本プロジェクトは、①その途方もないトランザクション管理能力、②極限まで高度化されたセキュリティ、③中東自前の政府系データベースプロジェクトとして、注目を集めている。

『ベノム基金』は、ADGM(Abu Dhabi Global Market:アブダビ・グローバル・マーケット)初のクリプト基金として設立された。ブロックチェーンの運用とユーティリティトークンの発行の2つのライセンスを持つ。
ADGMは、世界中の投資家やフィンテック企業にとっての「やすらぎのオアシス」として名高い。ベノム・ブロックチェーンの次なる重要ステップは、来月に発表されることとなっている。
ベノム・ブロックチェーンは、動的シャーディングによる非同期ブロックチェーン技術により、ブロックチェーン技術開発において世界的にも比類のない飛躍を遂げた。無限の拡張性と分散化による高度なセキュリティ保証を、暗号市場に提供している。
ベノム基金は、①基本インフラの提供、②中東自前のサポート体制、③開発者にやさしいプラットフォーム、の3つのコアコンセプトを掲げている。それぞれのコアが、暗号資産市場におけるやっかいな課題を解決するための新しいソリューションを提供することが期待されている。
だが、中東経済圏にとって最も価値のある特徴は、巨大企業の要求に耐えうる、Web3グローバリゼーションへの移行を容易かつ安全に遂行しうる技術だ。これは、手数料やトランザクション時間が増加しても、総データトランザクションのフローを滞りなく管理するための技術である。
中東自前のブロックチェーンエコシステムを開発し、サポート体制を構築するというベノム基金のミッションは、すでに大きな成果に結実した。
- VenomWallet(マルチシグ口座オプションおよび台帳サポートを実装した非保管型ウォレット。モバイルアプリケーションまたはデスクトップブラウザ拡張機能を利用する)
- VenomScan(取引履歴の透明化)
- VenomBridge (チェーン間取引の低価格化および迅速化)
- VenomPools (バリデータノードへのステーキング)
- VenomGet (Venomトークンを取得するためのゲートウェイ)
- Web3. World (本プロジェクト固有の分散型取引所)
がすでに構築された。
ベノム基金は、UAE(アラブ首長国連邦)と他の中東諸国におけるCBDC(中央銀行デジタル通貨)の広範な採用を促す架け橋となる可能性を秘めている。開発者、企業、政府当局は、ベノム基金と協力して、NFTマーケットプレイス、デリバティブ取引所、ステーブルコインをはじめとした、新しいプロダクトを開発することができる。
ベノム基金は規制当局の要求事項をクリアすることで、信頼性が保証され、規制の行き届いたADGM環境下で、上記の金融商品を提供していくだろう。
いまや、中東地域の起業家たちは、世界的な暗号化トレンドの先駆者と目されている。中東の民間企業は、政府や公共のプロジェクトにおいてのみならず、日常業務の遂行にもデータフローの分散型グローバル化を考慮することが求められている。
ADGMはすでに、取引所(MTF)、カストディアン、その他のADGM関連の仲介業者の用途を包括する、暗号資産のスポット取引を規制するためのフレームワークを構築した。これは、暗号資産取引に関連するあらゆる潜在的リスクを軽減する必要性に従ったものであり、セキュリティが依然としてマーケットトレンドの最優先事項であることを物語っている。
ベノム・ブロックチェーンは、イノベーターやアーリーアダプターにとって魅力的なプロジェクトであるだけではない。その開発に精力的にたずさわる偉大なエンジニアたちも惹きつけてやまない。
ムスタファ・ケリバ(Mustafa Kheriba)氏、カイウェ・ステック博士(Dr.Kai-Uwe Steck)、オスマン・スルタン(Osman Sultan)氏が、べノン基金のメンバーに名を連ねている。彼らはプロジェクトチームを全面的に支援し、ユニークかつ比類なき専門知識を惜しげもなく提供している。
ムスタファ・ケリバ氏は、Iceberg Capitalの会長兼CEOとして知られる。ケリバ氏は、ADGM管轄のデジタル資産保管機関であるVENOMEXのエグゼクティブチェアマンでもある。
さらに、Mirabank、Australian Gulf Capital、Quantum Age Corporationの取締役であり、「Pathway 20 Initiative」の委員も務める。
カイウェ・ステック博士はスイス/ドイツ国籍の弁護士であり、Pontinova Circle投資グループの運営者である。
ムスタファ・ケリバ氏は、2年連続で「Top 50 MENA Fund Manager」に選ばれ、民間企業での価値創造には定評がある。ケリバ氏は、UAE、エジプト、ヨルダン、バーレーン、KSA、イギリスの機関で要職を歴任した。
ステック博士のフィンテックに関する専門知識は、スイス、EU、UAEのPontinovaネットワークにおいて培われた。業界とプロジェクトの将来に関心を寄せる彼らは、この分野の先駆者として、本プロジェクトが近い将来、チームの献身的な努力とユーザー視点のアップデートにより、ブロックチェーンプラットフォームのスターダムにのし上がることを確信している。
中東地域全体で知名度が高く、技術分野・投資分野・起業分野で広範な影響力を持つ、オスマン・スルタン氏、サハル・M・カーン(Shahal M.Khan)氏, ピーター・ネズ(Peter Knez)氏の三氏が、ベノム基金の諮問委員会を設立した。
オスマン・スルタン氏は、DU Telecomの元CEOであり、Fikratechの創設者でもある。スルタン氏は先見の明のあるリーダーであり、エレクトロニクス分野で35年の経験を持つ中東地域随一の先駆者である。
サハル・M・カーン氏は、Burkhan World、Trinity Hospitality Holdingsの創設者であり、BurtechのCEOでもある。カーン氏は、高度な戦略性で鳴る投資家であり、オルタナティブ・グローバル・ファイナンスおよびデジタル資産分野の新経済セオリーの理論的指導者と目されている。
ピーター・ネズ博士は、KNEZ VENTURESの創設者であり、BlackRockの元Global Chief Investment Officerでもある。ネズ博士は、データドリブン型の意思決定に焦点を当てたテクノロジーとフィンテック分野におけるアドバイザー兼投資家である。
業界は、サービスのカスタマイズ化を進めることで、市場関係者たちにさまざまな次元から働きかけを行っている。その過程で、すべての市場関係者の橋渡しするための柔軟性を兼ね備えたブロックチェーンプラットフォームが必要となるだろう。
ベノム・ブロックチェーンは、最大の特徴であるカスタマイズ性の高さから、世界中の市場に斬新なアプローチをもたらす新時代のプラットフォームになることが期待されている。
サービスのご利用・お問い合わせに関しては、直接サービス提供会社へご連絡ください。CoinPostは本稿で言及されたあらゆる内容について、またそれを参考・利用したことにより生じたいかなる損害や損失において、直接的・間接的な責任を負わないものとします。ユーザーの皆さまが本稿に関連した行動をとる際には、必ず事前にご自身で調査を行い、ご自身の責任において行動されるようお願いいたします。