はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米国で新たに発覚、中国麻薬密売業者が仮想通貨でマネロン

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

中国麻薬密売業者が仮想通貨でマネロン

米国財務省の外国資産管理局(OFAC)が、中国籍の4人を麻薬密売業者として特定、このグループが仮想通貨を資金洗浄のために使用していたことが分かった。

4人が協力していた「Zheng違法薬物密輸組織(DTO)」は、ビットコインなどの仮想通貨を使用して密売収益の一部を資金洗浄してから中国・香港の銀行口座に入出金を行い、通貨制限と報告要件を回避していたという。

マネーロンダリングされた金額の規模は明かされていない。

当該の4人はOFACの制裁リストに登録された。これは、OFACが米国内の当該個人に属するすべての財産を押収することを意味しており、米国の事業体は、特定された4人との取引を行うことを禁止される。

組織のリーダーであるFujing Zhengが管理する、麻薬販売のためのオンライン店舗「Global United Biotechnology Inc.」も特定された。

米国では違法ドラッグが深刻な問題

OFACによると、4人の密輸業者は、Zheng DTOがフェンタニル類似体または合成カンナビノイドやカチノンを含むその他の規制物質の購入を仲介するために働いていた。

米国では違法ドラッグの過剰投与で毎日130人以上が命を落とすなど、問題が深刻化しており、昨年夏にホワイトハウスも注意喚起を呼び掛けている。その際「フェンタニル」はメキシコと中国から米国に流入していると主張した。

注意文書には、違法ドラッグの生産者やディーラー、購入者は、仮想通貨を初めとするオンライン決済も利用していると述べる一節もあり、「ビットコイン、ビットコインキャッシュ、イーサリアム、モネロ」と薬物購入に使われる銘柄名まで挙げられていた。

OFACは、2018年3月に仮想通貨アドレスも、規制対象となる制裁リストに追加すると発表している。同年、イラン人米国居住者がランサムウェアで不正に得た収益を洗浄したビットコインアドレスが初めてリストに登録された。

今回の件では、現在のところまだ密輸業者の仮想通貨アカウントはリスト登録されていない模様だ。

米国司法省も、ネット犯罪の専門家を求人募集

米国では、様々な政府機関でダークウェブや仮想通貨が関わる犯罪を取り締まるための能力を高める施策が行われている。

例えば、現在米国司法省(DOJ)も、ダークウェブ、仮想通貨、コンピューターハッキングの法的専門家を求人募集中だ。DOJが国際的なサイバー犯罪を取り締まる上で役目を果たし、米国の法律における現在の課題を特定する職務だという。その業務には証拠を取得して提示する方法について、職員を訓練することも含まれている。

ダークウェブでの覆面作戦を実行する手法、仮想通貨取引の追跡、技術的スキル、ブロックチェーンを実行するための技術など、さまざまなダークウェブと仮想通貨に関する法執行機関の能力構築が想定されている。

選ばれた専門家は、法執行機関および検察官、捜査官、裁判官、立法者など政府当局と緊密に連携して職務を行う。

その他にもシークレットサービスや内国歳入庁(IRS)など様々な政府機関が仮想通貨による不正を追跡する関連で予算増額を請求、人員を拡充する体勢にあり、この先、関連する犯罪事件の立件が増える可能性もある。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
17:38
税制改正大綱で仮想通貨税制が大きく前進、申告分離課税20%と3年間の繰越控除を明記
政府・与党が2026年度税制改正大綱を決定。暗号資産取引に申告分離課税を導入し、税率は株式と同じ一律20%に。3年間の繰越控除制度も創設される。金商法改正を前提とした条件付きで、2028年施行の見通し。昨年の「検討」から具体化が進み、web3業界の発展に向けた重要な一歩として評価されている。
15:33
米国法銀行初、SoFiがステーブルコイン「SoFiUSD」を発行
米ソーファイ・テクノロジーズが完全準備型の米ドルステーブルコイン「ソーファイUSD」を発表した。パブリックブロックチェーン上でステーブルコインを発行する米国法銀行として初の事例となる。
14:15
2025年の仮想通貨盗難被害額5300億円突破、北朝鮮関連グループの犯行目立つ=チェイナリシス
チェイナリシスが2025年の仮想通貨盗難事件についてレポートを発表。総額5300億円規模であり、Bybitハッキングなど北朝鮮関連グループによる犯行が目立っている。
14:13
サークル、インテュイットと提携 USDC で税金還付や企業決済に対応
ステーブルコイン大手サークルが金融テクノロジー企業インテュイットと複数年の戦略的提携を締結。TurboTaxやQuickBooksなどでUSDCを活用した税金還付、送金、決済サービスを展開し、年間15兆円超の取引に対応へ。
12:10
米上院、トランプ氏の仮想通貨推進派2名を承認 CFTC・FDIC新委員長が就任へ
米上院は12月18日、トランプ大統領が指名したマイケル・セリグ氏をCFTC委員長に、トラビス・ヒル氏をFDIC委員長に承認した。両氏は仮想通貨推進派として知られ、デジタル資産に対するより友好的な規制環境の実現が期待されている。
11:28
米仮想通貨市場構造法案、1月に上院審議へ ホワイトハウス当局者が確認
米ホワイトハウスの仮想通貨担当官が、仮想通貨市場構造法案(クラリティ法案)の1月上院審議入りを確認。業界と伝統的金融機関が最終協議を実施、超党派の協力が成立の鍵に。
11:09
「10月の歴史的暴落の後遺症続く」ラウル・パル、仮想通貨の下落圧力は市場操作ではないと分析
グローバルマクロ投資家のラウル・パルが、10月10日に発生した仮想通貨市場の歴史的暴落について詳細を分析。市場操作の指摘は的外れであり、トランプ関税ショックとバイナンスの深刻な技術障害が重なり、数兆円規模の強制決済をもたらした大規模ロスカットに繋がったという。
10:35
SOL保有企業フォワード・インダストリーズ、株式をトークン化
仮想通貨ソラナの財務企業フォワード・インダストリーズは、自社の株式がソラナブロックチェーン上でトークン化されたことを発表。トークン化株式はDeFiで利用できるとした。
10:05
仮想通貨保有企業株、MSCI除外で約2兆円売却圧力 来年1月に判断
MSCIが仮想通貨保有企業を指数から除外する提案を検討。実施されれば39社で最大150億ドル(約2.2兆円)の強制売却が発生する可能性。業界は1,268の署名を集め強く反発。2026年1月15日に最終判断。
10:02
イーサリアム財団、「ステート肥大化」のリスクを指摘 3つの対応策提案
イーサリアム財団が、ネットワークのステート増大が続くことによる中央集権化リスクなどを警告した。この課題に対する3つの対策を提案している。
09:35
NYSEの運営会社ICEが仮想通貨企業ムーンペイに出資交渉、評価額50億ドル目指す
ニューヨーク証券取引所を運営するICEが仮想通貨決済企業ムーンペイへの出資交渉を進めていることがブルームバーグの報道で明らかになった。
08:35
JPモルガン、ステーブルコイン市場の成長予測を維持も1兆ドル規模には否定的
JPモルガンのアナリストがステーブルコイン市場は2028年までに5000億ドルから6000億ドルに達すると予測し、1兆ドル規模の予測を否定的に評価した。成長は仮想通貨市場全体と連動すると見ている。
07:55
トークン化株式xStocks、TON Walletに対応
株式のトークン化プラットフォームxStocksは、TONブロックチェーンのTON Walletに対応したことを発表。ユーザーはテレグラムからトークン化した株式やETFにアクセスできる。
07:44
JPモルガンのJPMコイン、コインベースのベースチェーンに移行
JPモルガン・チェースがデジタル預金トークンJPMコインを独自の内部ブロックチェーンからコインベースの「ベース」に移行した。機関投資家の需要に応え、24時間365日のほぼ即時決済を可能にする。
06:40
ビボパワー、韓国ファンドに4.5億XRP相当のリップル株式を調達へ
ナスダック上場のビボパワーがデジタル資産部門を通じて韓国の資産運用会社リーン・ベンチャーズ向けに3億ドル相当のリップル・ラボ株式を調達する。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧