はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

G20議長国インド、9月のサミットに向け仮想通貨政策の議論をリード

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

世界的と協調した規制

今年G20議長国を務めるインドは、今年9月に開催される首脳会議に向け、国際的な暗号資産(仮想通貨)政策の合意へ向けた議論を盛り上げようと、尽力しているようだ。 

2022年12月1日に議長国となったインドだが、インド財務省のAjay Seth経済局次官は同月、インド・バンガロールで開催された財務次官・中央銀行副総裁会合で、G20で優先的に議論される議題の1つとして、仮想通貨に対する政策アプローチを挙げた。

G20の金融セクターのワーキンググループの議題には、インドの意向を反映して「仮想通貨のリスク評価と政策アプローチ」が含まれている。

関連:G20、「仮想通貨政策への合意形成」が優先課題

また、今年2月に開催されたG20財務相・中央銀行総裁会議で、インドは仮想通貨規制の共通の枠組みについて議論するセミナーを開催。共通した仮想通貨の分類法の必要性や、仮想通貨のメリットとリスク、マクロ経済政策上や金融安定化の課題と規制対応などが取り上げられた。

インドのニルマラ・シタラマン財務大臣は、仮想通貨の性質上、その規制に関しては「一国だけでは何もできない」と指摘。G20加盟国全てが採用し、規制の枠組みづくりに貢献できる「標準的な運用手法」が可能なものかどうかについて、各国と協議していると述べた。

関連:G20、議長国インド主導で国際的な仮想通貨政策のあり方を議論

グローバルな仮想通貨規制

シタラマン財務大臣は4月14日、米ワシントンで開催されたG20財務大臣・中央銀行総裁会議の第2回会合の議論内容について、以下のようにツイートした。

インドの暗号資産規制の提案について、G20メンバーの間では、暗号資産に関するいかなる行動もグローバルなものでなければならないという認識が広がってきている。G20とそのメンバーは、一国で暗号資産に対処することは不可能であると同意している。

国際通貨基金(IMF)が発表した仮想通貨規制に関するレポートはすでにG20で議論されており、7月に発表される金融安定理事会(FSB)による仮想通貨規制レポートについては、次回の財務大臣・中央銀行総裁会議で議論される予定だと、同大臣は述べた。

インドは、グローバルで協調的な仮想通貨政策の立案をサポートするため、IMFとFSBによる共同レポートを提案している。

インドの規制状況

インドはG20諸国の中で最も暗号の普及率が高い国の一つで、ブロックチェーンデータ企業「チェイナリシス」による2022年の仮想通貨採用指数では、世界4位にランキングされている。

しかし、規制面では遅れをとっている一面もある。多くの国では仮想通貨を取り扱う事業者に対し、何らかのライセンスや登録の義務づけが導入されているが、インドでは登録制度はまだ、導入されていない。

一方、税制の面では昨年4月より、仮想通貨取引から発生する所得については、一律30% で課税される事となった。また、全ての仮想通貨取引において、年間1万ルピー(約16,700円)を超える収益や贈与が発生した場合、1%が源泉所得税として適用を受ける。

この税制については、インドの業界関係者から、業界全体の成長を妨げ、海外への資本流出の増加につながる恐れがあるとして、否定的な意見が多く上がっている。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/29 月曜日
14:23
ビットコインは持続的上昇局面に?4年サイクル論争と機関投資家の影響力
Bitwise CIOマット・ホーガン氏が「ビットコインの4年サイクルは終焉し、持続的上昇局面に入った」と主張した。ハーバード大学など大手機関がBTCを保有し、個人投資家から機関への資産移転が進行。ボラティリティ低下の理由と、「階段を上りエレベーターで降りる」値動きパターンを専門家2人が詳しく解説。
13:35
AIや仮想通貨のショッピング活用進む Z世代が牽引か=Visaレポート
決済大手ビザの調査で、ショッピングにAIツールや仮想通貨を利用する消費者が増加していることが判明。特にZ世代が牽引していた。ステーブルコイン送金への関心も高まっている。
09:44
スベルバンク銀、ロシア初の仮想通貨担保ローン発行
ロシア最大の銀行スベルバンクが同国初の仮想通貨担保ローンを発行した。ビットコインマイニング企業に融資し、デジタル資産担保の仕組みを検証している。
12/28 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、MTGOXハッキング容疑者関連のBTC送金やearnXRPローンチなど
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン年末相場、値頃感から買い戻し期待も|bitbankアナリスト寄稿
今週のビットコインは方向感に欠け1400万円周辺で推移。26日のオプションカット通過後の動向が注目される。底入れには12月高値9.4万ドルの回復が条件だが、割安感から買い戻されやすいとbitbankアナリストが分析。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|Bybitの日本居住者向けサービス終了発表に高い関心
今週は、大手仮想通貨取引所Bybitの日本居住者向けサービス終了の発表、仮想通貨市場の調整局面、日銀の植田和男総裁の講演に関する記事が関心を集めた。
12/27 土曜日
14:00
ジーキャッシュのシールドプール供給シェアが23%で安定、プライバシー採用が定着
仮想通貨ジーキャッシュのシールドプール供給の市場シェアが2025年初頭の約8%から23%前後で安定している。プライバシー採用指標は依然として安定しておりプライバシー保護取引への持続的な関心を示している。
13:25
金融庁、仮想通貨ETFの導入に向けた税制改正──暗号資産取引の課税見直しと新たな可能性
金融庁が2026年度税制改正の資料を公開した。暗号資産取引を総合課税55%から申告分離課税20%へ変更することに加えて、ETF解禁や繰越控除などについても挙げられた。
11:10
KLab、ビットコインとゴールドを購入開始 「岐路に立つBTC」と分析
東証プライム上場のKLabが25日にビットコインとゴールドの購入を開始。AIを活用した市場分析レポートの不定期発刊も開始した。
10:05
ミームコイン市場は2025年に60%下落、「TRUMP」発行から始まった一年を振り返る
ミームコイン市場は2025年に60%下落した。トランプ氏による独自仮想通貨「TRUMP」発行や、ドージコインETF誕生など変化の激しかった一年を解説する。
09:10
イーサリアム、2026年の主要アップグレードで並列処理とプライバシー機能強化へ
仮想通貨イーサリアムが2026年に2つの大型アップグレードを計画している。Glamsterdamは並列処理とガスリミット拡大で性能向上を、Hegotaはプライバシー保護と検閲耐性の強化を目指す。
07:45
BNBチェーン、Fermiハードフォークを1月14日実施へ 
BNBチェーンが2026年1月14日にFermiハードフォークを実施する。ブロック間隔を750ミリ秒から450ミリ秒に短縮し、時間依存型アプリケーションへの対応を強化する予定だ。
07:00
プーチン大統領「米政府はザポリージャ原発でのマイニングに関心」
プーチン大統領は、ウクライナにあるザポリージャ原子力発電所で仮想通貨のマイニングを行うことに米政府が関心を持っていると述べたことがわかった。今後の和平交渉に注目が集まる。
06:35
米政府、1月末に再び閉鎖の可能性浮上 仮想通貨市場構造法案の審議に影響も
米政府が1月末に再び閉鎖される可能性が浮上した。再び発生すれば1月に審議入りが予定されている最重要な仮想通貨市場構造法案の議決がさらに延期されてしまう。
06:05
アーサー・ヘイズ氏がDeFiトークン買い増し、3億円以上のLDOとPENDLE
著名投資家アーサー・ヘイズ氏が185万ドルのLDOトークンと97.3万ドル相当PENDLEトークンを追加購入した。イーサリアムを売却して割安なDeFiトークンへの買い増しを加速。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧