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テザー社、23年2Qの準備資産額を報告 ビットコインの保有量は2,385億円相当

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23年2Qの準備資産額を報告

暗号資産(仮想通貨)の米ドルステーブルコイン「USDT」などを発行するテザー社は7月31日、準備資産について2023年2Q(4月から6月)の報告を行った。

23年6月末時点の連結負債総額は832億ドル(11.8兆円)超であるのに対し、連結資産総額は864億ドル(12.3兆円)超を保有しており、同社の資産は負債を上回っていると説明している。そして、準備金は流動性が非常に高い状態を維持し、85%を現金と現金同等物で保有しているとした。

ステーブルコインとは

価格が常に安定するように設計された仮想通貨のこと。法定通貨または仮想通貨に価値が裏付けられていたり、アルゴリズム等で価格を安定させたりする様々なステーブルコインが開発されている。

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今回もレポートを作成したのは、独立系会計事務所である監査法人「BDO」。テザー社は今回のように定期的に報告を行うことで、事業の透明性を高めようと努めている。

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発表では85%を現金と現金同等物で保有していると説明しているが、BDOのレポートによると、この割合には厳密には「その他の短期預金」も含まれている。他に具体的には米国債、マネー・マーケット・ファンドなどが含まれると説明した。

現金と現金同等物以外では、ビットコイン(BTC)とゴールド(金)も保有。23年6月末時点でテザー社が保有しているビットコインの量は16.7億ドル(2,385億円)相当、ゴールドの保有量は32.7億ドル(4,653億円)相当である。

23年1Q(1月から3月)時点の保有量はそれぞれ、ビットコインが15億ドル相当、ゴールドが34億ドル相当だった。

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その他の発表

テザー社は他にも、2Qの営業利益が10億ドル(1,422億円)を超えたことや、健全な債務状況から自社株買いを行ったことも公表。他にも、今期の利益から複数のエネルギー関連プロジェクトに投資を行ったとも説明した。

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同社のパオロ・アルドイノ最高技術責任者(CTO)は発表で、以下のようにコメントしている。

我々の長期的な目標は常に、世界のプレイヤーとしてイノベーションを推進し、技術やイマジネーションの限界を押し上げること。

準備金を証明するプロセスを継続的に改善することによって、業界に新しいスタンダードを確立し、他のプロジェクトの見本になりたいと考えている。

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