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英分析企業、仮想通貨XRPに関連した違法行為を追跡できるツールを提供へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

XRPの取引追跡へ

違法行為に悪用された仮想通貨XRPは4億ドル超(約430億円)に上るも、それは全体の取引の0.2%に留まっていることがわかった。一部のポンジスキームを初めとする詐欺行為の追跡が可能になったことを、英ブロックチェーン分析企業Elliptic社のリサーチが報告した。

Elliptic社が20日、XRPなど計12銘柄の取引を追跡できるようになったと説明。監視ツールの提供を12月1週にも予定している。

Elliptic社CEOのTom Robinson氏は、同社がXRPを追跡できる初めての企業だと主張し、すでに違法行為に関与する何百ものアカウントを特定したという。

Elliptic社のリサーチは、違法行為に関わるXRPの取引高は、全XRP取引の0.2%しかないとしている。闇市場で利用されるビットコイン(0.5%の割合)と違い、XRPが関係する違法行為の多くが、ポンジスキームやスキャムに関連したものである、Robinson氏は説明。「この違いは、個人投資家の間でXRPが人気だからだろう」と語っている。

ビットコインやイーサリアムと比較すると、XRPのブロックチェーンは、その特徴から監視ツールを開発するのに時間がかかったが、XRPのクリアな追跡を望む顧客が多く、高い出来高からもEllipticがXRPをサポートすることは必然だったとRobinson氏は説明している。

「監視できる仮想通貨を追加しようと決める時、銘柄の時価総額や取引高による顧客の需要を元に判断している。だから我々はXRPに決めた」と語っている。

Elliptic社のXRPを監視を行えるツールの一般提供を目指している。現在は、まだベータ版でテストを行なっている段階にあるが、正式サポート開始は12月第1週を予定する。

Robinson氏は今後について「すでにサポートしている銘柄を深く追跡できるようにすることと、新しい銘柄のサポートを開始することをバランスよく取り組んでいかなければならない。顧客にとってあまり価値のないため、ただ何千もの銘柄を監視対象に追加していくようなことはしたくない」と語っている。

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記事提供:THE BLOCK
著者

Celia Wan

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