CoinPostで今最も読まれています

米SEC理事、仮想通貨の独自販売プラットフォームの開発に意欲

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

米SEC理事、トークンセールのセーフハーバーの開発に興味を示す
米SEC(証券取引委員会)理事のHester Peirce氏は、適切に規制されたトークンセールのための独自のオープン・プラットフォームの開発に意欲を示した。規制当局がマーケットをリードしていく考え。

米SEC理事、トークンセールのプラットフォームの開発に意欲

米SEC(証券取引委員会)理事のHester Peirce氏が、トークンセールのためのオープンなセーフハーバー(安全環境)を開発することに興味を示している。

日本時間8月5日付のシンガポール初のブロックチェーンコンサルティングファームJenga BCG社のプレスリリースにて内容が公開された。

リリースによると、7月30日に同社が開催したブロックチェーンイベントが、シンガポール社会科学大学によって開催され、イベントには500人を超える参加者が参加。金融業界や産業界の実務家などがスピーカーとして招かれた。

その中で米SECのPeirce氏は、発行主体が、しっかりとした要件が存在する別の規制下においてトークンセールを行うことができるような、トークンセールのセーフハーバーを開発することに興味を示した。

背景として、「規制当局はこれまでマーケット先導者に追随したり、海外のカウンターパートと足並みを揃えたりしなければならなかった」というこれまでの状況がある。規制当局側がその管轄下における投資家や市場にとって、どのような規制が最も良いのかということを率先する必要性を主張した。

これまでの流れとしては、仮想通貨ビジネスの台頭に伴って、ビジネスのあるところに規制を作るという関係が顕著に見られた。一般的に新しいテクノロジーやシステムが新興的に現れた際には、規制がビジネスの後追いをする。今回の発言は、そのような規制当局の姿勢に危機感を持っていることの現れに加え、自らが仮想通貨の規制に関して主導権を握りたいという姿勢が見られる。

同イベントでは他に、中国と米国の規制の比較に関する議論も行われ、Fenbushi Capital社のパートナーRemington Ong氏は「中国では、不明瞭な法規制の枠組みとコンプライアンスの課題によるグレーゾーンで多くのプロジェクトが罰せられている」と述べ、それに対し、Eigen Capital社のパートナーMaomao Hu氏は「米国では、連邦政府に加え各州政府による厳密かつお金と時間のかかるプロジェクトの精査によって、プロジェクトの運用コスト自体は上がっている」と指摘した。

規制側は、ビジネス側と足並みを揃えようとしているが、このようなは議論からは、適切な時間とコストを要し、悪徳業者を排除しつつビジネスの発展を後押しするような法規制はまだ発展段階だと言える。

参考資料:Jenga BCG社

CoinPostの関連記事

米SEC、ゲーム系のイーサリアム基盤ICOセールを「未登録・有価証券」認定はせず
SEC(米国証券取引委員会)は26日、ゲーム企業Pocketful of Quartersの仮想通貨トークンのICOセールに対し、未登録有価証券として見なさず「法的追及」を行わないと発表した。
米SECとFINRAが共同声明を発表「ブローカー・ディーラー承認に慎重だが、前向きな姿勢」
アメリカにおけるブローカー・ディーラー業ライセンス取得に膨大な時間がかかっていることに対して、承認機関であるFINRAおよび規制を行う政府機関SECが共同声明を発表。投資家保護の観点を強調した。
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
04/19 金曜日
13:53
Yuga Labs、NFTゲームの知的財産権をゲームスタジオ「Faraway」に売却
著名NFTコレクション「Bored Ape Yacht Club」で知られるYuga Labsは、同社が開発するNFTゲーム「HV-MTL」と「Legends of the Mara」の知的財産権を、ゲームスタジオ「Faraway」に売却したと発表した。
11:54
中東情勢緊迫化で株やビットコインなど急落、リスク回避の動き強まる
中東情勢を巡りイスラエルのイランへの報復攻撃が伝わり、日経平均株価や仮想通貨ビットコインなどリスク性資産が暴落した。先行き懸念からリスク回避の動きが強まっている。
11:30
Ondo Finance、米国債建てトークンUSDYをコスモスで展開へ
資産トークン化企業Ondo Financeは、Noble Chainと提携して米国債建てトークンUSDYなどの資産をコスモス上で展開すると発表した。
11:00
テザー社、USDT超えて最先端技術提供へ 4つの新部門立ち上げ
USDTを発行するテザー社は事業部門を4つに再編する計画を発表した。ステーブルコインを超えた、より包括的なソリューションを提供していく計画だ。
10:10
「BTC半減期後の相場はマクロ経済が主導」10x Research分析
仮想通貨ビットコインの半減期後の相場を主導するのはマクロ経済であると10x ResearchのCEOが指摘。現状ではビットコインの今後価格が5万ドルまで下がる可能性もあると述べている。
09:35
Aptos開発企業、マイクロソフトやSKテレコムなどと提携
アプトス・ラボが数社と共同で開発するAptos Ascendは、金融機関向けのデジタル資産管理プラットフォームだ。この製品はAzure OpenAI Serviceを使用する。
07:55
仮想通貨取引所バイナンス、ドバイで完全な事業ライセンス取得
バイナンスは昨年同局からMVPライセンスを取得したが、同ライセンスには3段階のプロセスがあり、今回は最終段階をクリアしたことになった。
07:20
「半減期後にBTC価格は下落する可能性」JPモルガン
半減期後に仮想通貨ビットコインの価格は下落する可能性があると、JPモルガンのアナリストは分析。17日のレポートで分析の根拠を説明している。
06:30
バイナンス、新たな仮想通貨ローンチパッド「メガドロップ」発表
最初に選ばれたプロジェクトは仮想通貨ビットコインのステーキングプラットフォーム「BounceBit」で、168,000,000 BBトークンがMegadropを通して配布される予定だ。
06:00
コインベース、ソラナミームコイン「WIF」の永久先物提供へ
米仮想通貨取引所大手コインベース(およびインターナショナル取引所)は19日、ソラナ基盤のミームコイン「WIF」のパーペチュアル先物取引を新たに提供する予定を発表した。
04/18 木曜日
17:05
Flare Network、PFP NFT生成AIサービスの一部機能を公開
Flare Network(フレアネットワーク)はデータに特化したブロックチェーンとしてAIを強化。Atrivと提携してコードなしでNFTを生成するプラットフォームを提供。このプラットフォームは、デジタルアートの取引と集大成を容易にし、安全なクロスチェーン取引をサポートする予定。
17:00
ビットコインの新トークン標準「Runes」が注目される理由
仮想通貨 ビットコイン新たな代替トークン基準「Runes」にコミュニティの注目と期待が集まっている。ビットコイン版NFTの発行を可能にしたOrdinalsの開発者が、設計した新たなプロトコルで、ビットコインの半減期に合わせてローンチされる。
16:25
ソラナのDEX「Drift」、18万ユーザーに1億トークンのエアドロップ実施へ
ソラナのDEXプロトコル、Driftが1億トークンのエアドロップを実施予定。取引量200億ドル超のプラットフォームで、ユーザー活動に基づくトークン配布が行われる。新たな暗号資産(仮想通貨)DRIFTの詳細を解説。
15:00
コンサル大手EY、イーサリアム基盤の契約管理サービスを立ち上げ
世界四大会計事務所の一つ、アーンスト・アンド・ヤングは、ブロックチェーン技術を活用した企業契約管理ソリューション「EY OpsChain Contract Manager」の立ち上げを発表した。
14:00
「ビットコイン半減期は年単位で見れば価格に大きなインパクト」Bitwise分析
Bitwiseは今後の価格についてビットコイン半減期の長期的な影響は過小評価されていると述べた。一方、ゴールドマン・サックスはマクロ経済情況も重要と分析している。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/04/20 ~ 2024/04/21
大阪 京セラドーム大阪
2024/04/25 ~ 2024/04/26
東京 国立新美術館
重要指標
一覧
新着指標
一覧