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イーロン・マスク率いるニューラリンク、400億円調達で脳内チップの「次章へ」

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ニューラリンクの資金調達

イーロン・マスク氏が設立した米医療機器会社ニューラリンクは8日、ソーシャルメディア「X(旧ツイッター)」で2億8000万ドル(約400億円)の資金調達を完了したと発表した。人間を対象とする臨床試験の年内実施に向けて勢いが増す。「ニューラリンクの次章を迎えることに、大変興奮している」と同社はコメントした。

ニューラリンクは、脳とコンピュータを接続するためのインプラント技術の開発を進めており、2022年末には人間を対象とする臨床試験を目指していると発表。しかし、動物を使用した過去の試験で問題が生じ、特に2022年のサルの死亡事例で批判を浴びていた。

今回の資金調達の主導者は、PayPalの共同設立者で知られるピーター・ティール氏が設立したベンチャーキャピタル、ファウンダーズ・ファンドである。

最新の企業評価額は明かされていないが、2年前には約20億ドル(2860億円)の評価で2億5,000万ドル(360億円)を調達していた。2023年5月25日にニューラリンクは米国食品医薬品局(FDA)から脳チップの臨床試験承認を得たことを発表、評価額を押し上げたと見られている。ロイター通信によれば、非公開取引を通じてその評価額は約50億ドルに達したとのことだ。

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ヒト臨床試験に向けて

ニューラリンクが開発中の技術には、ニューロンの信号をキャッチし、コンピュータと通信するブルートゥース対応の埋め込み型チップがある。将来的にはこの技術がウェブサーフィンやテレパシーにも応用される可能性があるとされているが、当面の目標は麻痺患者がコンピュータを使用せずにコミュニケーションをとることだ。

ニューラリンクはツイートで、脳へのチップ移植手術を手掛ける次世代ロボット開発者を募集している。

2022年12月のイベントで、ニューラリンクは、6ヶ月以内に人間を対象とする臨床試験を開始する見込みであると述べていた。しかし、ロイターの報道によれば、ビデオゲーム「Pong」のテスト中の不手際が原因で動物の死亡が確認され、その結果として連邦政府の調査が始まったとのことだ。

DAは2021年に脳とコンピュータのインターフェース技術の初ガイドラインを発表し、分野の急速な進展を認識している。しかしながら、商業利用への承認には時間がかかるとの見解もある。元米国国立衛生研究所(NIH)の脳神経工学プログラムディレクター キップ・ルードウィッヒ氏は、少なくとも10年は必要だとの見解を示している。

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