はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米政府、ビットコイン賄賂を企てた中国諜報員2名を起訴

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコインで賄賂提供か

米司法省は24日、FBI(連邦捜査局)捜査員に900万円(61000ドル)相当の暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)を賄賂として渡そうとした疑いで中国の諜報員2名を起訴したことを発表した。

米政府から捜査対象となっていた中国系企業の捜査を阻害を試みていた模様。米政府側の起訴は現時点では申立て段階にあるため、米国法に則り「有罪が証明されない限り、無罪と推定」される。

FBI側は、中国政府の諜報員2名はニューヨーク東部地区連邦地方裁判所で刑事訴追の対象となっていた中国系企業の裁判において司法妨害を試みたと指摘。この内1名は、賄賂として総額900万円(61000ドル)相当のBTCを贈与したため、資金洗浄(マネーロンダリング)の疑いでも起訴されている。

捜査にはニューヨーク州東部地区連邦検事や司法省、そしてFBIが協力。現在も逃亡中の2名は最大で禁錮刑60年の宣告を受ける可能性がある。

今回の事例について、米司法省のMatthew Olsen国家安全保障担当法務次官補は以下のようにコメントした。

今回起訴された中国の諜報員の行動は、単なる情報収集を上回る。外国政府の工作員が米国の刑事司法制度の整合性を妨害し、米国政府の職員を危険にさらし、米国法の執行を妨害して、中国に拠点を置く商業企業に利益をもたらそうとした異常な介入だ。

なお、中国政府は公式には中国本土で仮想通貨を全面的に禁止している。

関連:中国の金融監視機関、金融機関等の仮想通貨扱い禁止を再度強調

ビットコインの政治的利用

ロシアがウクライナ侵攻を開始した直後から、ビットコインや仮想通貨を利用した献金活動は多く散見された。対照的に、NATOなど西欧諸国から経済制裁の対象となったロシアでは、制裁回避を目的とした仮想通貨の送金事例も増加した傾向があった。

関連:露オリガルヒによる仮想通貨を使った制裁回避の可能性とは

しかし、チェイナリシスなどブロックチェーン分析ツールの普及、そして精度の向上により、2013年などの「シルクロード」事件で印象付けられた仮想通貨の犯罪利用は現金より取引履歴が発見されやすくなっている。

被害総額などは増加しているものの、取引量自体が増加しているのも事実。一方、全体の取引量における割合は年々減少しつつある。最近では、DeFi(分散型金融)におけるハッキング事例が多発しており、22年10月は年内で最多の不正流出事例が発生した。

関連: 仮想通貨犯罪の被害額、過去3年間下回るペース

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/06 土曜日
13:46
仮想通貨市場構造を定める「クラリティ法案」を遅滞させる3つの争点とは? 専門家見解
仮想通貨に詳しい弁護士が、ビットコインなどについて米国の規制を明確化する「クラリティ法案」の年内進捗は期待薄だと見解。3つの争点が議論のハードルだと指摘する、
11:15
メタマスク、予測市場取引機能を導入 ポリマーケットと連携しウォレット内で完結
メタマスクが12月4日、トラストウォレットが12月2日に予測市場機能を相次いで発表した。ユーザーは自己管理型ウォレット内で実世界のイベント結果を予測し仮想通貨で取引できるようになる。
10:45
SBI VCトレードとサッポロビール、黒ラベルTHE BARリニューアル記念でNFT配布キャンペーン開始
仮想通貨取引所SBI VCトレードとサッポロビールがWeb3技術を活用した実証実験を12月5日に開始した。黒ラベルTHE BARのリニューアルを記念し、応募者全員にNFTを配布。保有者は店舗で特別なビール体験が受けられる。
10:10
ブラックロックのビットコイン現物ETF「IBIT」、5週連続で資金流出 4200億円規模に
ブラックロックの仮想通貨ビットコイン現物ETF「IBIT」から5週連続で約4200億円が流出した。上場以来最長の流出超過を記録。同社の事業開発ディレクターは「正常な動き」と述べた。
09:30
米SEC、仮想通貨プライバシー円卓会議を来週開催 ジーキャッシュ創設者も参加
米証券取引委員会が金融監視とプライバシーをテーマにした円卓会議を12月15日に開催予定。ジーキャッシュ創設者ゾーコ・ウィルコックス氏を含む専門家がパネリストとして参加し、仮想通貨の匿名技術と監視措置について議論を行う。
08:35
トム・リーのビットマイン、今週約9.8万ETHを追加購入 総保有額1.8兆円相当
ビットマインは今週もETHの押し目買いを実施し9万7650イーサリアムを追加購入した。アーカムのデータによると、同社の総保有額は1.8兆円に達しETH総供給量の3.16%を占めている。
08:00
KLab、ビットコインと金を組み合わせた財務戦略を発表
KLabは、仮想通貨ビットコインと金を財務資産に組み込むデュアル・ゴールド・トレジャリー戦略を実施すると発表。同日発表した資金調達で得る約51億円のうち36億円を充当する。
07:35
ウィズダムツリー、欧州初の完全ステーキング型イーサリアムETPを上場
ウィズダムツリーが4日、Lidoプロトコル経由でミントされたstETHのみを保有する欧州初の完全ステーキング型イーサリアムETPを上場した。運用資産約5000万ドルでドイツ、スイス、フランス、オランダの取引所で取引が開始された。
06:30
ビットコイン保有企業の指数除外方針に反対、ストライブ社がMSCIに書簡
米ナスダック上場企業ストライブがMSCIに対し、ビットコイン保有企業を株式指数から除外する提案に反対する書簡を送付した。同社は7500BTC以上を保有する企業として、50%基準は不公平で実行不可能だと主張。
05:55
仮想通貨評価損不計上でフィスコとクシムに課徴金勧告 金融庁監視委が虚偽報告を指摘
証券取引等監視委員会が5日、フィスコとクシムに対し、仮想通貨の評価損を適切に計上せず有価証券報告書に虚偽記載を行ったとして、それぞれ1500万円と1200万円の課徴金納付を勧告した。
12/05 金曜日
19:26
テザー投資家が英政党に史上最高額寄付 改革党に18億円相当
ステーブルコイン発行会社テザーの投資家クリストファー・ハーボーン氏が英国改革党に900万ポンド(約18億円)を寄付し、存命個人からの政党寄付として史上最高額を記録。米国でもトランプ大統領が選挙期間中に仮想通貨業界から2600万ドル超を集めるなど、仮想通貨資金が英米両国の政治に影響力を持ち始めている。
18:40
Cloudflare障害でコインベースなど取引所が一時アクセス不能 11月に続き再発
12月5日夕方、Cloudflareの障害により、コインベースやクラーケンなど複数の仮想通貨取引所とDeFiプロトコルのユーザーインターフェースが一時的にアクセス不能に。11月18日に続く障害で、インフラ依存のリスクが再び浮き彫りとなった。
17:24
米上場AlphaTON Capital、約630億円調達へ TONトークン取得とAI投資
ナスダック上場のデジタル資産運用企業AlphaTON Capitalが、米SECに4億2069万ドル(約630億円)の資金調達枠を申請。TONトークンの追加取得とテレグラムのCocoon AIネットワークへの投資を計画。TONエコシステムへの機関投資加速が見込まれる。
14:30
チェーンリンク現物ETF、初日に64億円の流入で好調 ソラナETFからは最大流出
仮想通貨チェーンリンク現物ETFの取引初日に64億円が流入し好調な滑り出しとなった。一方ソラナ現物ETFからは過去最大の資金流出があった。
14:00
国際通貨基金(IMF)、ステーブルコインの規制断片化に警鐘 
国際通貨基金が今週、ステーブルコイン市場の評価報告書を公開し、各国の規制枠組みの断片化が金融安定性を脅かし監視を弱体化させ、国境を越えた決済の発展を遅らせていると警告した。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧