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プライバシーインフラ「Nym」の育成基金、新たな募集要項を発表

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

育成基金プログラムの募集

プライバシーインフラ構築に特化した「Nym Technologies(ニム・テクノロジー)」は24日、2022年5月に設立した3億ドル規模の育成基金「Innovation Fundプログラム」について、新たな募集要項を公開した。

このイニシアチブは、NymエコシステムのWeb3クリエイターや開発者、各ステージのプロジェクトに対して、資金的サポートを提供することを狙ったもの。アンドリーセン・ホロウィッツ(a16z)、Polychain Capitalなどの著名なベンチャーキャピタルがバックアップしている。

新たな募集期間は23年11月から開始され、まずはWeb3ウォレットやリモート・プロシージャ・コール(RPC)などに焦点を当てる。また、革新的なコンセプトやその他のカテゴリーもサポートの対象とする。

選考ではNym ミックスネットを使用してプライバシーを保護するWeb3プロジェクトを重視する方針だ。具体的には、内部告発者のための匿名ファイル共有や言論の自由を守るための匿名SNSなども含まれる。

スイスを拠点とするNym Technologiesは、2021年7月にPolychain Capital主導のラウンドで9.4億円を調達したほか、同年11月には大手ベンチャーキャピタルa16z(アンドリーセン・ホロウィッツ)主導の資金調達ラウンドで15億円を集めるなど、投資家の関心は高い。

関連:プライバシーインフラ「Nym」が必要な理由、ゼロ知識証明の可能性を探る|WebX

Nymブロックチェーンとは

Nymブロックチェーンでは、インターネットのトラフィックを「シャッフル」するNym mixnetという技術を採用。これは分散型ネットワークで、データパケット(IPアドレス、タイミング、宛先など)はすべて難読化された上で送信される。

機密情報や個人情報の意図せぬ漏洩を防ぎ、実際に利用中のインターネット通信におけるプライバシーを守ることができるようになる。

先月、Nymは通信のプライバシーを強化するための新しい分散型サービス、Nym VPNの導入計画を発表した。Nymは現在、決済における新たなアプローチとして「zk-nyms」という匿名化システムを活用して、ユーザーのプライバシーを保護しながら、特定のサービスへの支払いを証明できる方法を開発している。

Innovation Fundプログラムの一環で、Nymは「Nym Grantsプログラム」もスタートさせる。資金調達や開発者サポート、コミュニティ形成やマーケティング、専門家による指導など多岐にわたる支援が実現する。

Nymは今後、参加者向けにハッカソンやアクセラレーター・プログラムも頻繁に開催する予定だ。

ZKP =ゼロ知識証明とは

ゼロ知識証明とは、証明(Proof)プロトコルの一種であり、証明者が「自身の主張は真実である」以外の情報を検証者に開示することなく、その主張が「真実である」と証明するメカニズム。例えば、送金者、受取人、送金額などの取引内容を第三者に明かすことなく、その取引が不正でないことを証明することができる。

ゼロ知識証明を用いた暗号技術は、パブリックブロックチェーンが抱える拡張性、互換性、プライバシーといった課題の解決策として期待されている。プライバシー面では、ユーザーが、身元について不必要な情報を明かさずに、対象となる事実が真実であることを証明することを可能にする。

関連:イーサリアム共同創設者ブテリン氏、NFTのプライバシー機能を高めるステルスアドレス実装を提案

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