はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

年末目前、ビットコイン投資家の目線は?──BTC価格は再び200万円まで高騰

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

年末目前、ビットコイン投資家の目線は?

週末の仮想通貨市場でビットコイン(BTC)が反発。先週末に一時183万円まで下落したBTC価格は、わずか2日で再び200万円台に乗った。

週末の変動幅を織り込んだCME(米シカゴ・マーカンタイル取引所)のビットコイン先物は、1135ドルの「窓(ギャップ)」で取引を開始。先週末の終値18,020ドル(1,874,034円)に対し、始値が19,155ドル(1,992,072円)となった。

CME窓では、2020年で3番目に大きい値幅(CME取引時間基準)。11月30日の1280ドル、ビットコイン半減期前(5月11日)の1265ドルに続く水準だ。

市場の関心度と投資家の目線

依然として底堅い市場を形成するビットコイン市場であるが、過去最高値更新前後の高値圏で揉み合う展開に、市場の温度感は再び低下しつつあるという。

データ分析を行うSantimentは、過去最高値更新期待と強気なセンチメント(投資家の温度感)が見られていた11月に対し、12月はその傾向が大きく減退していると指摘した。

Telegram、Discord、Reddit、ツイッターなど、1000以上の仮想通貨SNSチャンネルからデータを収集したSNS分析によると、ビットコインに関連した投稿数は11月31日をピークに前月比で2倍強まで増加。過去最高値更新まで急ピッチで高騰したBTC市場に遅れまいとする投資家の焦りに当たるFOMO(取り残される不安・恐怖)が、顕著に見られていた。

一方、ビットコインの高値更新後の反落を記録した12月に入ると、SNSボリュームが2週間で約30%減少。価格高騰前の水準まで近づきつつあるという。

ツイッター上のコメントをもとに分析したセンチメント動向では、10月17日以来、2ヶ月ぶりに「弱気」が強まる状況となっており、短期的な下落を見る見方が強まっていると指摘した。年末も迫る中で、税金を確定する投資家の動向も高値更新の不確実性を強める。

「史上初の2万ドル突破」を期待するコメントについては、過去2週間で63%減となったとしており、過去最高値更新を期待する投資家は大きく減少していることがデータから示された。

オンチェーンデータ

具体的なオンチェーンデータ(ブロックチェーン取引データ)では、先週水曜日から下落傾向に移行する市場の中で、時価総額上位の通貨が大量に取引所に流れる動きが確認されており、Santimentは投資家の利食い傾向を映すデータであると指摘する。

ビットコイン投資家の利益傾向を示すMVRVレシオ(未実現利益率)では、30日平均MVRVがマイナス水準に低下。年間平均MVRVが45%の水準に位置する。

ここでいうデータは、短期投資を行うトレーダーの利益率は若干マイナスに位置しているのに対し、中期的にBTCを保有する投資家の利益率は高い水準に位置していることを示す。

MVRVレシオのデータが低ければ低いほど、過去データからの割安水準にあることを示し、高ければそれだけ利食いに動く投資家の売却圧力が高まる可能性が高まる。

Santimentは、市場の動向から、こういった投資家の利益確定売りの傾向が短期的な市場の下落に影響を与えている可能性をデータから指摘。市場の関心から見ても、価格が主要レジスタンスラインに位置する2万ドルを大きく超えて上昇しない限り、短期的な下落余地がある可能性を示唆している。

アルト市場の資金:週末にXRP→XEM

また、週末のアルトコイン市場では、Sparkトークン(FLR)のスナップショット(権利確定日)を迎えた仮想通貨XRP(リップル)が下落。スナップショットで取得された時点でのXRP残高を基に付与される、Sparkトークン(FLR)を目当てに購入したユーザーや、権利確定日にかけて上昇したことを受けた利益確定売りが確認された。

一方、XRPの利益確定資金は、次にトークン付与を控える仮想通貨XEM(ネム)に向き、2市場が逆相関が確認された。

NEM保有者が新トークンXYMを受取るには、権利を申し出る「オプトイン」が必要。スナップショットは、ブロック高3,025,200(21年1月14日前後)におけるアドレスの保有状況を基準として、トークンホルダーのXEM保有量を保存、権利が確定する。

仮想通貨ネムとは|初心者でもわかる仕組みとユースケースを紹介
仮想通貨ネム(NEM)の仕組みを解説。ネムの基本概要から、仕組み、NEMブロックチェーン技術を利用して開発されたサービスなどを紹介します。
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
05/17 土曜日
14:00
アブダビ政府系ファンド、ビットコインETF買い増しで保有額750億円突破
アブダビのムバダラ・インベストメントが第1四半期にブラックロックのビットコインETFを49万株追加購入。ゴールドマン・サックスは最大保有者として3000万株を保有。
13:05
ビットコインETFフェイクニュース事件、犯人に懲役14か月の判決
米SEC公式Xアカウントを乗っ取り、ビットコインETFについてのフェイクニュースを流した26歳の被告に懲役14か月の判決が下りた。偽情報で仮想通貨市場を混乱させたことが重大視された。
11:00
ビットコイン長期保有数1437万BTCに到達も、利確売り強まる=アナリスト分析
ビットコインの長期保有者が3月から5月にかけて利益確定を加速。支出利益率は71%増加し227%の平均リターンを記録。長期保有量は1437万BTCに達するも、市場サイクルの分配フェーズへの移行を示唆。
10:10
トランプ家のWLFI、民主党議員による調査要請を正式拒否
トランプ一族の金融企業WLFIが上院による調査を拒否した。政治的動機と批判し、同社は説明責任や米ドル優位性を指針としていると主張。倫理規定違反の疑惑なども否定している。
09:02
ETH・BTC比率が5年ぶり急騰、アルトシーズンの到来示唆か
イーサリアム/ビットコイン(ETH・BTC)価格比率が過去5年最低水準から38%急反発。ETFによる買い増し、取引所流入減少などの指標から需要増加・売却圧力低下が鮮明に。「極端な過小評価ゾーン」からの回復が示すアルトコインシーズン到来の可能性を分析。
07:50
ビットコインで利回り獲得、Solvがアバランチ基盤の新トークン発表
仮想通貨ビットコインの保有者にRWAの利回り獲得手段を提供するため、Solv Protocolはアバランチ上にSolvBTC.AVAXをローンチ。ローンチの目的や仕組みを説明した。
07:30
10億ドルのビットコイン投資を検討、米上場のシンガポール医療企業
シンガポールの医療企業バーゼル・メディカル・グループが10億ドル規模のビットコイン投資に関する交渉を開始。ストラテジー社に続く大規模企業BTC投資の新事例として注目される中、「革新的な株式交換契約」を通じてアジア医療企業最強の財務体質構築を目指す。
06:45
米裁判所、SECとリップルの和解案を「手続き上不適切」として却下 再申請へ
米連邦地裁がSECとリップルの和解申請を「手続き上不適切」として却下。民事訴訟規則違反が原因で、両者は適切な手続きでの再申請を迫られる状況に。
06:25
イーロン・マスクの『Kekius Maximus』切り替えでミームコインが2倍以上急騰
イーロン・マスク氏がツイッターのプロフィール画像とユーザー名をミームトークン「Kekius Maximus」に変更し、関連トークンが2倍以上急騰。昨年の900%上昇・急落事例に続くマスク氏のSNS活動による仮想通貨市場への影響力を示す展開に。
06:05
サウジ中央銀行、15億円相当のストラテジー株保有でビットコインに間接投資
サウジ中央銀行がセイラーのストラテジー社の株を25656株取得し仮想通貨ビットコインへの間接投資を開始したことが確認された。
05/16 金曜日
17:00
マスクネットワークとは?仮想通貨MASKの買い方・取引所まで徹底解説
Mask NetworkはSNS×Web3をシームレスに接続するSocial-Fiプラットフォーム。本記事では特徴とMASKトークンの買い方を初心者向けに解説します。
13:50
米ステーブルコイン法案、来週末までの成立視野に 次の「起爆剤」との見解も
米上院のステーブルコイン法案「GENIUS法案」で新たな超党派修正案が決定された。消費者保護や倫理規定が強化され、5月19日に討論終結投票が予定されている。
11:58
ビットコイン高値圏推移もアルトコインは上昇一服
仮想通貨ビットコインは104,100ドルと高値圏で推移、アルト市場ではメイプルストーリー(NXPC)はバイナンス対応で一時高騰したほか、XRPは7,300万ドル相当の大口売りとリップル和解手続き却下で下落した。コインベースはサイバー攻撃で最大4億ドルの損失も被害者への返金を約束した。
11:30
ブラックロックの「BUIDL」、初めてDeFiと接続へ アバランチ利用で
ブラックロックの米国債ファンド「BUIDL」がアバランチ上のプロトコル「Euler」に導入された。セキュリタイズは、機関投資家のDeFi参入を促進する一歩になったとしている。
10:55
加速する企業のビットコイン争奪戦、米上場のDDC社が5000BTC取得計画
香港発DDCエンタープライズが5000ビットコイン取得計画を発表。テザーの4812BTC購入、アデンタックスの8000BTC購入のための交渉、ウクライナの国家準備金構想など、企業・国家レベルでビットコイン争奪戦が激化。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧