CoinPostで今最も読まれています

豪当局、バイナンスの要請を受けデリバティブ部門のライセンス取り消し

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

豪バイナンス、デリバティブ部門を閉鎖へ

オーストラリアの証券投資委員会(ASIC)は6日、暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンスの豪デリバティブ部門「Binance Australia Derivatives」のライセンスを取り消したと発表した。

ライセンスは、バイナンスから5日に提出された取り消し要請を受けて行われたとしている。

なお、バイナンスのチャンポン・ジャオ(CZ)CEOも補足したように、オーストラリアにおけるスポット(現物)取引サービスの提供は続ける形だ。バイナンスは公式声明で次のように述べた。

最近行われた、証券投資委員会との話し合いの結果、バイナンスは、オーストラリアにおけるデリバティブのサービスを終了し、オーストラリアでは、より焦点を絞って事業を行っていくことを決定した。

バイナンス・オーストラリアが運営する、オーストラリアで登録された仮想通貨スポット取引所を中心として事業を行っていくものだ。オーストラリアのユーザーは引き続き、このスポット取引プラットフォームにアクセスすることができる。

オーストラリア証券投資委員会(ASIC)によると、4月14日以降、ユーザーはオーストラリア版バイナンスで、デリバティブのポジションを増やしたり、新たに開設することができなくなり、21日までにはすべてのポジションを清算する必要がある。

デリバティブとは

仮想通貨や株式といった元になる資産から派生した金融商品のこと。英語表記は「派生」を意味する「derivative」。日本語では「金融派生商品」とも呼ばれる。代表的なデリバティブに先物取引、オプション取引、スワップ取引などがある。原資産の取引におけるリスクを軽減するために活用したり、単純に高い収益性を追求するために利用されている。

▶️仮想通貨用語集

オーストラリア当局の説明

ASICの説明によると、リテール顧客が仮想通貨デリバティブを取引することのリスクが、当局の懸念対象となっていた模様だ。ASICのジョー・ロンゴ委員長は次のように説明した。

金融サービス・ライセンスの取得者が、法律に従ってリテール(個人)顧客とホールセール(機関)顧客を分類することが決定的に重要だ。

仮想通貨デリバティブを取引するリテール顧客には、オーストラリア金融苦情処理機構を通じた外部紛争解決へのアクセスを含め、オーストラリアの金融サービス法の下で重要な権利と消費者保護が与えられている。

規制に沿って、今回、バイナンスがデリバティブサービス終了後も、2024年4月8日までオーストラリア金融苦情処理機構のメンバーであり続けることも条件として課されている。

ASICは、消費者保護と市場の健全性に重点を置いた規制を行っており、オーストラリアにおけるバイナンスの金融サービス事業についても、リテール顧客とホールセール顧客の区別を含む評価を実施したと述べた。

ASICは、仮想通貨が消費者にもたらすリスク、特にレバレッジを活用する仮想通貨デリバティブのリスクを警告してきた経緯がある。

また、ASICは、米国の商品先物取引委員会(CFTC)が、無登録で米国居住者デリバティブ取引サービスなどを提供していたとしてバイナンスを提訴した件についても言及した。このことも、ASICに消費者保護の点から懸念を抱かせた可能性はある。

関連米CFTC委員長「バイナンスの提訴には自信がある」

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
04/19 金曜日
13:53
Yuga Labs、NFTゲームの知的財産権をゲームスタジオ「Faraway」に売却
著名NFTコレクション「Bored Ape Yacht Club」で知られるYuga Labsは、同社が開発するNFTゲーム「HV-MTL」と「Legends of the Mara」の知的財産権を、ゲームスタジオ「Faraway」に売却したと発表した。
11:54
中東情勢緊迫化で株やビットコインなど急落、リスク回避の動き強まる
中東情勢を巡りイスラエルのイランへの報復攻撃が伝わり、日経平均株価や仮想通貨ビットコインなどリスク性資産が暴落した。先行き懸念からリスク回避の動きが強まっている。
11:30
Ondo Finance、米国債建てトークンUSDYをコスモスで展開へ
資産トークン化企業Ondo Financeは、Noble Chainと提携して米国債建てトークンUSDYなどの資産をコスモス上で展開すると発表した。
11:00
テザー社、USDT超えて最先端技術提供へ 4つの新部門立ち上げ
USDTを発行するテザー社は事業部門を4つに再編する計画を発表した。ステーブルコインを超えた、より包括的なソリューションを提供していく計画だ。
10:10
「BTC半減期後の相場はマクロ経済が主導」10x Research分析
仮想通貨ビットコインの半減期後の相場を主導するのはマクロ経済であると10x ResearchのCEOが指摘。現状ではビットコインの今後価格が5万ドルまで下がる可能性もあると述べている。
09:35
Aptos開発企業、マイクロソフトやSKテレコムなどと提携
アプトス・ラボが数社と共同で開発するAptos Ascendは、金融機関向けのデジタル資産管理プラットフォームだ。この製品はAzure OpenAI Serviceを使用する。
07:55
仮想通貨取引所バイナンス、ドバイで完全な事業ライセンス取得
バイナンスは昨年同局からMVPライセンスを取得したが、同ライセンスには3段階のプロセスがあり、今回は最終段階をクリアしたことになった。
07:20
「半減期後にBTC価格は下落する可能性」JPモルガン
半減期後に仮想通貨ビットコインの価格は下落する可能性があると、JPモルガンのアナリストは分析。17日のレポートで分析の根拠を説明している。
06:30
バイナンス、新たな仮想通貨ローンチパッド「メガドロップ」発表
最初に選ばれたプロジェクトは仮想通貨ビットコインのステーキングプラットフォーム「BounceBit」で、168,000,000 BBトークンがMegadropを通して配布される予定だ。
06:00
コインベース、ソラナミームコイン「WIF」の永久先物提供へ
米仮想通貨取引所大手コインベース(およびインターナショナル取引所)は19日、ソラナ基盤のミームコイン「WIF」のパーペチュアル先物取引を新たに提供する予定を発表した。
04/18 木曜日
17:05
Flare Network、PFP NFT生成AIサービスの一部機能を公開
Flare Network(フレアネットワーク)はデータに特化したブロックチェーンとしてAIを強化。Atrivと提携してコードなしでNFTを生成するプラットフォームを提供。このプラットフォームは、デジタルアートの取引と集大成を容易にし、安全なクロスチェーン取引をサポートする予定。
17:00
ビットコインの新トークン標準「Runes」が注目される理由
仮想通貨 ビットコイン新たな代替トークン基準「Runes」にコミュニティの注目と期待が集まっている。ビットコイン版NFTの発行を可能にしたOrdinalsの開発者が、設計した新たなプロトコルで、ビットコインの半減期に合わせてローンチされる。
16:25
ソラナのDEX「Drift」、18万ユーザーに1億トークンのエアドロップ実施へ
ソラナのDEXプロトコル、Driftが1億トークンのエアドロップを実施予定。取引量200億ドル超のプラットフォームで、ユーザー活動に基づくトークン配布が行われる。新たな暗号資産(仮想通貨)DRIFTの詳細を解説。
15:00
コンサル大手EY、イーサリアム基盤の契約管理サービスを立ち上げ
世界四大会計事務所の一つ、アーンスト・アンド・ヤングは、ブロックチェーン技術を活用した企業契約管理ソリューション「EY OpsChain Contract Manager」の立ち上げを発表した。
14:00
「ビットコイン半減期は年単位で見れば価格に大きなインパクト」Bitwise分析
Bitwiseは今後の価格についてビットコイン半減期の長期的な影響は過小評価されていると述べた。一方、ゴールドマン・サックスはマクロ経済情況も重要と分析している。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/04/20 ~ 2024/04/21
大阪 京セラドーム大阪
2024/04/25 ~ 2024/04/26
東京 国立新美術館
重要指標
一覧
新着指標
一覧