CoinPostで今最も読まれています

乱高下するビットコイン(BTC)、コロナウイルスで揺れる国際金融市場|仮想通貨市況

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

国際金融市況とビットコイン

中国発の新型コロナウイルス(2019-nCoV)による世界的な集団感染(アウトブレイク)に伴う、世界保健機関(WHO)の緊急事態宣言発令を受け、連休明けの日経平均株価は大幅下落。

前週末に米国株式市場の主要株価指数が大幅下落したほか、産業へのダメージが直撃する上海株も前営業日比一時9%安となっている。

背景にあるのは、交通インフラや事業の停滞による多大な経済損失リスクだ。

中国の民間シンクタンク「恒大研究院」が1月31日に公表した試算によれば、中国の第1四半期におけるGDP(国民総生産)は前期比-2%の押し下げ要因となり、実に16兆円規模の経済損失となり得るとした。中国人民銀行(中央銀行)は2日、予防措置として、リバースレポの公開市場操作を通じて約1700億ドルを金融市場に供給すると発表、”チャイナショック”再来への警戒感を強めている。

2019-nCoVのワクチンも開発段階で、現時点では終息の見通しは立っておらず、各国も中国人観光客の入国停止措置を講じるなど、臨時の水際対策に余念がない。国内外の建設業をはじめ、金融業など幅広い分野に影響が及ぶことが懸念される。

仮想通貨市場は回復傾向

対照的に、仮想通貨市場への資金流入も確認される。

半減期を控えるモナコインが引き続き好調に推移し、一時200円台を突破したほか、NEM/XEMなどの循環物色に触発されたか、出遅れ銘柄のリップル(XRP)も一時前日比10%近く高騰した。直近まで最高値を更新していた国際株式市場から、ドローダウンを嫌気する投資家の資金がオルタナティブ資産に向いているとの見方も根強い。

米仮想通貨ヘッジファンドTrading TerminalのヤンCTOは先日、

「コロナウイルスの流行は、中国内の仮想通貨取引を増加させる可能性がある。外出を控える個人投資家が市場をチェックする時間が増えるから」

との見解を示している。

関連:イーサリアム・XRP高騰で仮想通貨市場を牽引 ビットコインから資金が循環か

ビットコイン(BTC)市況

3日の仮想通貨ビットコイン(BTC)は、前日比1.13%高の101.6万円(9360ドル)に。 一時104万円(9600ドル)まで上昇する場面もあったが、厚い抵抗線が意識されたか。

2日には、9180ドルを割り込み、天井圏での三尊下方ブレイクを示唆するも、9150ドルから急反発。

その勢いで直近高値の9570ドルをブレイクしてから再び急落に転じ、結果的に高値圏で約3万円幅の乱高下となった。レンジ内で激しく揺さぶるような動きを見せており、ハイレバレッジの(証拠金)取引が焼かれやすい状況は予断を許さない。

今年に入ってから中期的な資金流入も確認されており、再び仮想通貨バブルが来ないとも限らないが、半減期だからと必ずしも大きく上昇し続けるとは限らず、安易なエントリーには注意が必要だろう。

CoinPostの関連記事

ビットコイン:大変革の2020年なるか、控える二大アップデートと半減期
仮想通貨ビットコイン(BTC)に関わる2020年の注目ポイントは?実装される可能性がある2つの重要アップデートと半減期を解説。
仮想通貨市場に影響を及ぼす「重要ファンダ」一覧表|ビットコイン、リップルなど【3/7更新】
ビットコイン(BTC)やリップル(XRP)など、仮想通貨市場に影響を与え得る重要ファンダ一覧はこちら。あらかじめイベントをチェックしておくことで、トレードの投資判断に役立てることができる。
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
07/27 土曜日
08:10
マスク氏のX(旧ツイッター)、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除か
イーロン・マスク氏がオーナーのX(旧ツイッター)は、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除した。ドージコイン擁護のためか。
07:35
BitwiseのETH現物ETFの横断幕、NYSEに掲揚
仮想通貨運用企業Bitwiseのイーサリアム現物ETFの横断幕が、ニューヨーク証券取引所に掲げられた。同社は、取引終了のベルを鳴らすことも報告している。
07:05
野村傘下のレーザーデジタル、利回り提供のイーサリアムファンド販売予定か
野村ホールディングスの仮想通貨資産子会社であるLaser Digital(レーザーデジタル)は、イーサリアム現物ETFの代替商品の導入を計画しているようだ。
06:40
米SEC、グレースケールのミニ版ビットコインETFを承認
仮想通貨投資企業グレースケールが提供するGBTCは手数料(1.5%)が最も高く資金流出は続いていたが、新商品を導入し0.15%という業界最安の手数料設定で競争力を高める狙いだ。
06:20
ビットコイン価格が21年後に最大で75億円に到達か、マイケル・セイラー氏の強気予想
ビットコインを最も保有する米上場企業マイクロストラテジーのマイケル・セイラー氏はカンファレンス「ビットコイン2024」で、BTCの今後の強気予想のプレゼンテーションを行った。
07/26 金曜日
17:10
「米大統領選で価格変動 トランプやハリス由来のミームコインの買い方
トランプトークンの概要 ドナルド・トランプ前米大統領とその「Make America Great Again」(アメリカを再び偉大に)というスローガンからインスピレーションを得…
17:10
ヤマハ発動機が初のVTuberコラボNFTを発行、Yamaha E-Ride Baseを訪れて進化可能
ヤマハ発動機が初のNFTデジタルステッカーを発行。横浜のYamaha E-Ride Baseで進化するダイナミックNFTを体験し、限定グッズをゲットできる。
15:13
ビットフライヤーがFTX Japan買収完了、カストディ事業展開へ
株式会社bitFlyer HoldingsはFTX Japanの株式100%を取得し、完全子会社化を発表。8月26日までに社名を変更し、クリプトカストディ事業を展開予定。法制度整備後の暗号資産現物ETF関連サービス提供も視野に入れている。
14:43
Neo Xメインネットが正式稼働 EVM互換でネオのエコシステムを拡張
Neoは高性能EVMベースのサイドチェーン「Neo X」のメインネット正式稼働を発表。クロスチェーンブリッジで流動性と互換性が向上し、エコシステムの可能性が広がる。
14:15
カマラ・ハリス氏のミームコインが過去最高値を記録、大統領候補指名の期待受け
PolitiFiと呼ばれる政治パロディのミームコインが、仮想通貨領域で独自のジャンルを形成しており、カマラ・ハリス副大統領のパロディコイン「 Kamala Horris(KAMA)」が急騰し話題となっている。
12:55
アルトコインETFの未来、ブラックロックが語る現実と可能性
ブラックロックのデジタル資産責任者は、イーサリアム現物ETFが承認されていても他のアルトコインETF誕生には困難があると話した。
12:14
仮想通貨相場反発、ビットコイン・カンファレンスのトランプ登壇に関心集まる
昨日までの大幅下落とは打って変わり暗号資産(仮想通貨)相場は反発した。強気シグナルのハッシュリボンが点灯しているほか、今週末にはビットコインカンファレンスに米国のトランプ前大統領が登壇予定であり、投資家の関心が集まる。
11:00
トランプ前大統領の陣営、4〜6月期で仮想通貨で6億円の寄付金調達
トランプ前大統領は、ビットコインなど仮想通貨で6億円以上の選挙資金を調達。「ビットコイン2024」でもさらに資金を集める予定だ。
10:30
BTCが290万ドルに到達するシナリオ、VanEckが公開
仮想通貨ビットコインが2050年までに290万ドルに到達するシナリオをVanEckのアナリストが公開。このシナリオを実現するための条件を説明している。
10:00
ソラナ初事例、パラオ共和国がデジタルID発行
主権国家が仮想通貨・ブロックチェーンであるソラナ上で、法的アイデンティティを発行する初めての事例となった。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア