はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米SEC、仮想通貨マイナーの個人情報を流出

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

メールの宛先設定ミスで流出か

米証券取引委員会(SEC)は、ブロックチェーン企業Greenの調査を行っている際、暗号資産(仮想通貨)マイナーの個人情報を流出させた。Washington Examinerが17日に報じた。

SECは、Greenから製品を購入した消費者に連絡を取って、それに関連して聞き取りを行っていた。この際にSECは1月6日の電子メールの宛先で、650人以上のメールアドレスをbccに入れていなかった。

bccは、複数人にメール送信する際に、アドレスを匿名にしておく機能だ。これを適用しなかったために、メールを受け取った者すべてが、650人以上の名前と電子メールアドレスを確認できてしまうことになった。

関係者は、今回の流出により、メールを公開されてしまった仮想通貨マイナーが、マイニングを行うノードにハッキングされるリスクにさらされていると述べている。なお、17日時点では、ハッキングは報告されていない。

SECの広報担当者は本件について、「すべての関係者のプライバシーを保護することは極めて重要であり、現在、この件を調査している」とコメントした。

ノードとは

ブロックチェーンのネットワークに参加しているコンピューター機器を指す。パソコンだけでなくスマートフォンなどの機器も含む。広義には、ブロックチェーン・仮想通貨以外の分野でも、「情報ネットワーク上の機器」等の意味で利用されている。ブロックチェーン上のノードには、取引の承認を行うマイニング主体のノード、ウォレット機能を主体とするノードなどいくつか種類がある。中央管理者がいなくてもノードが存在するため、ブロックチェーンは安全に機能している。

▶️仮想通貨用語集

プライバシー保護は、法律でも定められているところだ。SECはそのウェブサイトで、同機関が調査目的で収集した個人情報は、1974年のプライバシー法で保護されていると明確にしている。

プライバシー法は、米国の連邦政府機関が得た情報を、同意なしに公開することを禁じるものだ。このため、今回のメールは、法律面でもプライバシー侵害にあたる可能性がある。

ジェミナイとジェネシスを提訴

SECは12日、大手仮想通貨取引所ジェミナイと、仮想通貨融資企業ジェネシスを証券法違反で提訴した。

顧客がジェミニを介してジェネシスに仮想通貨を貸し付け、金利を得られるサービス「ジェミナイEarn」が、未登録証券の販売に該当する形だ。SECはニューヨーク地裁に訴状を提出し、罰金の支払いや不正利得の返還などを求めている。

ジェネシスは、FTX破綻のあおりを受けて出金停止しており、ジェミナイも、これに伴って現在、「ジェミナイEarn」顧客資金の償還をできていない状況だ。こうした事態により両社が注目される中での、SECによる提訴となった。

関連米SEC、証券法違反でジェミナイとジェネシスを提訴

以前より、SECは同様の仮想通貨利回りプログラムについて取り締まりを強化する姿勢を示してきた。

22年には、利子付き口座をめぐって、大手仮想通貨貸借プラットフォームBlockFiに約128億円(1億ドル)の罰金を科した。仮想通貨を預けることで利子が付与される利回り商品が、投資信託に類似した未登録証券だとみなす形だ。

BlockFiは同商品を証券としてSECに登録。これについては「明確に規制準拠する道を開いた」と肯定的に評価する意見もあった。

なお、BlockFiは22年11月に破産申請を行っており、利子付き口座に関する和解金を受け取る権利を有するSECも債権者に名前を連ねている。

関連BlockFiが米SECと115億円で和解 仮想通貨有利子口座を登録へ

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/27 土曜日
09:10
イーサリアム、2026年の主要アップグレードで並列処理とプライバシー機能強化へ
仮想通貨イーサリアムが2026年に2つの大型アップグレードを計画している。Glamsterdamは並列処理とガスリミット拡大で性能向上を、Hegotaはプライバシー保護と検閲耐性の強化を目指す。
07:45
BNBチェーン、Fermiハードフォークを1月14日実施へ 
BNBチェーンが2026年1月14日にFermiハードフォークを実施する。ブロック間隔を750ミリ秒から450ミリ秒に短縮し、時間依存型アプリケーションへの対応を強化する予定だ。
07:00
プーチン大統領「米政府はザポリージャ原発でのマイニングに関心」
プーチン大統領は、ウクライナにあるザポリージャ原子力発電所で仮想通貨のマイニングを行うことに米政府が関心を持っていると述べたことがわかった。今後の和平交渉に注目が集まる。
06:35
米政府、1月末に再び閉鎖の可能性浮上 仮想通貨市場構造法案の審議に影響も
米政府が1月末に再び閉鎖される可能性が浮上した。再び発生すれば1月に審議入りが予定されている最重要な仮想通貨市場構造法案の議決がさらに延期されてしまう。
06:05
アーサー・ヘイズ氏がDeFiトークン買い増し、3億円以上のLDOとPENDLE
著名投資家アーサー・ヘイズ氏が185万ドルのLDOトークンと97.3万ドル相当PENDLEトークンを追加購入した。イーサリアムを売却して割安なDeFiトークンへの買い増しを加速。
05:50
バイナンス傘下トラストウォレットの10億円不正流出、CZ氏が全額補償を表明
バイナンス創設者のCZ氏が同社傘下のトラストウォレットのハッキング被害について10億円以上の全額補償を表明した。ブラウザ拡張機能の脆弱性が原因で、内部関係者の関与が疑われている。
12/26 金曜日
18:02
Aave、ブランド資産移管案を否決 DAOガバナンスの課題浮き彫りに
Aaveのブランド資産移管提案が26日のSnapshot投票で否決。反対55%、棄権41%、賛成わずか3.5%。CoW Swap手数料問題が発端となった所有権紛争は、DeFiガバナンスの構造的課題を浮き彫りに。
18:00
仮想通貨の税制改正大綱、押さえておくべき重要ポイントを専門家が徹底解説|Gtax寄稿
税制改正大綱で、暗号資産(仮想通貨)税制の大幅見直しが示されました。分離課税・3年間の繰越控除が導入される一方、対象となる「特定暗号資産」や取引形態には制限も。現物取引とデリバティブ取引の損益通算、ステーキング報酬の扱い、NFTの課税方式など、今後の制度設計を見据えて準備すべきことを公認会計士・税理士が詳しく解説します。
16:00
リトアニア、仮想通貨ライセンス義務化へ 申請低迷
リトアニア中央銀行が仮想通貨事業者にMiCAライセンス取得を義務化。2025年12月31日以降、無許可運営には罰金や最長4年の禁錮刑。370社以上が登録するも申請はわずか30社で全体の1割未満。同国はEU内でMiCAゲートウェイとしての地位確立を目指す。
15:05
仮想通貨投資への期待高まる、税制改正で約5割が投資拡大を検討=ビットバンク調査
ビットバンクが発表した2025年仮想通貨投資実態調査によると、2026年の市場期待として「税制改正」が34.3%で最多。税制が20%の申告分離課税に変更された場合、約5割が投資拡大意向を示した。知識不足が投資の障壁だが心理的ハードルは低下傾向。
14:01
ユニスワップ重大提案が圧倒的に可決 1億UNIバーンと手数料スイッチ起動へ
ユニスワップのUNIfication提案が賛成票1億2500万票超で可決。国庫から1億UNIをバーンし、プロトコル手数料を起動。取引量増加が供給減少に直結するデフレ型モデルへ転換。
14:00
ステーブルコインとは|市場規模・取引量・主要銘柄と規制の行方
ステーブルコインとは、価格が安定するよう設計されたデジタル通貨。本記事では仕組み・種類(USDT/USDC/JPYC等)・市場規模・リスク・将来性・国内での買い方まで、初心者にもわかりやすく解説します。
13:50
フィリピン当局、未登録取引所への取り締まり強化 コインベースなどアクセス遮断
フィリピン規制当局が無登録の海外仮想通貨取引所50社へのインターネットアクセス遮断を命じた。コインベースやジェミニも対象になっている。
13:20
ST市場効率化目指す、SBI新生銀行ら6社が新たな決済実証を開始 預金のトークン化で
SBI証券、大和証券、SBI新生銀行ら6社がトークン化預金DCJPYを利用したセキュリティトークンのDVP決済の実証に関する協業を開始した。
13:00
イオレ、仮想通貨レンディング「らくらくちょコイン」の事前予約開始
東証グロース上場のイオレが暗号資産レンディング「らくらくちょコイン」の事前予約を開始。年利8%〜、約1万円から利用可能。2026年1月下旬の正式リリースを予定し、事前登録者には4月まで13%の特別料率を適用する。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧