はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ビットコインマイナー売却量が過去最大に、コインベース・プレミアムは再び拡大傾向

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨市場の動向

金融市場に異変が起きている。

発端は、Redditの投資フォーラムであるWallStreetBets(WSB)や、米株取引アプリのロビンフッドが影響を及ぼしている。

ゲームストップ株の事例では、個人投資家が結託した結果、機関投資家のショートスクイーズ(空売りで積まれていたショートポジションの踏み上げ)により、約400%暴騰。

大手ヘッジファンドのメルビン・キャピタル社が大損失を被り、27億5000ドル(約2860億円)の救済資金措置を受けたほか、米証券取引委員会(SEC)が市場のボラティリティに関する緊急声明を出す騒ぎとなった。

潤沢な資金力を用いて個人投資家の好む銘柄を狙い、空売り主体の投資戦略で大きな利益を上げる一部ヘッジファンドに対する鬱積した感情と中央集権への反骨心が背景に挙げられる。一方で、行き過ぎた相場は新たな規制強化やヘッジファンドの破綻につながるおそれもあり、市場の不確実性を高めるリスクを懸念する声も少なくない。

ロビンフッドの取引一時停止などを巡り、米民主党のオカシオ=コルテス議員など政界からも議論を呼ぶ事態となった。

ゲームストップ株(GME)の騒動は、日米マスメディアでも大きく報じられたほか、仮想通貨市場にも飛び火した。草コイン取引所の基軸通貨であるドージコイン(DOGE)がパンプされた。

また、リップル社が米SEC提訴に対する反論文書を提出したことを受け、XRP(リップル)が50円台まで急騰。日本でもTwitterトレンド入りするなど反響を呼んだ。海外仮想通貨コミュニティの影響を指摘する声も聞かれる。

関連:XRP(リップル)が50円台まで高騰、背景に米個人投資家グループの影

最大手ソーシャル取引プラットフォームeToroが掲載した2020年の総括レポートによれば、アルトシーズンの周期は定期的に訪れている。

出典:eToro資料

年初来のパフォーマンスでは、時価総額2位のイーサリアム(ETH)がビットコインの高騰を上回ったほか、個別銘柄でも大きな上昇率が確認出来る。

出典:eToro資料

先週末には、テスラ社のイーロン・マスクCEOがTwitterプロフィールにビットコインロゴを掲載した直後から思惑買いが殺到。BTC価格が急騰していた。

関連:ビットコイン急騰、イーロン・マスク砲が炸裂か

ビットコイン動向

1日の暗号資産(仮想通貨)市場。ビットコイン(BTC)価格は、前日比-0.67%の350万円(33,600ドル)に。 イーロン・マスク砲で32,000ドルから38,660ドルまで6000ドル以上高騰後の全戻しに至るも、再び反発するなど乱高下している。

直近の下落局面では、ビットコインの採掘業者(マイナー)の売りが過去最高に達したことが判明した。

出典:CryptoQuant

マイナーは通常、ハードウエア・サイクルに則り、最新鋭マイニングマシンなど機材調達や稼働コストの捻出のため採掘したBTCを定期売却する。しかし、Glassnodeなどのデータによれば、ビットコイン高騰局面では、マイナーがビットコイン保有残高を増やしていた。

中華系大手マイニングプールF2Poolの売却量が急増しており、中国・春節(旧正月)を控え、在庫のビットコインを大量売却していた可能性もある。旧正月を祝う文化は、中国だけでなく、台湾、韓国、香港、シンガポール、タイ、マレーシアなど東南アジアも含めた地域で行われるため、手仕舞い売り及び薄商いの影響は軽視できない。

一方で、必要量の利益を確保しきれば、売り圧力が徐々に低減するものと思われる。

データ分析サイトCryptoQuantのKi Young Ju(@ki_young_ju)CEOは、4万ドルを記録して以来、一転して下落に転じるビットコイン市場について、マイナー(採掘業者)による大量売却が行われていることを指摘していた。

コインベースは需給好転

一方Ki Young Ju氏は、米大手取引所コインベースのクジラ(大口投資家)が買い方に回り始めたことを示唆した。現物乖離+66ドルの資金流入が確認出来る。

同氏は1月26日、米Coinbaseのプレミアム(価格乖離)を参照し、「今の相場を押し上げるには、機関投資家による米ドルの現物購入量が不足している」と指摘していた。

CryptoQuantのデータによれば、ビットコイン2万ドル突破時には最大+77ドル、3万ドル突破時には50〜160ドル、4万ドル突破時には50〜174ドルのプレミアムが発生。富裕層や機関投資家による大量の資金流入を示唆していた。

CryptoQuantがCoinPostに寄稿したクジラ(大口投資家)動向などの相場分析方法は、以下で解説している。

関連:ビットコイン大口投資家の動向とマーケットへの影響|CryptoQuant寄稿

コインチェックで口座開設(リンク

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/24 月曜日
17:50
ブラックロック、ビットコイン投資の本質は「デジタルゴールド」 機関投資家が重視する“真の価値”とは?
世界最大の資産運用会社ブラックロックのデジタル資産部門責任者が、機関投資家がビットコインに投資する理由を解説した。「デジタルゴールド」としての価値保存機能が重視される一方、決済手段としての利用は依然投機的との見方を示した。
11:47
ソラナのインフレ率を下げる改善提案 今後6年で2,230万SOLの発行量削減見込む
仮想通貨ソラナのコミュニティがインフレ減少率を引き上げる改善提案を公開した。目標インフレ率への到達が6年から3年に短縮する見込みだ。
10:25
「仮想通貨市場の弱体化、背景にマーケットメーカーの機能不全」トム・リーが指摘
ビットマイン会長が仮想通貨市場の下落が続いている要因を分析した。10月10日の清算イベントがマーケットメーカーを機能不全にしていると見解を示している。
11/23 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、ヴィタリック紹介のイーサリアム新ツールやXRPのステーキング導入案など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナなど主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン売られ過ぎでも反転せず、12月FOMCの据え置きが現実味を増す|bitbankアナリスト寄稿
今週のBTC対円相場は1400万円割れまで下落。ヌビディア好決算後も1400万円割れが続き、米雇用統計の強弱まちまちな内容が見通し悪化を助長。12月FOMCでの金利据え置き観測が強まる。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|金融庁の暗号資産規制方針に高い関心
今週は、金融庁の仮想通貨規制方針、ビットコイン採掘割合の95%到達、ビットコインとイーサリアムの市況分析に関する記事が関心を集めた。
11/22 土曜日
13:45
ANAPホールディングス、企業向けビットコイン戦略支援「ビットコイン道場」を開始
ANAPホールディングスが企業のビットコイン活用を支援する継続型プログラム「ANAPビットコイン道場」の提供を開始した。会計や税務などの実務を専門家が包括的にサポートし、参加企業がコミュニティ形式で課題解決に取り組む仕組みを提供する。
13:02
コンヴァノがビットコイン戦略から本業回帰、AI・ヘルスケア事業に注力へ
コンヴァノが仮想通貨ビットコインを最大約2万BTC取得する計画を取り下げ、成長中の事業へ軸足を移す。業績予想を上方修正しており本業成長を重視する戦略転換となる。
10:55
米当局がビットメイン製品を国家安全保障リスクで調査、トランプ関連企業も1万6000台使用
米国土安全保障省が中国メーカーのビットメインを調査し、機器がスパイ活動や電力網破壊に使用される可能性を指摘。トランプ大統領の息子たちの会社アメリカン・ビットコインも1万6000台を購入した。
10:05
コインベース、ソラナのミームコイン取引所「ベクター」を買収
コインベースがソラナ基盤SocialFiプラットフォーム「ベクター・ファン」を買収すると発表した。年内に取引完了予定で、ソラナエコシステムへの参入を拡大し、すべてを取引できる取引所の構築を目指す。
09:35
ベセント米財務長官、ビットコインバーにサプライズ訪問 仮想通貨業界への影響は
スコット・ベセント米財務長官がビットコインバー「Pubkey DC」を訪問し、仮想通貨コミュニティで話題になっている。業界関係者の反応と今後の影響を解説する。
08:25
NYSEがグレースケールのXRPとドージコインETF承認、25日上場予定
NYSEがグレースケールのドージコインとXRP ETFの上場を承認し、11月25日に取引を開始する。今週はビットワイズのXRP ETFやフィデリティのソラナETFも上場し、アルトコインETF市場が急拡大している。
07:45
「仮想通貨財務企業などの上場後の事業の大幅変更について対応を考える必要」JPXのCEO
日本取引所グループの山道CEOは、ビットコインなどを保有する仮想通貨財務企業への規制強化は現時点では検討していないと説明。一方で、事業の大幅変更については対応を考える必要があるとも述べている。
07:05
個人マイナーがビットコイン採掘に成功、1億8000万分の1の確率を克服
極めて小規模な個人マイナーがわずか6TH/sのパワーでビットコインブロックの採掘に成功し、約26万5000ドル相当を獲得した。確率は1億8000万分の1で、近年最も幸運なソロ採掘となった。
06:25
トム・リー率いるビットマイン、初の配当実施もイーサリアム保有の含み損は6250億円超 
イーサリアム最大の企業保有者ビットマイン・イマージョン・テクノロジーズが11月21日、2025年8月期通期で純利益3億2816万ドルを計上し、大手仮想通貨企業として初めて配当を実施すると発表した。しかしイーサリアム価格下落で含み損は40億ドル超に達している。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧