はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

英国下院、仮想通貨を規制する条項を金融サービス法案に追記

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

「仮想通貨を規制対象とすることを明確化」

英国の下院議会は21日、金融サービス・市場法案の修正案を提出。暗号資産(仮想通貨)規制について追記が行われた。

修正条項の1つは、法案が対象とする金融サービスの1つに仮想通貨も含めるものだ。英財務相のアンドリュー・グリフィス次官は、この修正について次のように意義を説明している。

この修正は、金融サービス・市場法案が付与する権限により、仮想通貨を規制できることを明確にするものだ。

この修正条項が可決されれば、英国は仮想通貨について金融行動監視機構(FCA)と英財務省に、より多くの監督権限を与えることになる。

FCAは、金融サービス業に携わる企業を監督する金融規制機関だ。現在、英国では主にFCAが仮想通貨規制を担当している。一例として、厳格なマネーロンダリング防止要件に従って仮想通貨企業のライセンス登録を審査しているところだ。

ステーブルコインを決済手段として規制

この金融サービス・市場法案は、ブレグジット(EU離脱)の後に、EU規制にかわる英国の規制モデルを提供するものであり、世界の金融センターとして同国の競争力を強化することを目的としている。

法案には、ステーブルコインに関する内容もすでに盛り込まれている。

英財務省によると、イノベーション促進のため、ある種類のステーブルコインを英国で決済手段として規制することを可能にするものだ。また、企業が規制サンドボックスのもとで、ステーブルコインなど金融市場の新テクノロジーをテストすることにも道を開く。

サンドボックスとは、実験を行うことのできる「砂場」の意味。特に規制上は、当局の監督の下で革新的な商品やサービス、ビジネスモデルをテストできるようにする制度のことである。

関連英国財務省、ステーブルコイン法案を提出

ステーブルコインとは

価格が常に安定している(stable)仮想通貨を指す。ステーブルコインは暗号資産の一種で、BTCやETH、XRPなど変動性のある資産とは異なり、米ドルなどに裏付けられその価値($1)を保つことが目的だ。米ドルの裏付けによるステーブルコイン(USDT・USDC)のほか、DAIやUSTといったアルゴリズムを利用するステーブルコインもある。

▶️仮想通貨用語集

次期首相の有力候補

金融サービス・市場法案の審議は、予定通りであれば11月3日に終了する見込みだ。しかし、リズ・トラス首相が辞任したことに伴う混乱で、日程の変更も予想されている。

トラス首相は大型減税計画が市場の混乱を招いたことで、就任からわずか44日で保守党の党首および首相を辞任した形だ。保守党は28日までに新党首を選出する予定であり、英国の制度上、新党首が次期首相となる形だ。

新党首の有力候補としては、リシ・スナク氏とペニー・モーダント氏の名前が挙がっている。また、ボリス・ジョンソン元首相が復活を狙っているのではないかとも伝えられる。

リシ・スナク氏は7月まで財務大臣を務めていた人物で、在任中は仮想通貨を後押しする政策を打ち出していた。4月に、英国を「世界的な仮想通貨技術のハブ」とする計画を公開している。

さらに、ステーブルコインを決算手段として承認する方針や、金融市場のサンドボックス制度導入、王立造幣局と協力してNFT(非代替性トークン)の作成に取り組む姿勢も示していた。

一方のモーダント氏については、仮想通貨に対する姿勢は現在のところ不明確であるものの、ブロックチェーンには関心を示していた。4月には、「米テキサス州がブロックチェーンの中心地になっている」とツイート。同州のブロックチェーン業界団体と会談したことを明かしている。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/04 金曜日
10:35
「1兆ドル予測は楽観的すぎた」、 JPモルガン ステーブルコイン時価総額の2028年予測を下方修正=報道
JPモルガンはステーブルコイン市場の2028年予測を5000億ドルとし、他社の1-4兆ドル予測を否定。決済利用は6%に留まり、主用途は仮想通貨取引と指摘。
10:00
ビットコイン、クジラによる売却と機関投資家の需要が拮抗=報道
仮想通貨ビットコインの大口保有者が過去1年で50万BTCを売却する一方、機関投資家の需要増加により価格が膠着している。今後のビットコイン価格については様々な見解がみられる。
09:30
ロビンフッドCEO OpenAI株式トークン化を「革命の種」と表現も、提携否定で波紋広がる
ロビンフッドがOpenAI株式トークン化サービスを欧州で開始したが、OpenAIは提携を否定。テネフCEOは「トークン化革命」と強調するも、未上場株式の権利問題が浮き彫りに。
09:16
仮想通貨SEI、国内取引所OKJに新規上場へ
国内暗号資産取引所OKJが2025年7月8日からセイ(SEI)の取扱いを開始。ゴールドマンサックス・Robinhood出身者が開発した高速ブロックチェーンで、米国でETF申請も話題。入出庫は7月8日、売買は7月11日17時開始予定。
09:00
ビットコイン今年4度目11万ドル超え、株価相関強まり最高値更新も視野に|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは3日に今年4度目となる一時11万ドル突破を記録した。7月3日から4日にかけて、トランプ政権の大きく美しい法案が可決されたことに加え、米雇用統計が底堅い推移を示したこと、さらにシンシア上院議員が暗号資産の減税法案を提出したことが追い風となった。
08:05
ETF購入減速でビットコイン価格上昇に陰りか、ETHは蓄積量が過去最高に=Cryptoquant分析
仮想通貨ビットコインETFとMSTR(ストラテジー)の購入は大幅減速、全体需要の縮小で価格上昇が鈍化。一方、イーサリアムは6月に蓄積アドレスが史上最高を記録、機関投資家による大量保有が続く。
07:45
米下院、7月14日の週を「仮想通貨週間」と指定 3つの主要法案を審議
米下院指導部が7月14日の週を「仮想通貨週間」に指定し、GENIUS法、CLARITY法、反CBDC監視国家法を審議すると発表。
07:25
IMF、パキスタンの仮想通貨採掘などへの補助金提供提案を却下
IMFは、パキスタン政府による仮想通貨マイニングなどのための電気代補助提案を却下。同国は、ビットコインのマイニングとAIのデータセンター向けに2,000MWの電力を割り当てる計画を発表している。
07:20
ビットコイン今後の価格、9.5万ドルまで下落の可能性も=アーサー・ヘイズ分析
仮想通貨アナリストのアーサー・ヘイズ氏は、8月のジャクソンホール会議まで市場が横ばいか軟調な展開を予想。TGA補充の影響でビットコインが9万~9.5万ドルまで下落する可能性があるという。
06:30
米国初のソラナ現物ETF、取引開始初日で出来高約48億円の好スタート
「REXオスプレイ・ソラナ・ステーキングETF」が7月3日に取引開始。米国初のステーキング機能付き仮想通貨現物ETFとして約100万ドルの運用資産で滑り出し。
06:10
米上場ナノ・ラボ、72億円で仮想通貨BNB追加購入
ナスダック上場のナノ・ラボが74,315BNBを約5000万ドルで購入。総額5億ドルの転換社債プログラム第1弾として、BNB流通量の5-10%保有を目指す。
05:50
上場企業の仮想通貨トレジャリー戦略に警鐘、F・テンプルトンが「負の連鎖」リスク指摘
フランクリン・テンプルトンのアナリストが流行する企業の仮想通貨トレジャリー戦略について分析。プレミアム維持の困難さと市場下落時の負の連鎖リスクに警告。
05:35
ルミス議員、仮想通貨税制改正法案を再提出 300ドル未満取引の免税など盛り込む
ルミス上院議員が仮想通貨税制改正法案を再提出。300ドル未満の小額取引免税、マイニング・ステーキング報酬の二重課税解消など包括的な改正を提案。
07/03 木曜日
18:23
Aptos LabsがYellow Cardと提携、アフリカ20カ国で手数料無料のステーブルコイン送金開始 
Aptos LabsとYellow Cardが提携し、アフリカ20カ国で手数料無料のステーブルコイン送金サービスを開始した。USDT・USDC対応で即時決済を実現し、数百万人のユーザーがステーブルコインをより迅速かつ手頃な価格で利用できるようになった。
18:10
ストラテジー社のビットコイン財務戦略:価値創造と潜在リスクの両面
米国のストラテジー(マイクロストラテジー)などビットコイントレジャリー企業の財務モデルを軸に、株式を通じた投資の仕組みやレバレッジ効果、税務上のメリットなどを解説。日本のメタプラネットなど類似上場企業の動きも取り上げ、再現性の条件やリスク要因を多角的に考察する。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧