はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン高騰に政治的背景──米FRB元理事がBTC投資価値を評価

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

米連銀元総裁の見方

米連邦準備理事会元理事のKevin Warsh氏が米CNBCの金融番組に出演し、暗号資産(仮想通貨)ビットコインの優位性について見解を語った。

Warsh氏は2006年〜2011年の間、連邦準備理事会で理事を務めて、2008年の金融危機下の金融政策にも携わった人物で、以前よりビットコインの価値の保存手段について注目していた人物だ。

CNBCの番組「Squawk Box」でWarsh氏は、直近ビットコインの続伸を受け、ポートフォリオに組み入れる価値があるとの見解を述べた。ビットコインは7日早朝、36,000ドルに到達し、昨日の最高値=35,000ドルを更新している。

現在の政治・経済の環境に置かれては、ビットコインに投資するのは、道理にかなう。

Powell議長の金融政策は以前と比べ、大幅にシフトしてきているからだ。

ーWarsh氏

Warsh氏が指摘した「環境」とは、2020年新型コロナによる景気刺激策を含む政治的な側面んだ。FRBは金融安定化を行う目的で巨額な景気刺激策を講じており、結果として、米ドルの大量に発行に繋がるアプローチを取っている。この政策を受け、Microstrategyなどの一部の上場企業も、会社資産の希薄化を避ける目的で、インフレヘッジとして注目したビットコインをポートフォリオに分配する方向で動いている。

また、米金利の状況や、大統領選の結果をめぐり、米国の政治情勢が不安定な状態に発展していることも、米ドルの価値変動に影響が出ているとの見方も強い。

また、Warsh氏は、ビットコインとゴールドを比較して、「ビットコインの存在によって安全資産とされてきたゴールドの地位は揺らいでいる。ビットコインが存在していなければ、ゴールドはより高騰していたかもしれない」、「もしあなたが40代以下なら、ビットコインは新たなゴールドだろう」とビットコインの台頭と人気を評価した。

7日の価格上昇も政治的背景との見方

7日の仮想通貨市場は、ビットコインが370万円台と最高値を更新。アルト市場にも資金が流れ、全面高の様相を示している。

ビットコインは、年初からすでに25%高と好調な推移が続いており、市場高騰の背景には様々な要因があるが、7日に見られた「トランプ派が米議会に侵入」したニュースが、政治的な不安を映す内容として、ビットコイン価格を押し上げる要因になっているとの見方が広がった。

米連邦議会は6日、バイデン次期大統領を正式に選出するために上下両院合同会議を開いていたが、ワシントンD.C.にある連邦議会の議事堂内に、選挙結果を認めない現職トランプ大統領の多くの支持者が侵入し、一時的に議会を占拠している事態となっている。(執筆時の展開)

緊急事態を受け、D.C.のバウザー市長は外出禁止令を発令し、暴動を防ぐため、州兵の出動を要請している。

*最新報道では、警察がデモ隊を議会から退場させる措置を講じている。

合同会議の開催は大統領選出のために米連邦法で規定された正規手続きの1つで、バイデン氏や両党議員のほか、欧州各国のリーダーも民主主義の根幹を脅かし得ると非難している。

一方、複数の米メディアによると、ジョージア州の上院決選で、民主党2名が当選することが確実となった。そのため、連邦議会上院では、民主党と共和党がそれぞれで50議席を得で、法案政策における賛否が同数の場合はハリス次期副大統領(民主党)が決裁の票を投じられるため、民主党は上院の多数派を事実上占めることになる。また、下院はすでに民主党が多数派となったため、次期政権の与党は民主党となることが確実だと見られる。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
14:00
米上院議員、仮想通貨市場明確化法案の年内成立を目指す
シンシア・ルミス米上院議員は、仮想通貨規制の明確化を図るクラリティ法案の年内成立を目指すと発表した。先月発表された上院の独自案ではなく、超党派の支持を得た下院案を基本法案とする方針に切り替え、11月末にはトランプ大統領への提出を見込んでいる。
13:40
ゴールドマンサックスとベッセント財務長官、ステーブルコイン急成長を予測
米財務長官とゴールドマンサックスがステーブルコイン市場の急拡大を予測。規制整備により数兆ドル規模の成長期待が高まる中、JPモルガンは慎重姿勢を示す。
12:50
「ビットコインは2030年までに100万ドルへ」コインベースCEOが強気予想
コインベースCEOが2030年のビットコイン価格を100万ドルと予想した。機関投資家流入など強気シナリオの要因を挙げている。仮想通貨の今後のユースケースについても話した。
12:00
「多様なイノベーション促進へ」金融庁・今泉参事官が語る、暗号資産規制やETFの展望
金融庁の今泉宣親・暗号資産ブロックチェーンイノベーション参事官が語る、ビットコインETF、制度改革、ステーブルコインの展望。利用者保護とイノベーション両立への取り組みを詳述。
12:00
ビットバンク廣末社長が語る、ビットコインとの出会いと今後の展望|WebXスポンサーインタビュー
大規模カンファレンス「WebX 2025」のタイトルスポンサーとしてブース出展を決めた、ビットバンク廣末紀之社長独占インタビュー。オリコン顧客満足度2年連続1位の暗号資産取引所が語るWeb3時代の資産形成戦略とWebX2025への展望を聞く。
11:30
明日にジャクソンホール会議パウエル講演控える中、仮想通貨相場反発
ビットコインが前日比1.17%上昇する中、機関投資家によるイーサリアム大量購入が継続。Bitmine Immersionが52,475ETH追加で総保有額66億ドル近くに。一方、個人投資家のアクティブアドレス数は8月に28%減少し、ビットコイン・イーサリアム現物ETFからも大幅流出。ジャクソンホール会合でのパウエル議長発言が今後の相場を左右する見通し。
10:50
アーサー・ヘイズ、幹細胞事業に投資
ビットメックスの創設者で元CEOのアーサー・ヘイズ氏が幹細胞クリニック事業に大規模投資し取締役就任。先週売却した仮想通貨を1050万ドルで買い戻し、「利益確定はもうしない」と方針転換。
10:05
イーサリアム財団、セキュリティ強化の行動指針発表
イーサリアム財団は、Trillion Dollar Securityのプロジェクトについて行動指針を発表。仮想通貨イーサリアムの広範な調査を経て、まずはユーザー体験の安全性を強化する。
09:40
米ブロックチェーン協会ら、ステーブルコイン利回りに関する「ジーニアス」改正案に反対
米ブロックチェーン協会らが、銀行協会提案のステーブルコイン利回り規制強化に反対している。「ジーニアス」法案の改正案にいくつかの論点から異議を唱えた。
08:35
米ナスダック、BNB保有企業WINTの上場廃止決定 株価75%超暴落
米ナスダックがBNB投資企業ウィンドツリー・セラピューティクス(WINT)の上場廃止を決定。株価が最低価格1ドルを下回り、今年99%以上下落。
08:00
RWAトークン取引所「DigiFT」、計37億円の資金を調達
RWAトークンの取引所DigiFTは、現在までで合計約37億円の資金を調達したことを発表。直近の資金調達ラウンドはSBIホールディングスが主導している。
07:45
トークン化株式「xStocks」、トロンのブロックチェーンに拡大へ
クラーケンとBackedは、TRON DAOとの協業を発表。株やETFをトークン化して取引できるようにするサービスのxStocksを、仮想通貨トロンのブロックチェーンに対応させる。
07:25
ウィンクルボス兄弟、仮想通貨PAC団体に188BTC追加寄付 トランプ政権支援強化
ジェミニ取引所創設者ウィンクルボス兄弟がデジタル・フリーダム・ファンドPACに2,100万ドルをビットコインで寄付。仮想通貨政策推進とトランプ政権支援を表明。
06:20
米仮想通貨現物ETFから資金大量流出、FRB政策に不透明感
米国の仮想通貨ビットコインETFから1日で5.23億ドル、イーサETFから4.22億ドルの大量資金流出。FRB利下げ期待後退とインフレ懸念で機関投資家がポジション調整か。
05:45
米FRB理事、ステーブルコインの可能性を評価
FRBウォーラー理事が仮想通貨決済技術を「新技術に過ぎない」と評価。ステーブルコインの小売・国際決済改善効果とドル国際化への貢献可能性を強調。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧