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イーサリアム(ETH)ステーキング報酬の出金状況と今後の見通しは?

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ETHの出金状況

イーサリアム・ブロックチェーンは、大型アップグレード「Shapella(上海+カペラ=シャペラ)」を実装したことで、暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)のステーキング解除が次々と行われている。

ETHの出金量は期間毎に上限が設けられているとはいえ、断続的に大量のETHが市場に放出されることになれば、相場への影響も懸念される。

新規ノードの設置や外部プロバイダーを介して再度ステーキングに回る場合もあり得る中、日本時間13日7時27分に実行されたShapella後のステーキング残高推移は598,000 ETH純減となっている(18日9:30時点)。データサイトToken UnlocksとNansenによると、Shapella以後、現在までのETH入出金状況は以下の通りだ(18日9:30時点)。

  • 総出金数:1060,000 ETH
  • 出金待機中(報酬含む):921,000 ETH
  • 次の11時間で出金見込み:10,250 ETH
  • 新規入金数:460,000 ETH
  • 15日8:00時点 出典:Token Unlock

    15日8:00時点出典:Nansen

現状では、イーサリアムの出金数のほとんどが報酬分のみの「部分出金」で占められている。出金リクエストには「撤退キュー(exit queue)」と「出金キュー(withdrawal queue)」の二つが存在し、「部分出金」は出金キューだけで完了するからだ。

2023年2月のバリデーター数をベースに算出した記録によると、出金キューは12秒毎の1つのスロット(≒ブロック)で最大16バリデーターまで許可される。1日には7,200エポックあることから、1日最大115,200バリデーターの「部分出金」が処理されることになる。

一方で、「全額出金」の場合は、まずバリデーターの終了手続きとして「撤退キュー」を出すことになる。1日あたり全額出金に向けた「撤退キュー」が処理されるバリデータ数は最大1,800件まで(*バリデーター数により変動)。バリデーターごとに32ETHがロックされているため、1日の全額出金の撤退キューの上限は57,600ETH(約145億円)に制限される。

さらに、撤退キューが通過した後には、1日から1ヶ月強の待機時間が必要となる。この待機時間が経過した後に、改めて出金キューを出すことになるが、その時点で多くの出金キューが殺到している場合は、追加で待機する必要がある。

関連:ETH「上海」アップグレードとは? ステーキング解除とETH売り圧に関する各社見解まとめ

Krakenの状況

データーサイトNansenによると、「報酬を含むステーキングETH総量」は18,633,330 ETH。このうち「全額出金の待機中」として904,642 ETHが計上されている(18日9:30時点)。

エンティティ(組織)別に見ると、出金待機中ETHの米国の仮想通貨取引所Krakenが占める割合は43.6%(40万ETH)に上る。

15日8:00時点出典:Nansen

Krakenのステーキングサービスは、Shapella起動後に米国ユーザー向けのステーキングETHを自動的に出金するオペレーションが進行中だ。同社は、2023年2月に米国証券取引委員会(SEC)によって無登録証券として起訴され、約39億円(3,000万ドル)の罰金支払いと、米国ユーザー向けのサービスを停止することで合意している。

Krakenは、ステーキングETH総量の約7%のシェア(1,247,680 ETH)を持っている。外国ユーザー向けのステーキングは継続されるため、Krakenからの出金量は35万ETHから114.5万ETHの間と推測されていた。

関連:米SECのクラーケン起訴をどう見るか、イーサリアムステーキングへの影響を考察

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