はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

SEC、リップル社裁判で中間控訴の必要性訴える

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

類似ケースを引用

米国証券取引委員会(SEC)は8日、リップル社の訴訟に関する新たな文書を裁判所に提出し、リップル社の先週の主張に反論した。リップル社はSECが申請した中間控訴を却下するよう裁判所に要請していた。

SECは、特定の事項が”matter of law(法的な論争点)”であると強調しており、中間控訴によってその点についての議論を進めたいと考えている。具体的には、リップル社が行っているXRPの一般投資家向けのプログラム販売等が「投資契約」に該当するかという点だ。SECは、これに関してリップル社が証券法に違反していると主張している。

さらに、SECは「Howeyテスト」を根拠として、過去の類似ケースにおいても中間的な審査が行われた経緯を示している。

SECの提出文書には、他の訴訟例との法的対立が存在することが明記されている。Terraform、LBRY、Balestra、Telegram Grp.といったケースが挙げられ、それぞれの判決が今回の訴訟とは異なる結論を導き出している点が強調されている。SECは、これらの問題について中間控訴を通じて法的明確性を得ることを目指している。

関連LBRY社、米SECとの裁判で上訴へ 仮想通貨LBCの有価証券問題巡り

Howeyテスト

特定の取引が「投資契約」という証券取引の定義の一つに該当するかどうかを判定するテスト。1946年のHowey社訴訟事件の際に裁判所が「投資契約」の判断基準として定めた。いくつかのICOプロジェクトがこのテストスコアを計算して、トークンの「証券性」を検証している。

関連:リップル対SEC訴訟、両者が次の法的ステップで攻防

裁判の長期化による利益

一方、リップルの代理人弁護士は1日付の提出書類で、SECの中間控訴が必要な法的条件を満たしていないと主張し、これにより訴訟が不必要に長引くことになると懸念を示した。

中間控訴は、一審の裁判が最終判決に達する前に、特定の命令や決定について控訴裁判所に問題を提起する手続きを意味する。これは重要な法的問題について高等裁判所の意見や判断を求めるためのものだが、訴訟全体の進行を遅らせる可能性がある。

SECの新たな文書では、「リップル社の主張は誤りだ」との立場を取っている。SECは「我々はこの訴訟を迅速に解決したいと考えているが、リップル社は訴訟の長期化を狙い、XRPの販売を続けるための時間稼ぎをしている」との見解を示している。

我々は、この訴訟をできるだけ迅速に解決することを最優先としている。しかし、リップル社は2020年以降のODLの純売上高が30億ドルを超えるXRPの公開市場での販売を続けることに利益を見ている。

今年7月、連邦地裁判事アナリサ・トーレスは、リップル社がXRPを機関投資家へ販売する手法が証券法に違反するとの判断を下しながらも、個人投資家への販売に関しては違反ではないとの見解を示していた。

関連:リップル社がFortress Trust買収、サウジアラビアがWeb3経済視野に|9日朝の重要速報まとめ

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/12 金曜日
06:15
英上場企業サツマ・テクノロジー、保有BTCの約半数を売却 社債返済目的で
英国のビットコイン関連技術企業サツマ・テクノロジーが11日、保有する1199BTCのうち579BTCを売却し、約4000万ポンドの純収入を得たと発表した。売却後も620BTCを保有し現金約9000万ポンドを確保している。
05:55
21シェアーズがXRP現物ETFを上場、「TOXR」で取引開始
スイスの資産運用会社21シェアーズが11日、XRP現物ETFを米CBOE取引所に上場した。コインベース、アンカレッジ・デジタル・バンク、ビットゴーがカストディアンを務める。
05:35
JPモルガンがソラナ上で初の債券発行を実施、77億円相当のコマーシャルペーパー
JPモルガン・チェースが11日、ギャラクシー・デジタル向けに5000万ドルのコマーシャルペーパーを初めてソラナブロックチェーン上で発行したと発表した。
12/11 木曜日
18:32
NYSE、サトシ・ナカモト像を設置 ウォール街の変化示す
ニューヨーク証券取引所がビットコイン創始者サトシ・ナカモトの像を設置。設置者のトゥエンティワン・キャピタルは約4万BTC保有で世界3位。伝統的金融が仮想通貨を受け入れる象徴的出来事に。
17:56
テザーとHoneyCoinが提携、アフリカでUSDT決済を拡大
テザーはHoneyCoinと戦略的提携を発表し、アフリカでのUSDT決済拡大を目指す。HoneyCoinはQRコードや専用端末に対応したPOSネットワークを導入し、加盟店が直接USDTを受け取れる仕組みを構築。まずケニアでサービスを開始し、他市場へ展開予定。現地通貨の変動リスクを避けたいユーザーの需要に応え、アフリカにおけるステーブルコイン普及を加速させる。
17:15
コインチェックがソラナ(SOL)の取扱いを開始
コインチェックがソラナ(SOL)の取扱いを開始。販売所・取引所・つみたてに対応し、1万円購入で抽選1万円分のSOLが当たるキャンペーンも実施中。
16:47
ブータン都市GMC、金裏付けトークン「TER」発行へ ソラナ活用
ブータンの特別都市GMCが、金を裏付け資産とする国家支援型トークン「TER」をソラナ基盤で発行。DK Bankが販売・保管を担い、同国のデジタル経済戦略を加速させる取り組みとなる。
16:33
仮想通貨取引所ジェミニ、CFTC承認で予測市場参入へ
仮想通貨取引所ジェミニがCFTCから予測市場運営の承認を取得。関連会社ジェミニ・タイタンを通じて二者択一式イベント契約を提供する。カルシとポリマーケットが急成長する予測市場で、競争が激化している。
14:58
仮想通貨業界トップ、米CFTC新設諮問会議に参加へ
米CFTCが「CEOイノベーション評議会」を設立し、クラーケンやジェミナイなど仮想通貨業界トップが参加。デリバティブ市場の構造変化やトークン化について議論。仮想通貨担保のパイロットプログラムも開始。
14:06
レイヤーゼロ(ZRO)とは?スターゲートの使い方・バイバックの仕組みを解説
レイヤーゼロ(LayerZero)の仕組みやZROトークンのバイバック、スターゲートを使ったブリッジ方法を初心者向けに解説。Stargate買収の背景やリスクまでわかりやすく紹介します。
12:05
イーロンのスペースX、146億円相当のビットコイン移動 IPO関連か?
イーロン・マスク氏率いるスペースXが約146億円相当のビットコインを移動した。10月から毎週大規模な送金を継続しており、IPO計画との関連が注目されている。
11:49
トム・リー氏、「イーサリアムは既に底打ち」 先週690億円相当を購入
ビットマイン会長トム·リー氏が、イーサリアムは既に底入れしたと発言。同社は先週、約4億6,000万ドル相当のETHを購入し、10月以来最大規模の買い増しを実施。今後10~15年間、ビットコインよりもイーサリアムの将来性に期待を寄せている。
11:49
FRBの慎重姿勢でビットコイン反落 2026年の利下げは限定的か
FRBは25bpの利下げを決定したが、パウエル議長の慎重姿勢を受けビットコインは下落した。2026年の追加利下げは1回との見方が広がる中、グラスノードのデータは実現損失が1日5.5億ドルとFTX崩壊時並みの高水準を示す。機関投資家の本格参入で4年サイクル終焉論も加速。
11:04
米大手9行が仮想通貨企業を排除 通貨監督庁が是正へ
米通貨監督庁(OCC)は、JPモルガンなど大手9行が2020-23年に仮想通貨企業を含む合法事業者へのサービスを業種理由で制限していたと発表。「金融の武器化」と批判し、違法行為には司法省照会も検討。トランプ政権下で「デバンキング」問題の是正が加速。
11:00
ビットコイン9.4万ドル急騰からの反落、FOMC利下げ後に軟調な動き|仮想NISHI
FRBの25bp利下げを受け、ビットコインは一時9万4000ドルまで上昇したものの、その後反落。X-Bankアナリストの仮想NISHI氏によると、デリバティブ市場でのロング解消による売り圧力が現物買いを上回っている。欧米機関投資家のクリスマス休暇入りを控え、年末にかけて軟調基調となるリスクを指摘。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧