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仮想通貨 イオス(Vaulta)とは?特徴・将来性・購入方法をわかりやすく解説

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分散型プラットフォーム「イオス(EOS)」が大きな転換期を迎えました。2025年3月18日、EOSはVaultaへのリブランディングを発表し、Web3バンキングに重点を移行しています。本記事では、仮想通貨EOSとその将来性について最新情報を交えて解説します。

目次

  1. EOSとは
  2. Vaultaへのリブランディング
  3. Vaultaの特徴とサービス
  4. EOSの価格動向と取り扱い取引所

EOSとは

基本情報

項目 内容
現在の名称 Vaulta(旧EOS)
リブランド発表日 2025年3月18日
トークンスワップ予定 2025年5月下旬(予定)
コンセンサスアルゴリズム DPoS(委任型権限証明)
現在の価格 約97円
時価総額 約1500億円(市場64位)
公式サイト Vaulta発表, EOS Network
重要人物 Vaulta Foiundation CEO イヴ・ラ・ローズ

EOSは、2018年6月にメインネットが起動した分散型アプリケーションのプラットフォームです。イーサリアムと同様にスマートコントラクトやDApp(分散型アプリケーション)の開発・運用が可能なプラットフォームとして、高いスケーラビリティと処理速度を持ち、一時は「イーサリアムキラー」と呼ばれるほど注目を集めました。

しかし、約7年が経過し、市場での地位は大きく変化。かつて時価総額トップ10に入っていたEOSは、3月18日時点にコインマーケットキャップで64位前後まで順位を下げています。こうした背景には、Block.one(初期開発元)との関係悪化や、ガバナンス面での課題が指摘されてきました。

もともとBlock.oneはEOSの大規模ICO(約40億ドル調達)を実施し、開発を主導していた企業でしたが、メインネット稼働後は支援が薄れ、コミュニティとの齟齬が表面化。最終的にBlock.oneからのサポートが事実上失われ、EOSコミュニティ主導での改革が進められるようになりました。

この状況を打開するため、EOSは2025年3月に大きな方向転換を発表。VaultaへのリブランディングとWeb3バンキングへの集中を掲げ、再スタートを切っています。

Vaultaへのリブランディング

2025年3月18日、EOSネットワークは「Vaulta」へのブランド変更を正式に発表しました。これは単なる名称変更にとどまらず、Web3バンキングへの戦略的転換を意味しています。

リブランディングの詳細

  • 発表日: 2025年3月18日
  • 新ブランド名: Vaulta
  • トークンスワップ: 2025年5月下旬(予定)
  • 戦略的転換: Web3バンキングへの特化

Vaultaへの移行は、分散型金融(DeFi)と従来の銀行業務を統合し、より多くの機関投資家を惹きつけることを目的としています。この再編は、EUの暗号資産市場(MiCA)規制にも準拠し、グローバルな金融規制に対応したプロジェクトを目指す転機といえます。

Vaultaの特徴とサービス

Vaultaは従来の銀行業務とDeFiを融合するWeb3金融プラットフォームです。高速処理と低コストを重視しながら、ビットコインとの連携やトークン化された資産管理など多彩な機能を提供します。

要点

  • 従来の銀行インフラとブロックチェーンの利点を掛け合わせ、機関投資家や一般ユーザーが利用しやすい金融サービスを目指す
  • 2025年2月に「Spring v1.1」アップデートを実施し、高速処理やネットワーク安定性をさらに強化
  • EUのMiCA規制準拠など、世界的な金融ルールへの適合を目指す

主なサービス

Vaulta services

出典元:EOS

サービス名 概要
Web3バンキング 銀行向けブロックチェーンソリューション。スマートコントラクト活用で業務自動化やコスト削減を実現
BTC統合 exSatを介してビットコインをVaultaチェーン上で扱い、ステーキングやDeFi利用を可能に
技術基盤 DPoS(Delegated Proof-of-Stake)とEVM互換により高TPSを実現。ETH資産との相互運用も想定
セキュリティ 7年以上のノンストップ稼働実績。Recover+プログラムでDeFi関連のハッキング被害を迅速にサポート
資産トークン化 不動産や証券など現実資産をトークン化し、グローバル市場での流動性向上を目指す

主要パートナー

Vaulta Partner

出典元:EOS

  • Ceffu(バイナンスカストディ): 機関投資家向けカストディサービスをVaultaで展開し、大口資金の流入をサポート
  • Spirit Blockchain: DeFiや資産トークン化のコンプライアンス対応を共同推進
  • Blockchain Insurance Inc.: チェーン上での保険商品を開発し、リスク管理ソリューションを提供

これらの取り組みにより、Vaultaは銀行、投資家、一般ユーザーが安心して利用できる「次世代の金融インフラ」を目指しています。

仮想通貨EOS(Vaulta)の市場動向

EOS_USD Chart

EOS米ドル建て推移(週足)出典元:トレーディングビュー

現在の価格は約 $0.6317(¥95.69)で、24時間変化率は +27.28% となっています。 EOSは2018年4月に$22.89の史上最高値を記録しましたが、そこから約 97% 下落している水準です。

2022~2023年にかけては下落傾向が続きましたが、2025年初頭からはやや上昇に転じ、 3月18日に発表されたVaultaへのリブランディング後の価格では、年初来-18%まで回復しています。 チャート上では長期移動平均線が横ばいに近づき、下落トレンドが鈍化した可能性が示唆されており、 直近の抵抗線は $0.75、主要サポートラインは $0.58 前後と考えられています。

EOS_USD Chart02

直近1年間 EOS米ドル建て推移(週足)出典元:トレーディングビュー

5月末に予定されているトークンスワップまでは価格の変動が大きくなる可能性があり、 Web3バンキングの進展や機関投資家の参入状況が中期的なカギを握るでしょう。 長期的にはブロックチェーン保険やRWAトークン化(実物資産のデジタル化)の推進が、 EOS(Vaulta)の持続的な価値向上につながると期待されています。 かつてトップ10入りしていたEOSですが、現在は95位前後に順位を落としており、 地位を取り戻すには具体的な成果が求められます。

EOSの取扱いのある取引所

仮想通貨を取引する場合は「取引所」での売買が一般的です。そこでEOSを取扱う国内取引所について紹介します。

EOE/JPYの取引手数料無料「BitTrade」
自社のブロックチェーン技術とセキュリティーシステムの強みを活かし、これまでに様々な事業者に向けて技術提供を支援。PROJECT XENOとは協業に向けた覚書を締結。日本ブロックチェーン基盤株式会社とはJapan Open Chainの「IEO(Initial Exchange Offering)」実施に向けた契約、及び技術分野におけるビジネスアライアンスを締結している。
EOS/JPYの取引所を提供
貸して増やす・貸暗号資産を適時募集
収益の分析機能があり、週単位や月単位で振り返り可
ビットトレードの主なスペック
取扱い通貨 43種類
取引方法 販売所・取引所・レバレッジ
投資サービス 積み立/貸仮想通貨
各種手数料 EOS/JPYの取引手数料が無料

EOSの今後と将来性

Vaulta(旧EOS)の将来性としては、Web3バンキングへの重点移行により機関投資家の受け入れが進み、EUのMiCA規制への対応など規制面でも優位性を得る可能性があります。こうした取り組みはTelosやWAXなど他チェーンのリブランディングにも影響を与え得るでしょう。

一方で、過去の開発体制やBlock.oneとの問題に起因する懸念、伝統金融との統合の難しさ、競合ブロックチェーンが多い市場環境といったリスクも存在します。最終的には、パートナーシップやビットコインとの相乗効果をいかに具体化できるかが、Vaultaの長期的な採用拡大と成功を左右すると考えられます。

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