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テザー社のビットコイン保有量、推定55000BTCで世界11位の可能性

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

テザー社のビットコインアドレス

暗号資産(仮想通貨)企業「21.co」のリサーチアナリストは4日、ステーブルコインUSDTを発行するテザー社が推定55,000BTC超を保有している可能性があるとの見方を示した。

トム・ワン氏は今年5月、「憶測」だと前置きしながらもテザー社のものと思わしきビットコインアドレスを特定したと発表。ワン氏はテザー社の2023年第1四半期(Q1=1月から3月)の準備資産報告書に記載されたビットコインの米ドル相当額と、同アドレスへのBTC流入がビットフィネックスからのみだったという要素から、このアドレスを特定した。

ワン氏は、ある一つのビットコインアドレスのみがテザー社の保有額とほぼ合致すると主張。同社が保有する全てのビットコインを一つのウォレットに保管していたと仮定すると、以下のアドレスがテザー社に属する可能性が高いと主張した。

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ワン氏はさらに、7月末公開の2023年Q2(4月から6月)報告書に記載されたビットコイン保有額(16億7,622万9,360ドル)に基づき、6月30日のBTC価格で計算した結果、テザー社のビットコイン保有量を55,022 BTCと推定。ビットコインの保有量としては、世界第11位となると指摘している。

関連:テザー社、23年2Qの準備資産額を報告 ビットコインの保有量は2,385億円相当x

また、前四半期のビットコイン保有数も同様に計算すると、53,490BTCとなり、1四半期で保有量が着実に増加している。テザー社は5月、Q1報告書で初めてビットコインの保有量を明らかにするとともに、準備資産のポートフォリオ強化の投資戦略を発表。同月から正味実現営業利益の最大15%を、定期的にビットコインの購入に使用すると説明していた。

関連:テザー社「今月から規則的にビットコインを購入していく」

テザー社の利益

テザー社はQ2の営業利益が1,422億円(10億ドル)を超え、健全な債務状況から自社株買いを行ったと公表した。さらに、同期の利益から複数のエネルギー関連プロジェクトや、ビットコインマイニング企業に投資を行ったことを説明している。

関連:米テザー社、エルサルバドルのビットコイン採掘企業に350億円出資

パオロ・アルドイノ最高技術責任者(CTO)によると、大きな利益をもたらした主要な要素は、同社が保有する米国短期国債の利息だという。

他のブロックチェーンプロジェクトと比較しても、テザー社の利益は特出しているようだ。

仮想通貨データサイト「Token Terminal」によると、イーサリアムは1Qあたり約1,100億円(7億8,000万ドル)の取引手数料を計上し、ビットコインでは約240億円(1億6,900ドル)だった。分散型取引所大手のUniswapは、約169億円(1億1,900ドル)、Lido Financeは約230億円(1億6,200ドル)となっている。

集団訴訟は却下

CTOのアルドイノ氏は5日、テザー社とビットフィネックス社に対して起こされていた集団訴訟が、米地方裁判所によって却下されたことを報告した。

良い週末だ。
テザーとビットフィネックスは、米地裁が集団訴訟を却下したことで包括的な法的勝利を勝ち取った。

ニューヨーク南地区連邦地裁のローラ・テイラー判事は、マシュー・アンダーソン氏とシャウン・ドリフカ氏が起こした訴訟を「正当な損害の申し立て」の欠如により却下した。原告らは、ステーブルコインUSDTが米ドルに対し1:1の裏付けがあるとのテザー社の主張が虚偽であると主張していた。

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