はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

中国・内モンゴル自治区の仮想通貨採掘事業、10月末までに操業停止へ 中央政府の命令を受け

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

10月までには内モンゴル自治区の仮想通貨マイニング排除に
中国中央政府が10月末までに、内モンゴル自治区の仮想通貨マイニング業者の操業停止に向けて動き出したことが確認された。中国の国家発展改革委員会が4月に公開した「淘汰産業になる仮想通貨マイニング」の提案書の執行と見られている。
           

10月までには内モンゴル自治区の仮想通貨マイニング排除に

中国のメディアは同国の中央政府が内モンゴル自治区の仮想通貨マイニング業者の操業停止(シャットダウン)に動いたと報じられた件で、地元政府の関係者が、「中央政府の動きは確かであり、10月末までにマイニング業者を検査し業務を停止させる行動を取っている。」と言及していることが新たにわかった。CoinDeskが報じた。

「データセンター」を装いマイニングファームの運営を行っている仮想通貨マイニング業者や未登録マイニング業者は、政府のシャットダウン対象にあるとしており、中央政府の命令を受けた内モンゴル自治区の法的機関では、低コストの電力と税控除を狙ったマイニング業者をターゲットにした検査・取り締まりを行う旨を伝えた。登録したマイニング業者も2021年までの操業停止の対象に該当するという。

なお、取り締まりの対象には仮想通貨関連業者に限らず、クラウドコンピューティング企業や、ビッグデータ企業も含まれる。

この検査・排除計画に関わる業界関係者の証言によると、「内モンゴル自治区における取り締まりは、中国中央政府が2021年までに仮想通貨マイニングを国内から排除する計画を反映したもの。」であるとしている。

マイニング業者を排除する計画は、中国の国家発展改革委員会(NDRC)が4月に公開した「国内における産業構造の改造に関する2019年目次書」に関連した動きだ。同目次書では、仮想通貨のマイニング業務は「淘汰」産業に分類されていおり、「淘汰する期限」は2021年1月1日と設定されている。

内モンゴル自治区マイニング排除の影響について

内モンゴル自治区は、電力が低コストである点や気候の面から仮想通貨マイング業者が多く点在する地域の一つであるが、中国の事情に精通する中国人仮想通貨ファンドマネージャーDovey Wan氏は「影響はさほどないだろう」とコメントした。

以前、目次書の効力について「淘汰項目にリストされている多くの部類は2011年以来含まれており、中国政府が実際それらの産業について行動を一切起こしていないため、仮想通貨マイニング業者も心配する必要はないだろう。」と予測していたDovey Wan氏は、今回の動きについても強い懸念は抱いていないという。

一方、中国政府が電力消耗を理由に業者を排除する可能性は高いとみて、懸念感を示す業界有識者も多くいるのが現状で、政府の動向が掴めない状況(取り締まりの不透明性)にあることがその背景にあるとみられる。

今後注目される地域には、Bitmainを筆頭に多くのビットコイン大手マイナーや中小マイナーも運用拠点とする内モンゴル自治区や新疆ウイグル自治区、四川省などがあがる。地元政府がいつどのように中央政府の命令をどのように執行するか、業界の注目度は高い。

50%以上のBTCハッシュレートが中国国内にある中で、全面廃止・淘汰が長期的にはマイニングの分散化に寄与する可能性もあるが、仮に2021年に向けて業者の操業停止に動き出した場合、ビットコインハッシュレートの急落を一時的に引き起こす可能性もある。

参考:Dovey Wan

CoinPostの注目記事

中国政府、ビットコイン・仮想通貨マイニングを「淘汰産業」として検討
中国政府は、産業改革に関する2019年版目次書のドラフトを公開した。3カテゴリー「推薦・制限・淘汰」の中に450種類の産業・ビジネスがリストされ、仮想通貨マイニング業務は「淘汰」に分類されている。
米フィデリティがビットコインマイニング事業に本格参入か 採掘プールの参加を表明
米大手資産運用企業「フィデリティ」が新にビットコインマイニングプールへの参加を表明した。本格的にマイニング事業に参入する可能性が見えてきた。
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
06/04 水曜日
19:17
パスポート1枚でビットコインを日本円に ガイアが新たな仮想通貨ATMサービス開始
暗号資産(仮想通貨)交換業者ガイアが事前登録不要の暗号資産ATM「BTM」サービスを新たに開始する。訪日外国人はパスポートのみでビットコイン・イーサリアムを日本円に両替可能。手数料10%、1日10万円上限となる。
17:06
デロイト執行役員「DeSciで日本の科学力は向上する」|独占インタビュー
デロイト執行役員がDeSciの実装課題と可能性を解説。透明性のある資金分配、グローバルな研究者確保、科研費制度の課題解決など、ブロックチェーンが日本の研究開発にもたらす革新について独占インタビュー。
16:52
バイナンス、5種類の現物取引ペアを停止へ 6月6日実施
バイナンスはFDUSD建ての5通貨ペア(XAI、THETAなど)を2025年6月6日に取扱い中止。取引停止の理由や今後の影響を解説。
14:00
8月22日開催、招待制イベント「WebX大阪」の詳細発表
8月22日、大阪万博テーマウィークで次世代フィンテック技術とネットワーキングの場を提供する「WebX FinTech EXPO」が開催決定した。SBIグループと最大手暗号資産(仮想通貨)メディアCoinPostが企画運営を担当し、金融業界リーダーを中心に約1000名が招待制で参加する。
13:40
410億円相当のイーサリアム、Galaxy Digital経由の大口取引が明らかに
Galaxy DigitalのOTCウォレットが108,278ETHの大口取引を実行。機関投資家による戦略的なイーサリアム取得が市場に与える影響が注目される。
13:10
1600億円相当の『ビットコインファースト計画』、欧州上場Vanadi Coffee
スペインのVanadi Coffeeが1600億円相当のビットコイン投資でマイクロストラテジー戦略に追随。6月株主総会で承認を求める予定だ。
11:45
「米軍の一部がビットコイン法案を支持」ルミス上院議員 国防強化の重要性を強調
米国のルミス上院議員が、米軍将官の一部も仮想通貨ビットコインを備蓄することを支持していると表明した。背景には防衛力強化がある。ルミス氏は少額決済の免税も提案した。
11:30
政府のビットコイン支払い受入れ法案、カリフォルニア下院で可決 上院審議へ
カリフォルニア州議会下院が州政府のビットコイン・デジタル通貨支払い受け入れを可能にする法案を68対0で可決。
11:02
シンガポール、未認可の仮想通貨企業の国外サービス提供を禁止へ
シンガポール金融管理局は、仮想通貨サービス企業の事業ライセンスに関するガイダンスを発表。特に、シンガポールの国外にサービスを提供している仮想通貨企業に対する措置が注目を集めている。
10:10
韓国でイ・ジェミョン新大統領が誕生 ステーブルコインや仮想通貨ETFを公約に
韓国でイ・ジェミョン氏が大統領に就任した。選挙キャンペーン中にウォン建てステーブルコインの解禁や、仮想通貨現物ETFの合法化などを公約として掲げていた。
09:40
ビットコイン価格に底堅さ、半導体関連事業と米経済が下支え|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは5月末の下落から回復しつつあり、エヌビディアの好調な半導体事業がマイナーの資金難緩和と市場の下支えに期待されている。
07:30
上場企業のビットコイン保有急増も、価格下落で清算の懸念=スタンダード・チャータード分析
60社超の上場企業が合計67万BTCを保有する中、スタンダード・チャータード銀行のアナリストは価格下落時の強制売却リスクを警告。平均購入価格から22%下落が危険水域と分析。
07:05
金持ち父さん著者キヨサキ、株式市場などの暴落を予測
『金持ち父さん貧乏父さん』の著者ロバート・キヨサキ氏は、株などの市場が2025年の夏にかけて暴落する可能性があると警告。金、銀、仮想通貨ビットコインには数十億ドル規模の資金が流入すると予測している。
06:45
トランプメディア、ビットコイン現物ETF申請
NYSE取引所がTruth Social Bitcoin ETFの上場・取引に関する規則変更案をSECに提出。トランプ・メディア・アンド・テクノロジー・グループの金融戦略の一環として2025年後半の発売を目指す。
06:16
6月の仮想通貨市場、トランプ関税と予算法案で大幅変動の可能性=K33分析
K33リサーチがトランプ大統領の関税政策と「大きく美しい法案」を巡る動向が6月の仮想通貨市場に大きな変動をもたらすと警告。チキン呼ばわりやマスク氏の批判も市場に影響を与える見通し。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧