- bitFlyerが金融経験者を積極採用へ
- bitFlyerの加納裕三代表は、国内外の金融経験者や、コンプライアンスの専門家及びブロックチェーン関連の技術者を積極的に採用していくと発表しました。また、Bloombergによると、元ゴールドマンサックス所属でもある同氏は、昔の上司やライバルだったトレーダーや銀行員を仲間に引き込みながら、国際的な拡大に乗り込んでいます。
- ゴールドマンサックスとは
- アメリカのニューヨーク州に本社を置く、世界最大手の金融グループ。仮想通貨トレーディングデスクを設置し、仮想通貨先物商品の提供が行われるとNew York Timesが報じ、話題に。
bitFlyerがゴールドマンサックスや関連ライバル会社から金融専門家を引き抜く?
国内大手取引所bitFlyerの加納裕三代表は、ブルームバーグのインタビューで、国内外の金融経験者や、コンプライアンスの専門家及びブロックチェーン関連の技術者を積極的に採用していくと言及しました。
また、Bloombergによると、元ゴールドマンサックス所属でもある同氏は、昔の上司やライバルだったトレーダーや銀行員を仲間に引き込みながら、国際的な拡大に乗り込んでいます。
Bloombergは、バークレイズ証券の元債券部長や、Credit Suisse Group A.G.(クレディ・スイスグループA.G.)の元上級プライベートバンカーを引き込み、チームメンバーが6ヶ月間で2倍に増え150人を超えた、と報じました。
同社は世界で初めて日本、米国ニューヨーク州、欧州でのライセンス登録が認可された仮想通貨取引所として一定の評価を得ている企業であり、国内の大手金融機関も出資しており、株主に多くの国内有名企業が名を連ねます。
仮想通貨取引所に対する世界の風当たりは強く、日本国内においてはコインチェック社の事件以降、金融庁が監視を強めているだけでなく、米国でも自主規制強化が進められています。
ただ、そういう状況下においても、bitFlyerは仮想通貨やブロックチェーンの技術に対する重要性は増していくとみているようで、アメリカ、ヨーロッパを含む積極的な世界展開を進めるようです。
加納代表はブルームバーグ社の同インタビューの中でも、bitFlyer社の優秀な人材に対する待遇、給与面などがアピールされており、「年収2000万円以上がゴロゴロいる」と述べた他、中卒でもプログラミング大会などで上位の成績を納めた人間なら年収1000万円もあり得ると述べています。
現在においても競争倍率は30倍を超えており、優秀な人材を厳選して採用しているようです。
また、加納代表は以下のように言及しています。
「事業者がVCなどから土下座してお金を調達し、一部のVCが儲かるような世界は終わった。エンドの投資家が自己責任で直接投資し、互いがハッピーになれる世界は創れる」
これはまさに、仮想通貨やブロックチェーンを通じた新しい資金調達の仕組みを作っていく事への意欲の現れではないでしょうか。
筆者の個人的な意見にはなりますが、今後取引所のあり方次第では、ブロックチェーンや仮想通貨の技術を駆使し、取引所が証券会社機能に近いサービスを提供できる事の可能性や、ICOによる新しい直接金融の枠組みが作られる可能性があります。
経営陣に金融業界出身が多いbitFlyerは、まさにこれからの新しい金融や仮想通貨業界のあり方を感じさせられる会社です。
世界に照準を定めたbitFlyerのこれからの活躍にも注目です。