はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

アルゼンチン、ビットコイン支持のミレイ氏が次期大統領に選出

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ミレイ氏が大統領選に勝利

アルゼンチンのハビエル・ミレイ下院議員が大統領に選出されたことがわかった。「無政府資本主義」を掲げるミレイ氏は、暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)支持派の一人として知られている。

ミレイ氏は、政治家がアルゼンチン中央銀行を通してインフレーションを引き起こしているとして、中央銀行の廃止にまで言及するなど極端な論調で現行の政府を批判してきた。

その一方で、ビットコインの役割は、マネーを本来の所有者である民間部門に還元することだと述べている。

ただし、同氏の掲げる金融政策の中核は、暗号資産(仮想通貨)というより完全な米ドル化であるとの指摘もある。

慢性的に財政危機を抱えハイパーインフレに苦しむアルゼンチンでは、投資目的の他、インフレに対して資産を守るヘッジ手段としても仮想通貨に注目が集まってきた。

関連アルゼンチン大統領予備選、「無政府資本主義」を掲げるビットコイン支持派が首位に

ミレイ氏の政策

ミレイ氏は、経済学者でテレビパーソナリティでもあり、過激な発言をする右派として米国のドナルド・トランプ前大統領と比較されることも多い。

例えばミレイ氏は政策として、中央銀行の廃止、法定通貨アルゼンチンペソを米ドルに置き換えること、歳出削減など痛みの伴う抜本的な経済政策を掲げてきた。また、臓器売買の支持、銃器販売の規制緩和、犯罪の厳しい取り締まりなどを唱えている。

こうした極端な意見を主張するミレイ氏が支持を集めた背景には、アルゼンチンの危機的な経済状況がある。 アルゼンチンではハイパーインフレが続き、10月には消費者物価指数が、前年同月比で約143%(2.4倍)に上昇した。9か月連続でインフレが年率100%を超えている。

同国の貧困率は4割近くに達するともされており、こうした中、国民の怒りが与党正義党(ペロン党)に対して蓄積されていた経緯がある。なお、経済のドル化については、その実現可能性を疑問視する声も国内外から挙がっている。

開票率約87%の時点でミレイ氏の得票率は56%だった。ミレイ氏の対抗馬で、中道左派で現状維持寄りの姿勢を示していたセルヒオ・マサ経済相の得票率は44%強であり、ミレイ氏には10%程度の差を付けられた格好だ。

現在のところ、ミレイ氏がビットコイン関連で何か具体的な政策を打ち出していくかどうかは明らかになっていない。

ビットコイン政策については、エルサルバドルがビットコインを世界で初めて、法定通貨としたことが知られている。一方で、ミレイ氏はビットコインではなく米ドルの法定通貨化を唱えているところだ。

関連エルサルバドルでビットコイン採掘プール「Lava Pool」が稼働、政府に利益の23%を提供

仮想通貨を擁護する政治家

ビットコインを擁護する政治家の最近の事例としては、ドイツ連邦議会のジョアナ・コタール議員がビットコイン法定通貨化を提案していることがある。

コタール氏は、税金や各種手数料をビットコインで納入可能にすることや、ビットコインのマイニング事業により送電網を安定させることを構想しており、ビットコインをドイツで法定通貨とする法的枠組みの「予備調査」を開始したいと述べている。

関連ドイツの議員、ビットコイン法定通貨化を唱える

英国では昨年10月、財務大臣として仮想通貨を推進する政策を打ち出していたリシ・スナク氏が首相に就任。2月の省庁再編では「科学・イノベーション・テクノロジー省」が新設されており、メタバース(仮想空間)やWeb3の戦略を推進していく見込みだと伝えられている。

関連英国で新設の「科学・イノベーション・技術省」、Web3とメタバース推進へ=報道

Web3とは

現状の中央集権体制のウェブをWeb2と定義し、ブロックチェーン等を用いて非中央集権型のネットワークを実現する試みを指す。代表的な特徴は、仮想通貨ウォレットを利用したdAppsへのアクセスなど、ブロックチェーンをはじめとする分散型ネットワークのユースケースがある。

▶️仮想通貨用語集

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
10/02 木曜日
06:30
米財務省とIRS、仮想通貨含み益への法人代替最低税を除外 トレジャリー企業に恩恵
米財務省とIRSが今週、企業が仮想通貨の未実現利益を15%法人代替最低税の計算から除外できる暫定指針を発表した。ストラテジーなど大口保有企業に恩恵をもたらす方針転換と見られる。
06:02
米政府閉鎖で仮想通貨ETF承認手続きが停滞、再開時期は不透明=報道
米国政府が予算案の合意に至らず閉鎖に入り、SECによる数十種類の仮想通貨ETF承認プロセスが停止している。政府再開の見通しは立っていないようだ。
05:40
プライバシー銘柄「Zcash」、一週間で約2倍急騰 その背景は
プライバシー銘柄の仮想通貨Zcashが10月1日に急騰し、120ドルを超えて3年ぶりの高値を記録した。著名投資家らがビットコインに対する保険としての役割を強調している。
10/01 水曜日
18:59
リミックスポイント、SBIグループ2社と連携強化
リミックスポイントがSBI VCトレードとビットポイントジャパンと包括連携。約1,350BTCを保有する同社のビットコイン取引・保管・運用を一元的にサポートする体制を構築。
18:02
メタプラネット、ビットコイン購入で新資金調達戦略を発表
メタプラネットが新成長戦略「PHASE II」を発表。永久型優先株による資金調達でビットコイン保有を加速し、Bitcoin.jpを軸にプラットフォーム事業も拡充する。
17:53
J-CAM、イオレと暗号資産金融事業で提携 暗号資産の知見とAI技術の融合へ
暗号資産レンディングサービス「BitLending」を運営するJ-CAMが、東証グロース上場のイオレと暗号資産金融事業で戦略的提携を発表。暗号資産の運用知見とAI技術を組み合わせた新プロダクト開発へ。
17:30
メタプラネット、通期予想を上方修正
メタプラネットは2025年12月期通期予想を上方修正。営業益は88%増の470億円に達し、ビットコイン・インカム事業が収益を牽引した。
15:04
大和証券、暗号資産担保ローンの紹介を開始
大和証券は全国の本支店で、Fintertechの暗号資産担保ローン紹介を開始。ビットコインやイーサリアムを担保に円資金を調達可能に。
14:35
仮想通貨取引所のキャンペーン・特典情報【2025年10月最新】
2025年10月更新:主要な暗号資産(仮想通貨)取引所が展開するキャンペーンと特典情報を徹底解説。仮想通貨取引の第一歩は、国内取引所の口座開設。初心者もトレーダーもキャンペーンや特典を駆使して、投資の機会を最大限に活用しましょう。
14:24
自称「IQ276」の投資家、ビットコイン100倍を予測し全財産転換へ
自称世界最高のIQ記録「276」を保持するキム・ヨンフン氏が、ビットコインは10年で100倍に上昇すると予測し、自身の全資産を投入したと発表した。同氏の経歴とその主張の実現可能性を検証する。
13:28
米SEC、株式トークン化規制実現で協議中 証券取引所グループから懸念の中=報道
米証券取引委員会が株式をブロックチェーン上で取引可能にする規制変更を協議中と伝えられる。ナスダックがトークン化証券を申請する一方、証券業界は監督強化を要請している。
11:40
リップル社のデビッド・シュワルツ最高技術責任者が年末退任へ
リップル社のデビッド・シュワルツCTOが2025年末に退任することを発表した。仮想通貨XRP台帳のコーディングに貢献した同氏は、取締役として引き続き関与していく。
11:20
SBI Ripple Asia、東武トップツアーズとの提携を発表
SBI Ripple Asiaは、新たな決済プラットフォームの構築に向け、東武トップツアーズと基本合意書を締結。独自トークンの発行に仮想通貨XRPのブロックチェーンXRPLを使う。
11:17
bitFlyer、後藤真希さん起用の新TV CMを全国放映開始
暗号資産取引所大手のbitFlyerが、歌手・タレントの後藤真希さんを起用した新CM「暗号資産知らなかった篇」を10月1日から全国で放映開始。記念キャンペーンも実施中。
11:10
「テザー社は過去最大の利益企業になる可能性」Bitwise幹部
Bitwiseの最高投資責任者は、テザー社が過去最大の利益企業になる可能性があると試算。定期公開するメモで今回は仮想通貨が目指す市場規模の大きさについて論じている。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧