みの一つが、米大手送金企業マネーグラム(MoneyGram)との連携です。

この連携により、ユーザーはステラネットワーク上でUSDCを受け取り、世界170か国以上に展開するマネーグラムの窓口で、法定通貨として即時に換金できる仕組みが構築されました。

ステラの発表(2025年6月)によると、3年間で累計約3,000万ドルの送金が処理されており、即時性・低コスト・現金化の容易さから、特にアンバンクト層にとって実用的な金融アクセス手段として評価されています。

また、この仕組みはウクライナ危機下の人道支援にも活用されました。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は、ステラとマネーグラムのネットワークを活用し、ウクライナ避難民にUSDCを配布。対象者はモバイルウォレット経由で資金を受け取り、そのままマネーグラム窓口で現金として引き出すことが可能となり、迅速かつ確実な支援が実現しました。

関連:国連UNHCR、ウクライナ難民支援でステーブルコインUSDC給付へ

XLMに投資したい方に

リスクと注意点

競合プロジェクトの台頭

ステラは国際送金に特化したネットワークとして発展してきましたが、この分野ではエックスアールピー(XRP)やアルゴランド(ALGO)などの競合が台頭しており、政府・金融機関との連携も進んでいます。

現在は、スマートコントラクト環境の導入により、DeFiや金融アプリ分野への進出が進めていますが、金融市場でも競争環境は厳しく、ユースケースの多様化が今後の成長を左右する重要な要素となります。

ステーブルコインと規制環境

ステラネットワークは、USDCなどの外部発行ステーブルコインを国際送金や決済の中核資産として活用しています。しかし、これらのステーブルコインの発行体が規制の変更や監視強化を受けた場合、ステラ上の送金・決済サービスにも間接的な影響が及ぶ可能性があります。

例えば、2023年3月のシリコンバレー銀行の破綻時に、USDCの準備金の一部が同銀行に預けられていたため、USDCの価格が一時的に1ドルを下回る(約0.88ドルまで下落)事態が発生しました。この事例は、担保資産や市場環境に起因する「価格安定性リスク」を浮き彫りにしました。

関連:米サークル、シリコンバレー銀行で33億ドルのUSDC準備金の送金が保留状態に

ステラのエコシステムは、ステーブルコインの信頼性や安定性に部分的に依存しているため、規制環境の変化やペッグの不安定化が、ネットワークの実用性や事業展開に影響を与えるリスクがあるため注意が必要です。

XLMトークンに関する税金リスク

ステラルーメン(XLM)トークンは、日本国内でも取引所を通じて購入可能が可能ですが、仮想通貨取引で生じた利益は原則「雑所得」として取り扱われます。日本円との売買で得た利益だけではなく、仮想通貨同士を交換したときに生じた利益やステーキングなどで得た報酬も課税対象となります。

雑所得に分類される仮想通貨取引での所得は、給与所得などの他の所得と合算した金額に対して税率がかけられます。税率は、所得が多いほど高くなる「累進課税」が適用され、下表の通り5%~45%の7段階に分かれています。住民税も合わせると最大で約55%の税率が課されます。

出典:国税庁

主要なXLM取引所3社の詳細

1SBI VCトレード
東証プライム市場に上場しているSBIホールディングス傘下のSBI証券は、国内最大手のネット証券として知られる。SBIVCトレードは金融ノウハウを生かし、安心して取引できる取引所として評価されており、手数料の低さなどで個人投資家から支持を受ける。
販売所のスプレッドが狭く、指値を使える
入出金・暗号資産の出庫手数料無料
ステーキング・貸コインなど豊富な機能
主なサービス
スマホ対応
基本サービスは全てスマホ対応。PCは「トレーダーモード」でさらに高機能に。
セキュリティ
金融大手SBIグループとして最新鋭のセキュリティ。住信SBIネット銀行との連携で入出金がスムーズ
取扱銘柄
36種類

ここが便利

SBI VCトレードは販売所であっても「指値注文(価格指定注文)」に対応しており、スプレッドも比較的低いため、初心者の方にも安心して利用しやすい。初めての投資なら特に、スマホアプリのUI/UXがよりシンプルに設計されているSBI VCトレードがお勧め。

2ビットバンク
bitbank(ビットバンク)は、2014年から暗号資産事業を運営している実績ある取引所。関東財務局長(暗号資産交換業者)登録番号 第00004号ミクシィ社とセレス社の持ち分法適用関連会社、ビットバンク株式会社が運営。
取引所のスプレッドが狭い、流動性も高め
取引所のメイカー手数料が好条件
UIや機能がシンプル、初心者にも優しい
主なサービス
スマホ対応
基本サービスは全てスマホ対応。PCと同水準の取引を実現。
セキュリティ
第三者機関による高い評価セキュリティ 国内No.1 *18年10月 ICORating調べ
取扱銘柄
44

ここが便利

出庫対応が速いため、アクティブなトレーダーにとって魅力的。XLMの購入だけでなく、自分のウォレットで管理し、活用したい方におすすめです。「最短1分*で即時承認され、すぐに取引をスタート」。*申請内容に応じて数日かかる場合があります。

3コインチェック
コインチェックは、2012年に創業されてから仮想通貨業界をけん引してきた金融庁認可00014号の仮想通貨交換業者。東証一部上場のマネックスグループの傘下に、経営基盤とセキュリティも強化。
未経験者にも使いやすいUI/UX
アプリDL数700万DL*2019年~2024年(AppTweak)
アンケート回答等で貯めたポイントを仮想通貨に交換可能
主なサービス
スマホ対応
保有資産や価格変動がわかりやすい。スマホでもブラウザから取引所を利用可能
セキュリティ
マネックスグループ入り後のセキュリティ強化により暗号資産交換業者の登録を完了。
取扱銘柄
35種類

こんな人におすすめ

投資をお得に始めたい方、マネックス証券やマクロミルのポイントシステムと連携し、1ポイントを1円として使用可能で、持ち出し資金ゼロから投資をスタートできます。

記事の監修

各務 貴仁各務 貴仁
株式会社CoinPost 代表取締役CEO、株式会社SUDACHI Tech 代表取締役、一般社団法人WebX実行委員会 理事。
2017年に日本最大(2024年現在)の暗号資産・Web3メディアCoinPost、2023年よりグローバルカンファレンスWebXを立ち上げる。また、次世代テックを活用した福祉事業Wave3やWeb3に特化した開発支援事業SUDACHI Techも展開する。
2024年には、経済産業省「Web3.0・ブロックチェーンを活用したデジタル公共財等構築実証事業」にて有識者委員として選任される。

本記事は企業の出資による記事広告やアフィリエイト広告を含みます。CoinPostは掲載内容や製品の品質や性能を保証するものではありません。サービス利用やお問い合わせは、直接サービス提供会社へご連絡ください。CoinPostは、本記事の内容やそれを参考にした行動による損害や損失について、直接的・間接的な責任を負いません。ユーザーの皆さまが本稿に関連した行動をとる際には、ご自身で調査し、自己責任で行ってください。