TOP 新着一覧 チャート 資産運用
CoinPostで今最も読まれています

シンガポール中銀、Web3など最新技術に最大160億円拠出へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

金融セクターのイノベーションを加速

シンガポールの中央銀行にあたるシンガポール金融管理局(MAS)は7日、金融分野のテクノロジーとイノベーションに最大約160億円(1億5,000万シンガポールドル)を拠出すると発表した。Web3についても対象分野となっている。

この投資は、イノベーションの加速と強化を目指す「金融セクター技術革新スキーム(FSTI 3.0)」という計画に基づいて、3年間にわたり行われるものだ。

Web3については「イノベーション加速分野」で資金が提供されることになる。MASは実際のユースケースを民間から募るとして、次のように説明した。

MASは、Web3などの新興テクノロジーから生まれる革新的なフィンテック・ソリューションを支援するために業界と提携していくことの重要性を認識している。

そこでMASは、産業界で革新的なテクノロジーを導入していく事例を一般から募集する予定だ。その上で、実証実験や商品化をサポートするために助成金を支給する。

MASはその他に、金融セクターの環境、社会、ガバナンス(ESG)に関するプロジェクトの開発と展開や、スタートアップ企業育成などでも資金を提供していく。

Web3とは

現状の中央集権体制のウェブをWeb2と定義し、ブロックチェーン等を用いて非中央集権型のネットワークを実現する試みを指す。代表的な特徴は、仮想通貨ウォレットを利用したdAppsへのアクセスなど、ブロックチェーンをはじめとする分散型ネットワークのユースケースがある。

▶️仮想通貨用語集

CBDCなどにも取り組み

「金融セクター技術革新スキーム(FSTI)」は、人工知能・データ分析(AIDA)や規制テクノロジーなどにおける高度な機能の開発や導入も支援していくものだ。

MAS運営責任者のラヴィ・メノン氏は、次のように説明している。

2015年以来、金融セクター技術革新スキーム(FSTI)の一環として、金融セクター開発基金(FSDF)により、金融分野でテクノロジーとイノベーションの導入を推進するために3億4,000万ドルを拠出してきた。

FSTIの1.0と2.0では、金融機関とその顧客のためにデジタル面で金融機関を機能強化することに資金を提供した。今回のFSTI3.0では、様々な目標を実現する金融イノベーションを推進するために業界と引き続き協力していく。

これまでに支援したプロジェクトとしては、持続可能な金融や、国際的な決済連携、Project Orchid(プロジェクト・オーキッド)を挙げた。

プロジェクト・オーキッドとは、中央銀行デジタル通貨(CBDC)のデジタル・シンガポールドル実現を目指してMASが進めているプロジェクトだ。

昨年秋には、消費者にデジタル・シンガポールドルのクーポンを発行する実証実験を実施している。

関連シンガポール政府とDBS銀行、デジタル通貨によるクーポン配布を実験

また、MASは今年6月、CBDC、トークン化された銀行預金、ステーブルコインなどで使用できる共通プロトコルの設計書を発表した。Eコマース大手Amazonや、東南アジア最大手銀行DBSなどもこのプロトコルの試験運用に参加する。

関連シンガポール中銀、CBDCやステーブルコインの共通プロトコル発表

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
11/21 木曜日
17:00
BitwiseがソラナETF準備開始 デラウェアで信託登録完了
暗号資産運用大手Bitwiseが、ソラナ(SOL)ETF組成に向けデラウェア州で信託登録を完了した。VanEck、21Sharesに続く参入となる。
16:59
バイナンス、5種類の仮想通貨取引ペアを11月22日に取扱い中止
大手取引所バイナンスが、THETA/ETHやRARE/BRLなど5種類の仮想通貨取引ペアの取扱い中止を発表。11月22日12時より取引停止へ。各トークンは他の取引ペアで継続取引可能で、価格への影響も限定的。スポット取引ボットサービスも同時終了。
15:27
ビットコイン1500万円突破 ETFオプション解禁で資金流入加速
ビットコインが史上初めて1500万円を突破した。米国でETFオプション取引が解禁され、機関投資家の参入が加速。IBITへの1日1000億円規模の資金流入が継続する中、トランプ政権への期待も相場を押し上げる。バーンスタインは3100万円到達の強気予想を見立てている。
13:10
ソラナPhantomウォレット、米AppStoreの無料ユーティリティアプリ部門でトップに
ソラナ基盤のPhantomウォレットが米AppStoreで無料ユーティリティアプリ部門1位を獲得。無料アプリの総合部門でも5位に躍進した。
11:25
半導体大手エヌビディア決算報告 過去最高の売上高
エヌビディアが8~10月期決算を発表。売上高は再び過去最高を記録した。AI需要拡大で業績好調も、成長率の鈍化予想で株価は下落している。
11:05
米SEC、仮想通貨指数ETFの上場判断を延期
ゲンスラー率いる米国証券取引委員会は、米大手資産運用企業フランクリン・テンプルトンの仮想通貨指数ETF「EZPZ」の承認判断を延期した。
09:40
「仮想通貨は申告分離課税で20%に」国民民主党の玉木代表が与党に要望
国民民主党の玉木代表が仮想通貨税制改正を与党に要望した。雑所得から申告分離課税にすることを提案している。
07:50
テザーUSDTが3000億円分新規発行、市場に流動性注入
今週仮想通貨ビットコインの上昇に際し、ステーブルコインのテザー(USDT)が大量に発行されたことが明らかになった。
06:50
米上場のバイオ企業、ビットコイン財務戦略を採用
米上場のバイオ医薬品企業のHoth Therapeuticsは、最大100万ドル相当の仮想通貨ビットコイン購入を取締役会で承認した。
06:40
トランプ次期政権、史上初の仮想通貨特命官ポストを検討
トランプ次期大統領の移行チームは仮想通貨政策に特化した史上初の常勤のホワイトハウスポジションの設置を積極的に検討しているようだ。
06:20
マイクロストラテジー時価総額が米国トップ100に、ビットコイン史上最高値更新受け
仮想通貨ビットコイン続伸を受け、BTCを大量に保有する米マイクロストラテジー社の株価も続伸し、史上最高値となる504.7ドルに到達し米国で時価総額トップ100にランクインした。
11/20 水曜日
17:03
韓国の仮想通貨課税、2025年1月から導入見込み
韓国政府が2025年初頭から実施予定の仮想通貨課税について解説。免税限度額を250万ウォンから5000万ウォンへ大幅引き上げで、年間利益560万円未満は非課税に。取得価格不明時の代替計算方法導入など、投資家に配慮した新制度の詳細を紹介。11月下旬の法案可決を目指す。
14:00
BONK急騰、アップビットでウォンペア提供開始
韓国最大の仮想通貨取引所Upbitは20日にソラナ基盤の犬系ミームコイン「BONK」の新規上場を実施し、韓国ウォンの通貨ペアを新たに提供し始めた。
13:57
Ledger Stax・Flex完全ガイド|仮想通貨の高性能ハードウェアウォレットを徹底比較
10周年を迎えたLedgerの次世代ハードウェアウォレット「Stax」と「Flex」を詳しく解説。大画面タッチパネル搭載の最新モデルの特徴から、定番のNanoシリーズとの違いまで完全網羅。セキュリティと使いやすさを兼ね備えたウォレットの全貌を紹介しています。
13:20
マイクロストラテジー会長、マイクロソフト株主総会でビットコイン投資を提案へ
米マイクロストラテジー社のマイケル・セイラー会長が、マイクロソフト株主総会で3分間のビットコイン投資プレゼンを実施すると発表。ビットコイン投資は株主にとっても、株価を左右する重要な議題であり、総会で議論されるべきだと述べた。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/12/01 09:30 ~ 20:00
東京 墨田区文花1丁目18−13
重要指標
一覧
新着指標
一覧