はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米CFTC、イーサリアムなどをコモディティと改めて定義  FTXに関する裁判書類を提出

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ETHやUSDTなどは商品か

米商品先物取引委員会(CFTC)は13日、ニューヨーク南部地裁に、FTXグループと、FTXのサム・バンクマン=フリード前CEOの商品取引法違反を認定することを求める書類を提出した。その中で、イーサリアム(ETH)は「商品(コモディティ)」だと改めて定義している。

仮想通貨は、「交換媒体、口座単位、価値の貯蔵手段として機能する、価値のデジタル表現」とした上で、CFTCは次のように説明した。

ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、テザー(USDT)などを含む特定のデジタル資産は米商品取引法のもとで「コモディティ」である。

一方で、CFTCのロスティン・ベーナム委員長は1日、プリンストン大学で開かれた仮想通貨関連のイベントで「コモディティとみなされるべき仮想通貨はビットコインのみだ」と述べていた。

10月時点ではベーナム氏は、イーサリアムもコモディティである可能性を示唆する発言を行っており、CFTCの中でもイーサリアムの位置づけは定まっていない模様だ。

米国では、仮想通貨を「証券」とみなして監督したい米証券取引委員会(SEC)と、「コモディティ」として規制したいCFTCの間で監督権限争いが行われている状況である。

SECに対しては、その内部からも、一部の仮想通貨プロジェクトについて明確なガイドラインを提供せずに「未登録証券」であるとして法的執行措置により取り締まってきたことに対する批判の声がたびたび聞かれる。一方で、これまでのところはCFTCの方が仮想通貨に好意的な姿勢を示してきた。

SECの見方

SECのゲーリー・ゲンスラー委員長は9月、「プルーフ・オブ・ステーク(PoS)プロトコルを基盤とする仮想通貨は、すべて証券である可能性が高い」という趣旨で発言。PoSへと移行するイーサリアムも、証券として規制することを仄めかしたのではないかと注目を集めた。

ゲンスラー氏は、ステーキングが可能な仮想通貨は、ハウィー(Howey)テストにおける「投資契約」の定義に当てはまる可能性が高いと述べた格好だ。

関連米SECゲンスラー委員長「PoS系仮想通貨が証券該当の可能性」

ハウィーテストとは

米証券法で特定の取引が「投資契約」という証券取引の定義の一つに該当するかどうかを判定するテスト。W. J. Howey社に対する証券取引委員会の訴訟事件に由来する。このテスト自体に法的拘束力はないが、SECはこのテストを根拠に複数のICO(トークン販売)に対して訴訟を起こした経緯がある。

▶️仮想通貨用語集

商品取引法違反を申し立て

CFTCは、今回の裁判書類で、裁判所がFTX、アラメダリサーチ、バンクマン=フリード氏の商品取引法違反を認定すること、および陪審裁判を求めている。CFTCは、FTXが法律に違反した理由として、主に以下の項目を挙げた。

  • バンクマン=フリード氏の指示により、FTXの幹部は、アラメダリサーチがFTX上で実質的に無制限の与信枠を維持できるよう、FTXの基本コードに機能を追加した。
  • アラメダリサーチは、顧客資金を含むFTXの資金を、他の仮想通貨取引所での取引、およびリスクの高い、様々な仮想通貨業界への投資に使用していた。
  • FTXの幹部は、アラメダリサーチから、文書に記録されていない数億ドルの融資を受け、高級不動産や財産の購入、政治献金などに不正に使用した。
  • 以上のことにも関わらず、FTXは利用規約で、顧客が口座内の全ての資産の「所有者」であり、これらの資産はFTX自身の資金から「適切に保護され分離されて」いると明記していた。

関連FTX米公聴会、極度に杜撰な経営と犯罪性が明らかに

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/22 土曜日
13:45
ANAPホールディングス、企業向けビットコイン戦略支援「ビットコイン道場」を開始
ANAPホールディングスが企業のビットコイン活用を支援する継続型プログラム「ANAPビットコイン道場」の提供を開始した。会計や税務などの実務を専門家が包括的にサポートし、参加企業がコミュニティ形式で課題解決に取り組む仕組みを提供する。
13:02
コンヴァノがビットコイン戦略から本業回帰、AI・ヘルスケア事業に注力へ
コンヴァノが仮想通貨ビットコインを最大約2万BTC取得する計画を取り下げ、成長中の事業へ軸足を移す。業績予想を上方修正しており本業成長を重視する戦略転換となる。
10:55
米当局がビットメイン製品を国家安全保障リスクで調査、トランプ関連企業も1万6000台使用
米国土安全保障省が中国メーカーのビットメインを調査し、機器がスパイ活動や電力網破壊に使用される可能性を指摘。トランプ大統領の息子たちの会社アメリカン・ビットコインも1万6000台を購入した。
10:05
コインベース、ソラナのミームコイン取引所「ベクター」を買収
コインベースがソラナ基盤SocialFiプラットフォーム「ベクター・ファン」を買収すると発表した。年内に取引完了予定で、ソラナエコシステムへの参入を拡大し、すべてを取引できる取引所の構築を目指す。
09:35
ベセント米財務長官、ビットコインバーにサプライズ訪問 仮想通貨業界への影響は
スコット・ベセント米財務長官がビットコインバー「Pubkey DC」を訪問し、仮想通貨コミュニティで話題になっている。業界関係者の反応と今後の影響を解説する。
08:25
NYSEがグレースケールのXRPとドージコインETF承認、25日上場予定
NYSEがグレースケールのドージコインとXRP ETFの上場を承認し、11月25日に取引を開始する。今週はビットワイズのXRP ETFやフィデリティのソラナETFも上場し、アルトコインETF市場が急拡大している。
07:45
「仮想通貨財務企業などの上場後の事業の大幅変更について対応を考える必要」JPXのCEO
日本取引所グループの山道CEOは、ビットコインなどを保有する仮想通貨財務企業への規制強化は現時点では検討していないと説明。一方で、事業の大幅変更については対応を考える必要があるとも述べている。
07:05
個人マイナーがビットコイン採掘に成功、1億8000万分の1の確率を克服
極めて小規模な個人マイナーがわずか6TH/sのパワーでビットコインブロックの採掘に成功し、約26万5000ドル相当を獲得した。確率は1億8000万分の1で、近年最も幸運なソロ採掘となった。
06:25
トム・リー率いるビットマイン、初の配当実施もイーサリアム保有の含み損は6250億円超 
イーサリアム最大の企業保有者ビットマイン・イマージョン・テクノロジーズが11月21日、2025年8月期通期で純利益3億2816万ドルを計上し、大手仮想通貨企業として初めて配当を実施すると発表した。しかしイーサリアム価格下落で含み損は40億ドル超に達している。
06:02
金持ち父さん著者キヨサキ、3.5億円分ビットコインを売却し広告事業投資へ 以前の姿勢から一転
『金持ち父さん貧乏父さん』の著者ロバート・キヨサキ氏が11月22日、約225万ドル相当のビットコインを売却し、外科センターと看板広告事業に投資すると発表した。以前の「売らずに買い続ける」発言から一転した。
05:45
マイケル・セイラー、指数除外懸念に反論「ストラテジーはファンドではない」
ストラテジー社のマイケル・セイラー会長は主要株価指数からの除外懸念に対し「我々はファンドではなく上場事業会社だ」と反論した。
11/21 金曜日
17:25
米ビットコインETF、1週間で大規模な資金流出が2回
11月20日、米ビットコイン現物ETFは9億300万ドル(約1,395億円)の純流出を記録し、史上2番目の規模となった。1週間前の記録を更新。ブラックロック、グレースケール、フィデリティの主要3ファンドで流出の大部分を占め、全ETFで純流入ゼロという異例の事態に。
16:38
予測市場が急成長 カルシ(Kalshi)が1500億円調達と報道も
予測市場カルシが2ヶ月で評価額2倍超の110億ドルで10億ドル調達。取引量は10月に過去最高の44億ドルを記録。競合ポリマーケットも120億〜150億ドルでの追加調達を協議中で、予測市場への投資が加速。
16:33
暗号資産(仮想通貨)の申告分離課税が実現したら?押さえておきたい税務のポイント|Aerial Partners寄稿
仮想通貨の申告分離課税が現実味を帯びてきた今、投資家が知っておくべき税制変更のポイントを解説。税率の一定化、損益通算、特定口座の導入可能性など、制度導入後の注意点と準備すべきことをわかりやすく紹介します。
16:10
CAICAテクノロジーズ、JPYC決済ソリューションの提供を開始
CAICAテクノロジーズが日本円ステーブルコインJPYCの決済ソリューション提供を開始。企業向けにコンサルティングサービスと決済モジュールを提供し、ステーブルコイン決済の導入を支援する。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧