はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米仮想通貨企業GeminiとGenesis、SEC提訴の棄却を求める申し立て

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Gemini EarnへのSEC取り締まり

米国の暗号資産(仮想通貨)取引所であるGeminiと、融資企業のGlobal Capitalが米証券取引委員会(SEC)が起こした訴訟の却下申立書を提出したことが、26日付の裁判所の公開文書を通じて明らかになった。訴訟の却下申立書が認められた場合は、訴訟は棄却される。

SECは今年1月、GenesisとGeminiが共同で運営していた「Gemini Earn」というプログラムが未登録の証券販売にあたるとして両企業を提訴した。訴状によれば、Genesisが2020年12月にGeminiと結んだ契約により、Geminiの顧客は仮想通貨をGenesisに貸し出し、利息を受け取ることができた。

SECは、Gemini Earnが投資家から資金を集め、GeminiやGenesisが一緒に事業を展開し収益を上げることを期待していたと主張。それにより、Gemini Earnのサービスは有価証券の募集・販売に該当し、事前にSECへの登録が必要だったとしている。

しかしながら、現在のところGeminiとGenesisはSECの主張が法的根拠を欠いていると反論。提訴の棄却を求める文書の中で、Geminiは、「SECはこの貸出が投資契約または証券ノートに該当するという事実を適切に証明していない」と指摘している。

関連:仮想通貨融資企業ジェネシスが破産申請、ジェミナイやヴァンエックら債権者に

Gemini Earnプログラムとは

Gemini Earnプログラムとは、ユーザーがGeminiで保有する仮想通貨に対して利息を得られるというもの。この利息は日々複利で計算され、暗号資産はいつでも引き出すことができると主張されていた。

しかし、2022年11月にFTXの破綻が発生したことを受け、Genesisは流動性危機に陥り、プラットフォームからの出金を停止。SECによると、この時点でGenesisは34万人のGemini投資家から約1,260億円(9億ドル)の資産を預け入れていた。

22年12月、GeminiはこのGemini Earnプログラムを打ち切った。そして23年1月には、Genesisは米国の連邦破産法に基づく破産申請を行った。現時点でもまだ、Gemini Earnに投資していた小売投資家たちは自身の仮想通貨を回収できていない。

関連:GeminiがDCGのデフォルト回避策を検討、債務返済に関する重要な動き

SECの仮想通貨企業への措置

この訴訟の後も、SECは暗号資産業界に対する厳しい態度を継続している。23年2月には米国のクラーケン取引所が提供する「ステーキング」サービスが証券法に違反するとして訴えられた。

続いて3月には、米国最大級の取引所であるコインベースが提供する仮想通貨およびステーキングサービス「Coinbase Earn」についての調査を開始すべく、ウェルズ通知を発行した。そして4月には、6つの銘柄を取り扱ったとして、Bittrexという別の米取引所に対して訴訟を起こしている。

こうした一連の行動は、SECが仮想通貨業界に対する監視と規制強化を積極的に推し進めていることを示している。実際、23年4月にSECのゲイリー・ゲンスラー委員長は、米国下院金融サービス委員会の公聴会にて「仮想通貨産業が法律を遵守していない」という見解を強く表明した。

一方、コインベースはSECが「仮想通貨規制の実行可能なフレームワーク」を提示せずに、業界に対して恣意的に訴訟を起こすことを続けていると批判。司法審査を受けるべきだと主張している。

関連:米コインベース、SECに反論の裁判文書提出

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/12 金曜日
08:20
ビットコイン、年末サンタ・ラリーの可能性低下 FRB利下げ後=アナリスト分析
FRBが25ベーシスポイントの利下げを実施した後、ビットコインが約9万ドルまで下落した。アナリストは年末のサンタ・ラリーが起こりにくいと分析しており、強気の確信は2026年初頭に先送りされている。
07:35
ステート・ストリートとギャラクシー、トークン化キャッシュ運用ファンドをローンチへ
ステート・ストリートとギャラクシーは、トークン化したキャッシュ運用ファンドのローンチ計画を発表。まずは仮想通貨ソラナのブロックチェーンに対応し、将来的にはステラやイーサリアムなどにも拡大するとした。
06:55
米大手銀バンク・オブ・アメリカ、ビットコイン担保融資の準備進める=報道
資産規模1.7兆ドルのバンク・オブ・アメリカがビットコイン担保融資商品の準備を進めていると報じられた。主要米銀行による仮想通貨担保融資の提供は、仮想通貨と伝統金融の統合における重要な一歩となる。
06:15
英上場企業サツマ・テクノロジー、保有BTCの約半数を売却 社債返済目的で
英国のビットコイン関連技術企業サツマ・テクノロジーが11日、保有する1199BTCのうち579BTCを売却し、約4000万ポンドの純収入を得たと発表した。売却後も620BTCを保有し現金約9000万ポンドを確保している。
05:55
21シェアーズがXRP現物ETFを上場、「TOXR」で取引開始
スイスの資産運用会社21シェアーズが11日、XRP現物ETFを米CBOE取引所に上場した。コインベース、アンカレッジ・デジタル・バンク、ビットゴーがカストディアンを務める。
05:35
JPモルガンがソラナ上で初の債券発行を実施、77億円相当のコマーシャルペーパー
JPモルガン・チェースが11日、ギャラクシー・デジタル向けに5000万ドルのコマーシャルペーパーを初めてソラナブロックチェーン上で発行したと発表した。
12/11 木曜日
18:32
NYSE、サトシ・ナカモト像を設置 ウォール街の変化示す
ニューヨーク証券取引所がビットコイン創始者サトシ・ナカモトの像を設置。設置者のトゥエンティワン・キャピタルは約4万BTC保有で世界3位。伝統的金融が仮想通貨を受け入れる象徴的出来事に。
17:56
テザーとHoneyCoinが提携、アフリカでUSDT決済を拡大
テザーはHoneyCoinと戦略的提携を発表し、アフリカでのUSDT決済拡大を目指す。HoneyCoinはQRコードや専用端末に対応したPOSネットワークを導入し、加盟店が直接USDTを受け取れる仕組みを構築。まずケニアでサービスを開始し、他市場へ展開予定。現地通貨の変動リスクを避けたいユーザーの需要に応え、アフリカにおけるステーブルコイン普及を加速させる。
17:15
コインチェックがソラナ(SOL)の取扱いを開始
コインチェックがソラナ(SOL)の取扱いを開始。販売所・取引所・つみたてに対応し、1万円購入で抽選1万円分のSOLが当たるキャンペーンも実施中。
16:47
ブータン都市GMC、金裏付けトークン「TER」発行へ ソラナ活用
ブータンの特別都市GMCが、金を裏付け資産とする国家支援型トークン「TER」をソラナ基盤で発行。DK Bankが販売・保管を担い、同国のデジタル経済戦略を加速させる取り組みとなる。
16:33
仮想通貨取引所ジェミニ、CFTC承認で予測市場参入へ
仮想通貨取引所ジェミニがCFTCから予測市場運営の承認を取得。関連会社ジェミニ・タイタンを通じて二者択一式イベント契約を提供する。カルシとポリマーケットが急成長する予測市場で、競争が激化している。
14:58
仮想通貨業界トップ、米CFTC新設諮問会議に参加へ
米CFTCが「CEOイノベーション評議会」を設立し、クラーケンやジェミナイなど仮想通貨業界トップが参加。デリバティブ市場の構造変化やトークン化について議論。仮想通貨担保のパイロットプログラムも開始。
14:06
レイヤーゼロ(ZRO)とは?スターゲートの使い方・バイバックの仕組みを解説
レイヤーゼロ(LayerZero)の仕組みやZROトークンのバイバック、スターゲートを使ったブリッジ方法を初心者向けに解説。Stargate買収の背景やリスクまでわかりやすく紹介します。
12:05
イーロンのスペースX、146億円相当のビットコイン移動 IPO関連か?
イーロン・マスク氏率いるスペースXが約146億円相当のビットコインを移動した。10月から毎週大規模な送金を継続しており、IPO計画との関連が注目されている。
11:49
トム・リー氏、「イーサリアムは既に底打ち」 先週690億円相当を購入
ビットマイン会長トム·リー氏が、イーサリアムは既に底入れしたと発言。同社は先週、約4億6,000万ドル相当のETHを購入し、10月以来最大規模の買い増しを実施。今後10~15年間、ビットコインよりもイーサリアムの将来性に期待を寄せている。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧