はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

バイナンスがデリバティブ取引所を買収 最適な取引環境提供へユーザー投票、報酬は最大2千万円相当のBNB

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

バイナンスがデリバティブ商品提供へ向けて大きく前進
バイナンスが、デリバティブ取引所「JEX」を買収。自社プラットフォームとJEXをトレーダーに使ってもらい、仮想通貨投資家に最適な取引環境を提供する。投票参加者には報酬も支払われる。

バイナンスがデリバティブ企業を買収

世界最大手仮想通貨取引所バイナンスが、デリバティブ取引企業を買収し、先物取引市場に参入する。

バイナンスは、インド洋の島国セーシェル共和国を拠点にする仮想通貨取引所「JEX」を買収したことを発表した。JEXは買収後「バイナンスJEX」として、バイナンスユーザーに先物やオプション、無期限契約の取引を初めとするデリバティブ商品を提供する。

バイナンスは、独自プラットフォームの開発も手がけているが、よりユーザーが利用しやすい環境を整えることが目的に、今回デリバティブ取引所の買収に至った。これからユーザーに数週間、JEXのプラットフォームと両方を利用してもらい、どちらが優れているかを判断するという。

このテスト利用に参加したトレーダーには、どちらのプラットフォームが良いか投票をしてもらい、投票に参加したトレーダーは報酬として、バイナンスコイン(BNB)を最大1万BNB(2400万円相当)もらえるキャンペーンも行うという。

今回の買収でバイナンスは、JEXチームやJEX独自のトークンの管理も行うことになる。

バイナンスの担当者は、今回のテスト利用についてThe Blockに対し、「オープンに競争させることが、使いやすさを試すには最適な手段だと思う」と語った。また、「投票を通して、市場の反応やスケーラビリティ、また清算機能の観点から3つのプラットフォームをしっかり精査したい。投票結果を最終的な決断をするのに役立てたい」と説明している。

またバイナンスは、ビットコイン(BTC)/テザー(USDT)のペアでの永久先物取引商品を用意している

The Blockは今年2月に初めて、バイナンスがデリバティブ市場に参入すると報じた。その後5月にはさらなる詳細が明らかになり、ライバルの大手仮想通貨デリバティブ取引所BitMEXに対抗して、永久先物の提供を検討していることを伝えている。

競争の激しいデリバティブ市場

バイナンスは、デリバティブ商品の提供を開始することによって、仮想通貨の最も競争の激しい市場に参入することになる。デリバティブ市場では、DeribitやBitMEXらが既にブランドを確立しており、ここ数ヶ月の間、取引高は上昇中だ。BitMEXの保険基金は2019年の初めと比較して50%増加し、3万1300BTC超にまで増えている。

またDeribitは、仮想通貨のオプション取引において95%のシェアを誇る。現物決済の先物取引を専門にするCoinFLEXは、1000万ドル(約11億)の資金を調達し、市場のシェアを拡大するために、値付け業務に対するインセンティブプログラムをローンチした。

米投資会社Altonomyの共同創設社Ricky Li氏は、「デリバティブ市場での激しい競争に際し、バイナンスは優位性を保つために、現物取引の人気に頼る必要があるかもしれない」と話す。

「現物や証拠金取引で既に多くのユーザーが存在していることを考えると、バイナンスは他のライバルに比べ容易に流動性を確保することができるかもしれない。これは取引所を始める時に最も難しい部分である」と説明した。

バイナンスの担当者は、BitMEXが抱える問題を暗示しながら、「バイナンスは、仮想通貨のデリバティブ市場を悩ます現在の問題の解決に取り組む。例えば、約定までの待ち時間の長さや取引負荷の重さ、またリスク管理の機能が弱いことだ」と語った。

CoinPost App DL
記事提供:THE BLOCK
THE BLOCKとは

Cryptoにおける”最初で最後の言葉”であること。
The BlockはCryptoにおける最高クオリティで最重要のシグナルをお届けします。日々、Website、Newsletter、Podcast、イベントを通じて、業界で最も影響力のある人々にリーチしています。

厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/25 木曜日
18:01
Komlock labと東証上場TDSE、AIエージェントによる自律決済の実証実験開始
TDSEとKomlock labがAIエージェントによる自律決済の実証実験を開始。日本円ステーブルコイン「JPYC」を活用し、AIが人間を介さず決済する「Agentic Commerce」の実現を目指す。
17:38
日銀総裁、利上げ継続示す 30年ぶり高水準更新へ
日銀の植田和男総裁が25日の講演で利上げ継続方針を表明。政策金利は既に30年ぶりの0.75%水準に達しており、今後の追加利上げによる円キャリートレード巻き戻しが仮想通貨市場に与える影響が注目されている。
16:21
SBI VCトレードとアプラス、USDCによる店舗決済の実証実験を来春開始
SBI VCトレードとアプラスが米ドル建てステーブルコインUSDCを活用した店舗決済の実証実験を2026年春に開始。大阪・関西万博のデジタルウォレット成果を発展させ、QRコード決済でインバウンド顧客向けに新たな決済モデルを創出する。国内唯一の電子決済手段等取引業者であるSBI VCトレードと、豊富な加盟店ネットワークを持つアプラスが協力し、ステーブルコイン決済の社会実装を加速。
14:55
量子コンピュータは仮想通貨の脅威か 専門家が語る「共存」の可能性
量子コンピューティングが仮想通貨業界に与える影響について、楽観論と懸念論が交錯する中、専門家は「共存」の可能性を指摘。ビットコインベテラン投資家やマイクロストラテジー会長は量子が仮想通貨を強化すると主張する一方、開発者は5~10年の移行期間が必要と警告。ソラナやイーサリアムなど主要ブロックチェーンは既に量子耐性技術の実装を開始している。
13:50
アステリア、JPYC企業利用支援の「JPYCゲートウェイ」発表
アステリアは企業向けJPYC入出金管理サービス「JPYCゲートウェイ」を発表。ウォレット管理やガス代負担など企業利用の課題を解消し、100以上の既存システムと連携可能。2026年1月よりβ版提供開始。
13:30
2025年世界仮想通貨浸透率ランキング、日本は47位
Bybitは2025年世界仮想通貨ランキングで、79カ国をユーザー浸透度、取引利用度、制度整備度、文化的浸透度の観点から相対的に評価。シンガポールと米国が上位にランクインし、日本は47位となった。また国別の一人当たりGDPから分析したところ、投資主導型と実用主導型の二つの採用パターンが明確となった。
12:13
ビットコイン価格予想が二極化 来年の37000ドル悲観論と最高値更新説の根拠は
仮想通貨市況 暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン(BTC)は前日比+%の1BTC=87,850ドルに。 ビットコインが一時的に88,000ドルを上回ったことは、米国上場…
11:44
仮想通貨投資大手が大規模取引か、ワールドコインに3000万ドル投入の可能性
マルチコイン・キャピタルと関連するウォレットが24日、ワールドコイン(WLD)6000万トークンを約46億円で購入した疑いが浮上。オンチェーンデータ分析サービスが報告。WLD価格は史上最高値から95%下落中。
10:30
個人投資家が計22億円の詐欺被害に、米SECが仮想通貨企業などを起訴
米SECは、複数の個人投資家から最低でも計約22億円をだまし取ったとして仮想通貨企業などを起訴。詐欺の手口を説明し、投資家に注意喚起を行っている。
10:22
Aave、所有権紛争でDeFiガバナンスの課題が表面化
大手DeFiプロトコルAaveで深刻なガバナンス対立が発生。年15億円超の収益配分とブランド資産の所有権をめぐり、DAOとAave Labsが対立。Snapshot投票では反対が過半数を占め、DeFi業界のガバナンス課題を浮き彫りに。
10:05
2026年の仮想通貨市場に期待できることは? Presto Researchがビットコイン16万ドル予想
Presto Researchが2026年の仮想通貨市場を展望。ビットコイン16万ドル到達の可能性、量子耐性議論、アルトコイン投機時代の終焉など様々なトレンドを予想している。
08:30
EUの仮想通貨税務透明性法「DAC8」、2026年1月1日に発効
EUの新たな税務透明性法DAC8が2026年1月1日に発効する。仮想通貨資産サービスプロバイダーは同日からEU居住ユーザーの取引データ収集を開始し、2027年9月までに最初の報告が必要となる。
07:35
ビットコイン現物ETF、4日連続で資金が純流出
仮想通貨ビットコインの米国の現物ETFは、23日の資金フローが約294億円の純流出で、これで4日連続の純流出となった。有識者が要因を分析している。
07:12
サークルを騙る偽の金・銀トークン化サイトが出現、同社が注意喚起
USDCステーブルコイン発行企業サークルを名乗る偽のプラットフォームが12月24日に登場し、トークン化された金と銀の取引を提供すると宣伝していた。サークルの広報担当者は偽物だと否定。
06:15
アーサー・ヘイズがイーサリアム売却継続、DeFiトークンに資金移動か
アーサー・ヘイズ氏が過去1週間で1800ETH以上のイーサリアムを売却し、仮想通貨ENA、PENDLE、ETHFIなどのDeFi銘柄に資金を振り向けている。ポートフォリオのリバランス計画の一環とみられる。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧