CoinPostで今最も読まれています

米テザー社、エルサルバドルのビットコイン採掘企業に350億円出資

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

「ボルケーノエナジー」に350億円超出資

米ドルステーブルコイン「USDT」などを発行するテザー社は5日、エルサルバドルでビットコイン(BTC)マイニングファームの建設を目指すスタートアップ企業「Volcano Energy(ボルケーノエナジー)」に出資したと発表した。

テザー社は「持続可能なビットコインマイニングと、エルサルバドルの経済成長を支えていく」としている。ボルケーノエナジーの、約1,300億円(10億ドル)規模の初回投資ラウンドに、約350億円(2億5,000万ドル)相当の投資を行った形だ。

ボルケーノエナジーは、エルサルバドルのビットコイン支持者ホスエ・ロペスCEOと、同国ブケレ大統領の顧問も務めているマックス・カイザー会長が共同で率いている企業である。

ボルケーノエナジーは、エルサルバドルのサンタアナ州メタパン市内に、241メガワット(MW)規模のビットコインマイニング施設を建設予定だ。169MWの太陽光発電と72MWの風力発電で構成され、1.3EH/s(エクサハッシュ/毎秒)を超える初期計算能力が得られると見積もられている。

なお、1EH/sは1秒あたり1京回の計算を行う能力のことだ。

ボルケーノエナジーのロペスCEOは、次のようにコメントした。

現在、ビットコインマイニングの52%以上が持続可能な方法で行われている。当社のような事業を通じて、この割合は今後数年間で大幅に増加すると考えられる。

当社はビットコインの柔軟性にとって重要となるだけでなく、世界のテクノロジー環境において、エルサルバドルが新たに果たす重要な役割を示すものだ。

エルサルバドルは、米ドルと並行する形でビットコインを法定通貨として認めており、1月には政府がビットコインを担保とした債権を発行できるようにする「Digital Securities Law(デジタル証券法)」を可決している。

関連エルサルバドル、ビットコイン債の発行に前進 デジタル証券法案を可決

エルサルバドルのビットコイン法 とは

米ドルと並行する形で、ビットコインを法定通貨として認め、市民がビットコインを全ての決済シーンで利用できることを定めている。エルサルバドルのブケレ大統領が推進した法案で、2021年6月9日に議会によって可決された。ビットコインが国の法定通貨として正式に認められる初の事例となった。

▶️仮想通貨用語集

テザー社はマイニング事業を拡大中

テザー社は資本の他にも、エネルギー、ハードウェア、通信分野の専門知識もボルケーノエナジーに提供する計画だ。テザー社のパオロ・アルドイノ最高技術責任者は、次のように説明した。

ボルケーノエナジーは、私たちが投資している中でも、最も画期的で戦略的な取り組みの一つだ。エルサルバドルを再生可能エネルギー生産において世界でも勢いのある場所にするために、ボルケーノエナジーのチームと協力していくことを楽しみにしている。

この投資により、テザー社は事業戦略上、当社のエコシステムを多様化する道を進んでいく。

テザー社は、世界中の再生可能エネルギー源に出資し、再生可能エネルギーと暗号資産(仮想通貨)マイニングインフラにおける主要なプロバイダーおよび投資家になることを目指しているところだ。

5月30日には、南米ウルグアイでリソースを投資し、エネルギー生産と持続可能なビットコインマイニングに取り組むことも発表している。

関連テザー社、持続可能なビットコイン採掘を推進へ ウルグアイにリソースを投資

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
04/28 日曜日
11:30
ビットコイン相場は中期的には下降チャネル内での揉み合い続くか|bitbankアナリスト寄稿
ビットコイン半減期を終え1000万円周辺で推移する相場をbitbankのアナリスト長谷川氏が分析。ビットコインチャートを図解し、今後の展望を読み解く。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|BTCの半減期完了に高い関心
今週は仮想通貨ビットコインが半減期を迎えたこと、QCP Capitalによる半減期後の相場分析、イーサリアムの証券性などを巡りConsensysが米SECを提訴したことに関する記事が最も関心を集めた。
04/27 土曜日
21:00
OKCoinJapan 5月にオプティミズム(OP)取扱い開始へ
OKCoinJapanが暗号資産(仮想通貨)オプティミズム(OP)の取扱いを開始へ。イーサリアムのレイヤー2ソリューションとして、その技術はCoinbaseが支援するBaseやバイナンスのopBNBの基盤に使用されている。OPのユースケースや今後の展望も言及。
17:20
機関投資家のDeFiリスク管理を強化、Fireblocksの新セキュリティ機能
FireblocksがDeFi製品にdApp ProtectionとTransaction Simulationを追加。リアルタイム脅威検知と安全なトランザクション実現で、機関投資家のオンチェーン活動をサポート。
13:00
BAYCで知られるYuga Labs、事業再編でチームメンバー削減 
Yuga Labsは、事業再編の一環としてチームメンバーの一部を削減した。「より小規模で機敏でクリプト・ネイティブなチーム」にする意向だ。
10:30
米国で仮想通貨発行の推奨事項5ヶ条、a16z明かす
大手ベンチャーキャピタルa16zは、米国で仮想通貨トークンを発行する際の推奨事項を挙げた。特に証券性など米SECをめぐる対処を中心としている。
09:30
ビットコインRunesデビュー1週間、200億円以上の手数料生み出す
手数料については、ミーム仮想通貨取引への高い需要が原因で、4月初めの5ドルから平均40ドルまで高騰している。ビットコインのマイニング報酬が半減し、収益が大幅に減少する見通しとなっていた採掘業者にとっては朗報だ。
08:00
半減期後のBTCのリターン、Nansen主席アナリストが分析
半減期後の仮想通貨ビットコインのリターンを、ブロックチェーン分析企業Nansenの主席リサーチアナリストが分析。半減期後250日までが最もリターンが高いという。
07:30
円安で1ドル158円台に、米ハイテク株高 来週FOMC金利発表|金融短観
本日の米国株指数は反発。エヌビディアやアルファベットなど大手IT株がけん引役となった。前日発表の米1-3月期GDPは予想を下回って悪材料となっていたが、昨夜発表の米3月PCEデフレーターはほぼ予想通りだった。
05:55
パンテラ、FTXの仮想通貨ソラナを追加取得
FTX破産財団はこれまですでにロックアップされた仮想通貨SOLの約3分の2を手放した。その多くは4年後に完全にアンロックされる見込みだ。
04/26 金曜日
14:22
「ミームコインは危険なカジノのよう」米アンドリーセン・ホロウィッツCTOが警鐘鳴らす
米大手VCアンドリーセン・ホロウィッツの エディ・ラザリン最高技術責任者は、ミームコインを「危険なカジノ」に例え、仮想通貨エコシステムから「本物の起業家」を遠ざける可能性があると主張した。
14:00
米FBI、マネロン防止ルール非遵守の仮想通貨サービスに注意喚起
米連邦捜査局は、マネーロンダリング防止基準を遵守していない仮想通貨送金サービスを利用しないよう、アメリカ国民に対して呼びかけた。
12:55
BTC半減期後に最初に採掘されたSatoshi、3億円超で落札
仮想通貨ビットコインの半減期後に最初に採掘されたSatoshiがオークションで3億円超で落札。Ordinalsの誕生によって、今はレア度の高いSatoshiに需要が生まれている。
12:32
ビットコインの反騰失速、ブラックロックのETF(IBIT)への資金流入が初めて途絶える
暗号資産(仮想通貨)市場では、自律反発のビットコインが日足50SMAを抜けられず再反落。ブラックロックのビットコインETF「IBIT」への資金流入は、ローンチ後71日間で初めて途絶えた。
10:15
著名な「Buy Bitcoin」のサイン、1.6億円で落札
「Buy Bitcoin」と書かれた著名な法律用箋が、オークションで1.6億円で落札された。仮想通貨ビットコインで入札され、正確な落札価格は16BTCである。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア