はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米大手仮想通貨カストディアン、メーカー(MKR)のガバナンス投票プラットフォーム運用開始

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Anchorageがガバナンス投票プラットフォームの運用開始

Visaが出資している仮想通貨カストディアンAnchorageは、メイカー保有者のためにガバナンス投票プラットフォームを運用開始した。さらなるコインのサポートも予定されている。

機関仮想通貨カストディアンAnchorageは、投票への参加者を増やすための試みとして、MakerDAOの MAker(MKR)トークン保持者がオンチェーンガバナンスへの議決プラットフォームを始めた。

木曜日にアンカレッジによって発表された内容によると、アンカレッジの投票プラットフォーム(Anchorage Governanceと称される)は、MKRトークン保有者の次回11月15日Multi-Collateral Dai(MCD)の投票、そしてそれに続く全ての役員投票への参加を助けるだろうとのことだ。

また、このプラットフォーム作成に「数ヶ月」を要し、ただ役員投票のためだけのものであり、世論調査ではないとアンカレッジの共同創業者で社長であるDiogo MonicaはThe Blockに述べた。

このプラットフォームにより、a16zやPolychain、Paradigmなどの投資業界での有名人も含むアンカレッジの顧客は、価格を安定させるための手数料の調整や1日あたりの預金金利、ポートフォリオの担保金等のガバナンス議決に参加することができる。

「MakerDAOの成功はとても重要だ。MakerDAOにより、MKRを保持しているアンカレッジの顧客は簡単に安全に議決権を有することができる。そして、私たちは、結果として、参加する資産保有者が増えることを期待している。」とMaker DAOの開発者、Rune Christineは述べた。

「金融業界とデジタルクレジット市場における中央集権的意思決定の打破に参加するのは我々の義務だ」とMakerの保有者でありAnchorageの顧客であるParaFi Capitalは述べた。

「とても多くの」MKRトークンの保有数

アンカレッジは、その顧客が「とても多くの」MKRトークン保有数を持っているため、ガバナンス投票プラットフォームは「意味あるインパクト」を将来的な投票者の参加に与えると述べた。

しかしながら、The Blockのアナリスト、Matteo Leibowitzの調査によると「高い議決参加者数と客観的で正確な意思決定との間に相関関係は保証されていない」とのことだ。

それに対して、「我々の顧客が議題に対してどの方向に投票するのかは私たちの知るところではない。しかし、機関投資家は投資するネットワークの健全性のために、最高の決定を作ることを強く推奨される. なぜなら、たくさんの危機に瀕していることがあるからだ」とMonicaはThe Blockへ述べた。

他社との違いは?

メイカー保有者へガバナンス投票プラットフォームを提供しているのはAnchorageだけではない。

Coinbase Custodyもすでに行なっている。コインベースによるそれとの違いについて質問すると、「Coinbaseによるモデルは資産の移動コールドストレージに保管されている資産のホットウォレットによるコントロールされたプロキシースマートコントラクトへの移動を引き起こしてしまう。それは、リスクの高いことだ。

一方、我々のモデルはホットウォレットもコールドストレージも使わない。そのため、プロキシースマートコントラクトも必要ない。」とMonicaはThe Blockに答えた。

さらにAnchorageは「複数ユーザーが承認しなくてはならないシステムを議決に使うことで、その議決が個人の気まぐれではなく、組織の願いを反映したものになることを保証する」と述べた。

さらなる資産

また、AnchorageはオンチェーンガバナンスがTezosやEOS、Dash等のようなprotocolとともに「ますます一般的」になるにつれて、「もっとたくさんの」暗号資産を将来的にサポートすると述べた。 その詳細について、「現在、我々は未発表のいくつかの新たなメジャープロジェクトにとても集中している。そのため、我々の顧客は初日からサポートされるだろう。」とMonicaはThe Blockに述べた。

Anchorageは、VISAやa16zやBlockchain Capital等の大手出資者に後援されている。

上記3社の出資額は7月のシリーズAにおいて4000万ドル(約44億円)である。現在までのAnchorageが集めた資金総額は5700万ドルに及ぶとMonicaはThe Blockに述べた。

Anchorageの現在の社員数は50人だ。昨年の社員数から倍増しており、Monicaはさらに15人以上を雇用予定だと述べている。

CoinPost App DL
記事提供:THE BLOCK
THE BLOCKとは

Cryptoにおける”最初で最後の言葉”であること。
The BlockはCryptoにおける最高クオリティで最重要のシグナルをお届けします。日々、Website、Newsletter、Podcast、イベントを通じて、業界で最も影響力のある人々にリーチしています。

厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/27 木曜日
17:20
モブキャストHD、ソラナ財団認定バリデータに選定 ステーキング運用規模を拡大
モブキャストHDがSolana財団の公式バリデータプログラムに採択。累計3億円・約1.1万SOLの取得実績が評価され、将来的には50万SOL規模の運用を目指す。
17:00
韓国大手取引所アップビット、約48億円の不正流出 全額を自社資産で補償へ
韓国最大の仮想通貨取引所アップビットがソラナネットワークで約48億円の不正流出を発表。24銘柄が流出も全額補償へ。ホットウォレットから未承認送金、入出金サービスは一時停止中。
15:07
リップル社のステーブルコイン「RLUSD」、アブダビADGMが正式認定
中東での企業利用が加速へ リップル社は27日、同社の米ドル連動型ステーブルコイン「RLUSD」が、アブダビ金融サービス規制庁(FSRA)により「法定通貨参照トークン」として正式…
14:02
Xapo Bank、ビットコイン信用ファンドの提供範囲を拡大
ジブラルタルのXapo Bankがビットコイン建て信用ファンドを全会員に拡大。初期段階で1億ドル調達。2022年の業界崩壊後、厳格なリスク管理で市場回復。長期BTC保有者向けに安定利回りを提供。
14:00
ビットコイン需要の低迷続く 市場は横ばいか=Glassnode分析
Glassnodeが最新市場レポートで、仮想通貨ビットコインの需要低迷を指摘した。新たな資金流入が回復するまで市場は狭いレンジで推移する可能性が高いと分析している。
13:55
タイ当局、サム・アルトマンのワールドコインに120万件の虹彩データ削除を命令
タイ個人情報保護委員会が、生体認証プロジェクトWorldに対し、仮想通貨と引き換えに虹彩スキャンデータを収集した行為が個人情報保護法違反として、120万件のデータ削除と業務停止を命令。世界各国でも同様の規制措置が相次いでいる。
13:35
世界取引所連合が米SECに書簡、仮想通貨企業への免除措置見直しを要請 トークン化株式に懸念
世界取引所連合が米証券取引委員会にトークン化株式を提供する仮想通貨企業への包括的な免除措置の見直しを求める書簡を送付した。ナスダックやCMEグループなどが加盟する同連合は、適切な規制遵守なしに仮想通貨プラットフォームが証券取引所の役割を果たすことへの懸念を表明。
11:10
「BTCが74000ドルまで下落しても転換社債に対する価値は5.9倍」ストラテジー
ストラテジー社は、仮想通貨ビットコインの価格が同社の平均購入価格である74,000ドルまで下落しても、転換社債に対して5.9倍の資産を保有していることになると投稿。債務の安全性を強調した。
10:30
韓国最大級仮想通貨取引所Upbit、ネイバーと合併 約1.5兆円規模の株式交換で傘下に
韓国IT大手ネイバーが仮想通貨取引所Upbit運営のドゥナムを1.5兆円規模で買収。韓国国内シェア7割超のUpbitとネイバーペイを統合し総合デジタル金融エコシステムを構築。2025年6月の合併発効を目指す。
10:15
BTCマイナーのクリーンスパーク決算発表、売上高が過去最高に AIインフラを拡大中
ナスダック上場のビットコインマイナー、クリーンスパークが決算報告。過去最高の売上高を記録した。AIとビットコインの両ワークロード対応の包括的プラットフォームへ進化中だ。
09:55
ソラナ特化型ウペクシが最大35億円調達、SOL財務戦略などに利用
ナスダック上場のウペクシが普通株式とワラントの私募により最大2300万ドルを調達すると発表した。調達資金は仮想通貨ソラナ財務戦略と運転資本に充てられる予定だ。
08:45
セキュリタイズがEU取引決済システム認可を取得、アバランチで展開へ
セキュリタイズがスペイン国家証券市場委員会からEU全域での取引決済システム運営認可を取得した。同社は米国とEUの両方でライセンスを持つ唯一の企業となり、欧州システムはアバランチ上に展開される。
08:00
S&P、USDTのドルペッグ能力を最低評価に引き下げ
S&Pは、テザー社の米ドルステーブルコインUSDTに対する評価を最も低い「5」に引き下げた。仮想通貨ビットコインを準備資産として保有する割合などに触れ、判断の根拠を説明している。
07:02
大口投資家の売りが加速、ビットコイン平均入金額が1年ぶりの高水準に=クリプトクアント
クリプトクアントが報告したデータによると、ビットコイン価格が8万ドルまで下落した後、大口トレーダーによる取引所への送金が増加している。最近では9000BTCが送金され、その45%が100BTC以上の大口入金だった。
06:25
ビットワイズのドージコインETFも取引開始、グレースケールに続く
ビットワイズがドージコインETFの取引を米ニューヨーク証券取引所で開始した。管理手数料は0.34%で最初の1カ月間は資産5億ドルまで免除され、グレースケールとREX-オスプレイに続く3番目のドージコインETFとなる。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧