はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨投資企業CoinShares、米でビットコインETFなどの権利を取得

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨関連企業の買収

欧州拠点のデジタル資産投資企業CoinSharesは16日、米Valkyrie Investmentsの投資顧問事業Valkyrie Fundsを買収する権利を取得したと発表した。

今回の権利取得についてCoinSharesは、米国に事業を拡大する計画の一環だと説明。この権利は2024年3月末まで有効だ。Valkyrie Fundsは、暗号資産(仮想通貨)の上場投資信託(ETF)に特化した企業である。

今回の発表でCoinSharesは「当社は過去10年間、欧州で仮想通貨の上場取引型金融商品(ETP)の市場を主導してきた」と主張。市場のシェアも最大規模で、今回の権利取得について話し合いが行われた時点で約4,800億円(32億ドル)の運用資産残高があると述べた。

ETPとは

「Exchange Traded Products」の略。現在仮想通貨業界で注目を集めるETFは、ETPの1つに含まれる。

▶️仮想通貨用語集

同社はValkyrie Fundsを買収することで欧州に加えて米国への事業拡大を進める計画だが、実際に買収が行われるかは現時点では確定していない。これからCoinSharesが権利を行使するかを検討し、規制の認可を取得するプロセスなども必要となる。

買収が実現すればCoinSharesは、Valkyrie InvestmentsからValkyrie Fundsを100%買収する。他にも現在申請中のビットコイン現物ETF「Valkyrie Bitcoin Fund」や、Valkyrie Investmentsが保有する未ローンチのETFに関する権利も取得することになるとCoinSharesは説明した。

さらに今回、両社はブランドのライセンス契約に合意。Valkyrie Investmentsは米証券取引委員会(SEC)に有価証券登録を申請する際、CoinSharesという名称を使うことができるようになるという。

このライセンス契約によってValkyrie Investmentsは、もしSECがValkyrie Bitcoin Fundを認可した場合、CoinSharesの名前を商品の名称に加える予定だと説明している。この名称変更で、CoinSharesの米市場進出が明確になるとした。

なお、Valkyrie Fundsは「Bitcoin and Ether Strategy ETF」と「Bitcoin Miners ETF」をすでにローンチしている。

関連米SECがイーサリアム先物ETF初承認、米政府閉鎖前に連続で認可するとの見方も

関係者のコメント

今回の発表で、CoinSharesのJean-Marie Mognetti CEOは以下のようにコメントした。

欧州と違って米国ではまだ仮想通貨の現物ETPが認可されていないなど、世界の上場投資商品市場は分断されている。これは試練ではあるが、同時に大きなチャンスでもある。

Valkyrie Fundは米市場を深く理解し、我々のビジョンや運用に合った仮想通貨の投資商品を開発した実績を持つ。今回の権利は、当社の米市場への参入や、デジタル資産運用の専門性のグローバル展開を加速させるだろう。

また、Valkyrie InvestmentsのLeah Wald CEOのコメントは以下。

CoinSharesは、デジタル資産投資領域のグローバルリーダー・先行者として認められており、マーケットの専門知識やイノベーションの精神を持っている。

当社の米国でのプレゼンスや既存のサービスと、CoinSharesの世界的なリーチとインフラを組み合わせることで、革新的な金融商品を投資家に提供できるだろう。

ビットコインETF審査リスト 出典:Bloomberg Intelligence

ビットコインETF特集

ビットコインETFの仕組み、基本から徹底解説 ブラックロックが仕掛けるビットコインETF、投資家必見のポイント
ビットコインETF上場承認後のBTC価格はどう変わる? 米投資会社の資金流入予測 ビットコイン半減期とは?市場価格への影響と注意点
初心者が学ぶトレード知識 CoinPostアプリで優位性を
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/24 水曜日
17:57
2025年の調整局面 過去サイクルの「仮想通貨の冬」との違いは?
2025年後半、仮想通貨市場は調整局面を迎えている。しかし過去2度の「冬」とは決定的に異なることがある。トランプ政権の支援、ETF普及、規制整備が同時進行。従来の4年サイクルが崩れる可能性も。2026年の市場展望を専門家の見解とともに解説する。
16:51
ガーナで仮想通貨取引が合法化、2024年取引高は4700億円規模
アフリカのガーナ議会が仮想資産サービスプロバイダー法案を可決し、約300万人が利用する仮想通貨取引を正式に合法化。中央銀行がライセンス発行・監督を担当し、2024年の取引高は4,700億円規模。個人の取引を保護しつつ、事業者には厳格な規制を適用する新たな枠組みを解説。
14:17
ビットコインとイーサリアムに資金集中 仮想通貨市場は年末調整局面へ=Wintermute分析
大手マーケットメーカーWintermuteの分析によると、仮想通貨市場ではビットコインとイーサリアムへの資金集中が加速。機関投資家は夏以降一貫して買い圧力を維持し、個人投資家もアルトコインから主要通貨へローテーションを開始している。
13:25
取引所クリプトドットコム、スポーツ予測市場でトレーダー募集 利益相反の懸念も
仮想通貨取引所クリプトドットコムがスポーツ予測市場のトレーダーを募集している。流動性提供を担当する職務内容だが、利益相反に当たるとの議論も浮上している。
10:20
ブラックロック、ビットコインETFを「今年の3つの投資テーマ」に選出
最大手資産運用会社ブラックロックが、仮想通貨ビットコイン現物ETF「IBIT」を2025年の上位3つの投資テーマに選出した。米国債などと並ぶ投資先として位置づけている。
09:46
コインベースがベース経由でSOL入出金に対応
コインベース取引所が23日、ベースネットワーク経由でのSOL入出金機能を開始。チェーンリンクとの協力により、外部ブリッジを使わずソラナとベース間の直接送金が可能に。ただし日本を含む一部地域では利用制限あり。
09:45
IMF「エルサルバドルのBTCプロジェクトに関する議論は継続中」
IMFは、エルサルバドルに関する職員の報告を公開。報告は40カ月間の中期融資制度のレビューに関する内容で、同国の仮想通貨ビットコインのプロジェクトにも言及している。
08:30
米Amplify ETFs、ステーブルコインとトークン化特化の新ETFを上場
米Amplify ETFsがステーブルコイン技術とトークン化技術に投資する2つの新ETFを発表した。ステーブルコイン市場は2030年に3兆7000億ドル、トークン化資産は3兆6000億ドルへの成長が見込まれている。
07:20
ロシア中銀、適格投資家以外の仮想通貨購入の認可を政府に提案
ロシア中銀は、仮想通貨規制のコンセプトを考案して政府に対して法改正の提案を行ったと発表。提案の内容や今後の計画を説明している。
06:55
ソラナ特化型ウペクシ社、シェルフ登録で柔軟な資金調達体制を構築
米上場のソラナ特化型企業ウペクシが米SECにシェルフ登録届出書を提出し、未使用のエクイティラインを解約する計画を発表した。資本調達の効率性向上とコスト削減を目指す動きとなる。
06:20
ビットコイン、金・銀と乖離し上昇に遅れ 大口売り圧力が要因に
仮想通貨ビットコインは金や銀と異なり最高値から30%下落したまま推移。8月以降ナスダックとの相関が乖離し、大口プレイヤーからの売り圧力が上昇を阻んでいると分析された。
05:35
米アリゾナ州、仮想通貨免税法案を提出
米国アリゾナ州で仮想通貨を州税から免除する法案が提出された。連邦レベルでは200ドル未満のステーブルコイン取引を非課税とする超党派法案の草案が発表された。
12/23 火曜日
18:30
CircleのStableFXとは?外国為替をステーブルコインで効率化する戦略を読み解く
1日1,400兆円超のFX市場に、Circle社がステーブルコインで挑む。StableFXの仕組み・強み・日本円ステーブルコインJPYC採択の背景まで、戦略を読み解きます。
18:16
ビットコイン、インフレ調整後の購買力ベースでは10万ドル突破せず=Galaxy分析
ギャラクシー・デジタルの研究者がインフレ調整後、ビットコインは「真の10万ドル」に未達と指摘。しかし日本の投資家は円安効果により米国投資家を大きく上回る実質リターンを獲得。円キャリートレードの典型例を分析。
18:00
edgeX(エッジエックス)とは?エアドロップ情報・使い方を解説
edgeX(エッジエックス)は累計取引高5,900億ドル超の永久先物DEX。独自トークンの発行やエアドロップも予定されています。本記事では特徴や使い方、流動性提供の方法、手数料・リスクまでわかりやすく解説します。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧